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オフセット・コンター

この記事は2012.02.15 Wednesdayに書かれたものです。(古過ぎる記事の場合はこちらより最新の情報を閲覧下さい。)
みなさんこんにちは。

バレンタインデーはいかがでしたか?この話題はしないほうがいいですか?
ワタクシも年齢を重ねるにつれ、いただく数が少なくなってきました(*注1)。
きっと周りの女性がワタクシの糖分摂り過ぎを気遣い、ワザとくれないのだと解釈し、優しい人たちに囲まれてなんて幸せな人生なんだろうと神に感謝しております。(←バカか!)

久しぶりにしげしげと鏡で自分を見れば、こっち側の角度、あっち側の角度、どこから見てもこの不景気にわざわざチョコなど食わせる顔ではございません。
うーん、あっちから見ても、こっちから見ても、顔も体も非対称だ。アンシンメトリーだ、オフセットだ。

・・・・というワケでございまして、かなり強引な流れでのご案内で恐縮ではございますが、今神田店で開催しておりますのがちょうどJAGUAR/JAZZMASTER/MUSTANGなどのオフセット・コンターボディ特集
「じゃじゃうまスターズ」。
2012triathlon5.jpg

ヴィンテージから新品特価など各種お買い得なオフセットボディものを取り揃えておりますのでぜひご利用下さい。
リストはコチラ→
GO。

さて、このOFFSET CONTOUR BODY。
67-fen-jg-sb-00.jpg

オフセット・コンターとは何か。
解りやすく言いますと、正面からギターを見たときにボディのくびれの部分が左右対称ではないもののことでJAZZMASTER,JAGUARに特有なボディ形状を指します。見た目不安定かもしれませんが実際にギターを抱いて弾くときにはヘッド部が右あがりになり、しっくりくる弾きやすいボディ形状といったものです。

多くのものはヘッド部のFENDERロゴのとなりに小さくデカールで貼られています。
OFFSET.JPG

ちなみにストラトのこの部分に貼られているのは "ORIGINAL CONTOUR BODY"。
CONTOUR.JPG
幅わずか1cm程度のものですので見逃しがちですが、少し違いますね。

1971-fen-mtg-cr-03.jpg
前出の "OFFSET CONTOUR BODY"デカールですが実は大きく分けて3種類あります。

ひとつは下部に"PATENT PENDING"と入っているもの。二つ目は下部に何もないもの
三つ目は"PATENTED"と入っているものです。50年代後期からの特許出願中〜特許取得ロゴまで変遷してゆきます。


さて、この小さいロゴ部も多くの論議が交わされており、

「MUSTANGにはストラトのようにコンフォート・コンターになってないのに"CONTOUR"と入っている」
「60年代後期にフェンダー社が間違いに気付いて途中貼らなくなった」
などと。

・・・ストラトと同じロゴがついているわけではないのですけれどね。
つまり、"OFFSET CONTOUR"と言っている限りはMUSTANGにこのデカールが貼ってあっても正解。
76-fen-st-bk-00.jpg
一方、ストラトやテレキャスター、初期のDUOSONICなどはくびれが対称ですのでオフセット・コンターではなく、このOFFSETデカールは不可。でもストラトではそれより一歩進んだ、エルボーやボディウラがくびれた、いわゆる"COMFORT CONTOUR BODY"を採用したことで"OFFSET CONTOUR"とは違ったデカールを貼ってアピールしていたのでしょう。

ちなみに、OFFSET CONTOURのパテントについては、
1950年代後期にJAGUAR,JAZZMASTERのボディ形状について申請されたもので、
U.S. Patent No. 2,960,900 (Utility patent for offset body styled guitars (Fender Jaguar/Jazzmaster))
となっていますのでご興味おありの方はググッてみて下さい。
ですので、左右のくびれさえ非対称ならば "OFFSET CONTOUR BODY"というロゴが貼ってあってもいいのです。
67年くらいのMUSTANGにロゴがないのは、FENDERが ”間違いに気付いたからつけるのをやめた"のではないというのがワタクシの持論でございます。
在庫がなかったんでしょう、きっと(笑)。
エントリーモデルとかスチューデントモデルだからデカールもいい加減なんだ、などとカワイイMUSTANGをいじめるのは止めてくださいね。

ちなみにワタクシのBODYもオフセット気味です。そろそろ春。季節の変わり目に腰痛にならないよう整体行って修正が必要かも。トホホ。

ではまた。

by MODA



(*注1 小雨のなかわざわざチョコ持ってきてくださった数少ないMODAマニアの方ありがとうございます。おいしくいただきました。 )



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  • 2012.02.15 Wednesday
  • -

テリーの面影

この記事は2012.02.09 Thursdayに書かれたものです。(古過ぎる記事の場合はこちらより最新の情報を閲覧下さい。)
みなさん、こんちは。

アタシら、神田に店を開いておりますと、周りは池波正太郎さんの本なんかに出てくる昔っからの蕎麦屋さん洋食屋さん、洋菓子屋さんなんかに囲まれておりまして、いやが上にも伝統文化っていうものに関心をもたずにいられないものでございます。
普段お話させていただいてるエレキギターなんてのも趣味の世界のものでありながら広義には立派に文化の一部でございまして、昔っからのものも多数ございますね。
エレキギター、それもソリッドものに限れば歴史は1950年のフェンダーブロードキャスターから始まったということですから、もう60年以上の歴史を作っているわけです。

rm_body.jpg
この前ベテラン店員i(アタシとは20年以上の付き合い)と企画の話をしているときにも、おっと、こりゃてえへんだ。
アタシらもけっこうなオッサン。ここらでアタシらも立場的には次代にこの歴史と伝統を伝えて行かなければならないのではないか。
などと考え、ここはひとつ歴史あるテレキャスターにスポットを当てようと。

でも、フェンダーのテレキャスターはけっこう語りつくされている感があり、何か新しいこと、面白いことはできないもんだろうか。先日のブログでアンチメインストリームとか言っておいてテレキャスター?舌の根も乾かないうちにメインストリーム?それじゃ軸ぶれまくり。
フェンダーテレキャスターだったら今井さんがこの前いい本出してるし。
また、これだけ長くやってるんだからアタシらはなにか工夫して、テレの歴史にちょっとだけアタシらの痕跡を残したいなと。


rmdx_body.jpg

・・・いろんなことを想いましたが、ちょっとだけアイデアを投入した "ギブ注入" のレゲエマスターや、あえてフェンダー以外のテレ・スタイル・ギターを集め、その隠しきれないDNAを探り、またこんな解釈もあるだろうと企画を立てました。

「エキセンテレ」←クリックしてね。

それはテレキャスターにあらず。テレキャスターの音がしない。
しかしながら隠し切れないテレの遺伝子。まぎれもなくテレキャスターの音がする。
テレキャスターの音がせず、テレキャスターの音がする。
言い得て妙なパラドックス。しない、しない、もするのうち。キライキライも好きのうち。


rm_neck.jpg集まったギターはそれぞれが良質なもの。
それぞれがカリスマ性を持った魅力的なギターです。
王道のテレキャスターとは少し違う方向性を持ったエキセントリックなギターたち。
歴史的ギターに絶妙な味付けをプラスしたギターたち。
この機会にぜひ体感してください。

ではまた。

                                                                                     by MODA



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  • 2012.02.09 Thursday
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ギブ注入

この記事は2012.02.06 Mondayに書かれたものです。(古過ぎる記事の場合はこちらより最新の情報を閲覧下さい。)
こんにちはiです。

厳密な話は抜きにして、世界で最初に製品化されたエレキギターというのがフェンダー社のテレキャスターであり、その発売から60年以上経ってもサウンド的にもルックス的にもいまだに全く色褪せていないわけです。
そしてシンプルながらもサウンドバリエーションが広いというのもテレキャスターの魅力であり、カントリーはもちろん、ブルーズやR&B、フロントPUでトーンを絞って甘くすればジャージーにもなり、ジミーペイジの様に歪ませればハードロックにも向いています。そして意外にサスティーンが長いのがテレキャスターの特徴なので、「エレキギターはテレキャスに始まりテレキャスに終わる」という格言(?)もまんざらオーバーでない気がするわけですね。

そんなテレキャスターですが、現在で言うところの「モディファイ」も昔から行われてきました。シンプルでいて楽器としての潜在能力が高いゆえ、よりプレイヤーの好みに近づけられるというのもこのギターの魅力と言えるのでしょう。
そんなモディファイ・テレキャスターで有名なのがジェフベックの通称「テレギブ」と呼ばれるもので、セイモア・ダンカンが巻き直した“PAF”がフロント&リアに搭載されていました。また、キースリチャーズのフロントをハムバッカーに載せ換えたテレキャスも有名ですね。
そして何よりもフェンダー自ら60年代にビグズビートレモロを搭載したテレキャスを発売しており、ウン10年前からモディファイベースとしても最高のギターだったのかもしれません。


さて、そんなわけで、テレキャスのモディファイと言うとビグズビーを抜きにすれば“ギブソン的エッセンスの注入”と言えるのではないでしょうか?前述しました様にサスティーンが意外に長いので、ギブソン系のPUを載せても違和感がないよりむしろ、新境地のサウンドになる。
よってテレキャスター・シンラインの様にホローボディーの導入やら、テレキャスター・デラックスの様に2ハムのバリエーションを発売したのでしょう。そして60〜70年代を超えて、80〜90年代になるとますますテレキャスのギブソン化(?)が進むわけです。その代表が“セットネック”で、ここまで来るとカタチはテレキャスでも完全ギブソンのギターです(笑)。


実は日本でもある時期盛んにテレキャスに“ギブ注入をしていたカスタムコンポーネントギターブランドがありました。それがシェクターから派生した80年代初期の“MOON”だったわけです。
たとえばマホガニー・オン・メイプル・ボディー(アーチトップ)に2ハム仕様でチェリーサンバーストのテレキャス、中にはデタッチャブルなのにネック角度を付け、ストップテールピース仕様なんてのもありましたね。これらのギターが日本のカスタムコンポーネント時代の幕開けとなったのですが、そんなMOONが当時オリジナルモデルとして発売したのが
“レゲエマスター”でした。

簡単に言えばテレキャスとレスポールJrの合体だったのですが、これが当時は意表を突いており、またある意味洗練されていて、当時人気があったロックシンガーの使用もあり、「ヴォーカリストが持つとキマる異才のテレキャス」、あるいはロックンロールが似合うMOONの隠れた名器としてコアなファンを魅了してやまないわけです(私も例外でない、笑)。後に現ムーンギターズのY社長に直接このギターの開発秘話(すでに伝説)を聞いたのですが、想像していた通りではありました(笑)。
とまあそれはともかくっ。

昨年私共がかなり気合を入れてこのレゲエマスターを当店オリジナル仕様にカタチを変え、発売したわけですが、そのコンセプトと言いますのが「もっとレゲエマスターをギブソン寄りに」ということでした。
よってノンセルバインディング、カラーをあらゆるヴィンテージギター写真集の中から厳選した50〜60年代のギブソン・レスポールJrやスペシャル、そしてゴールドトップと同様に。そのダメ出しを店長自ら埼玉の小川町にあるPGMの工房まで出向きチェックし、OK出しをしております。その他にもよりルックスをギブソンらしくする為、フェンダー的なマッチングヘッドでない、ブラックフィニッシュ・ヘッドストックに。これはゴールドのMOONロゴが非常に映えて精悍で引き締まったルックスになりました。



ただ売価設定を低く抑えたかった為、よりレゲエマスターに似合ったピックアップを選定し搭載する作業は避けざるを得ませんでした(レゲエマスターのサウンドというのは本来MOONオリジナルP-90の音というコアなこだわりもあり、苦笑)。たとえばリンディー・フレーリンのP-90に関してはムーンギターズでもオプションで推奨しており、一応当店でもリンディーが載ったレゲエマスターをサンプルとしてご用意はしていたものの、お客様ご自身が好みのピックアップに載せ換えて欲しいというこちらの本意をうまくお伝え出来なかったのと、結論としてはどうやらMOONオリジナルP-90サウンドが、現在これだけリプレイスメント・ピックアップが存在する中、少し非力であったという感は否定は出来ません。

ですので今回、あらためてレゲエマスターを個人的におすすめしたいということで、ピックアップの選定を考えていた矢先に朗報がっ!!なんとムーンギターズがオリジナルのニューP-90ピックアップを完成させたとのこと。しかも、なんとか在庫が少量ではあるがあるとの情報。
これは試さないワケにはいきません(笑)。早速取寄せて当店のレゲエマスター・ジュニアに搭載したところ、随分サウンドが変わっておりました。一言で表現するならば今までのP-90にあった無機質感…たとえば温かみとか中域の粘りやファット感が足りない部分がかなり改善されており、よりギブソンに近いサウンドになっていたわけです(写真左がニューP-90)。

たとえばもっと中域のアクみたいなものを強調したいのであれば、それなりなリプレイスメント・ピックアップに交換することをお勧めしたいのですが、このニュー・ムーンオリジナルP-90ならばいわゆる以前からあるレゲエマスターのサウンドはある意味残しつつ、より現代のシーンにマッチしたサウンドであると判断したわけです。
よって、P-90が載っている神田店オリジナル・レゲエマスターのみ、私共の自腹で今回こちらのピックアップに交換しております。
これでより発売時のコンセプトに近づいたのは言うまでもありません。

そんなわけで、今週のトライアスロン・フェスタは
ギブ注入なテレキャスを集めた
       “エキセンテレ”→GO!!
ですが、新たにPUを載せ換えた“神田店オリジナル・レゲエマスター”のサウンドを是非チェックして頂きたくヨロシクお願い申し上げます。

i


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  • 2012.02.06 Monday
  • -

アンチ・メインストリーム 

この記事は2012.01.31 Tuesdayに書かれたものです。(古過ぎる記事の場合はこちらより最新の情報を閲覧下さい。)
 こんにちはiです。

1月30日から始まりましたトライアスロン・フェスタ第3弾“凄すギルド”ですが、当店におきましては数年前からギルドをアコギ販売におきましてのメイン、つまり主力商品にしているわけです。
何故か??

w_logo.gif
それには立地的な理由があります。ご存知の方も多いと思いますが、この神田、しかも小川町近辺と言いますのは日本でおそらく最初に“マーチン”ギターを販売したであろう、あの老舗カワセ楽器さんがあるわけであり、それでかそうでないかはわかりませんが、非常にアコギ専門店が多い。


店名をあげますと他店の宣伝になるのでやめますが(笑)、どこも非常に専門的でアコギを扱う環境も整っており優良な店が多い様です。そういった意味では都内の「アコギの聖地」と言ってよいかもしれません。
もちろん当店でも以前はビンテージのギブソン、マーチン、またリゾネーター等様々なアコースティックギターを扱ってまいりました。しかしながらさすがにこの狭い町にここまでアコギ専門店が軒を連ねますと競合する気にはなれません(苦笑)。しかも私共はエレキギターも真剣に扱っておりますし、DAW関連に関しましても近年は大変ご好評をいただいておりますので、そこにアコギで競合はどうしたものかと…。

当然アコギを扱うノウハウ、専門知識はギター販売スタッフ全員ございますが、餅は餅屋に任せた方がお客様の為でもあるという信念のもと、カワセさん含めウッドマンさんなどとも非常に友好的な関係を結ばせてもらっておりますし、当店ではあえて扱うのを最小限度にとどめているわけです。
まあそれはよいとして…(笑)。

そこでっ、何故ギルドなのかですが、よく言われるのがサウンド的にマーチンは“柔”、ギブソンは“剛”などと表現されてますが、ギルドというのはその中間とよく表現されます。
aboutguild.png
「マーチンの柔とギブソンの剛を併せ持つ第3のアメリカン・アコースティックギター・ブランド」

これがある程度楽器に詳しい方であれば共通した認識ですね。
しかしっ、ところがギルドには何故かステイタスがない。つまり憧れの対象になる要素があまりない。たとえばマーチンのステイタスと言えばブルーグラス音楽における定番ギターD-28というものが存在し、アメリカンミュージックをこよなく愛す白人の方々にとってはそれこそステイタスなのでしょうし、ギブソンに関しては昔マーチンを手に出来なかった黒人のブルーズミュージシャンが使用したことにより、それを真似た当時のイギリスの若手ロッカーたちの使用により、ロック=ギブソンというステイタスが生まれたわけです。

w_image.jpgところが、ギルドと言いますとそういったものがない。せいぜいポール・サイモンが使用していた、あるいはリッチー・へブンズがウッドストックの1番手でかき鳴らしていた、あるいはジョン・デンバーが抱えていたといったようなあくまで個人的なアーティストへの憧れからギルドというブランドを意識はしても、ステイタスというものは存在しないわけです。


ところがこのギターそのものの性能、つまりサウンドはマーチンやギブソンにひけをとらない同等の魅力があるのは確かで、そういった意味では通好みなブランドとして長年君臨してきたわけです。しかも現在においてもマーチンやギブソンと比べて価格的にも安価であり、ヴィンテージ相場においてもそうであるのは「ステイタスがない」ことによるところが大きく左右しているのでしょう。
60年代にはマーチン(白人音楽)に対するアンチテーゼがギブソン(黒人音楽)だったのかもしれませんが、それが現代ではギブソンもステイタス化し、誰でも持つ様な時代になった時、これらに対するアンチテーゼでしかも、同等の性能を持つもの。長年ふたつの大物ブランドの影に隠れ大きく脚光を浴びることがなかったこのギルドというブランドが、今現在非常に魅力的に見えるわけです。
そういった意味ではギルドというのはネイティブ・アメリカンなイメージもあります。どちらかと言えばマーチン的な作りではあるがどこか泥臭く、優等生に対しての「不良」なイメージ(笑)。これがギルド最大の魅力でしょう。

低音側をフラットピックで弾いた時、マーチンは「ゴリン」と言います。ギブソンは「ジョリン」です。ではギルドは言いますと「ガリン」です。

このサウンドの魅力…それが私共がギルドをお勧めする理由ですね。


というわけで今回も長くなりましたのでまたー!


i


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  • 2012.01.31 Tuesday
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すごすぎるど。

この記事は2012.01.29 Sundayに書かれたものです。(古過ぎる記事の場合はこちらより最新の情報を閲覧下さい。)

みなさんこんにちは。


毎日寒い日が続きますね。
先週降り積もった雪がまだ日陰では溶けきらず、歩道は氷ついてまるでスケートリンクのよう。ウィンタースポーツから遠ざかって幾年月、ワタクシも久しぶりにスキーやスケートのエッジ感覚を懐かしみながら前傾姿勢で歩いております。

さて、スポーツ感覚をモチーフにしたトライアスロン・フェスタですが、今週のお題は
GUILDアコースティック・ギター・フェア「凄すギルド」
トライアスロン3.jpg
宮地楽器神田店で今イチオシのアコースティック・ギター「GUILD」。
そのなかでも特に今週はギルドのGADシリーズに焦点をあてて、なんと
全品50%OFF!
(*注1)にてご案内しています。


凄すギルド。
リストはコチラ→GO!
何がスゴイのでしょうか。

アコースティック・ギターでは有名なブランドであり、職人肌のミュージシャンがこぞって愛用しているGUILDですが、あまり手にとってご覧いただいた方は少ないのではないかと思います。
まず、現在のラインアップからご説明いたしますと、

1.トラディショナル・シリーズ
d55ct_3.jpg
こちらは昔のスペックをそのまま再現したシリーズで、往年のボディ・シェイプや細かいインレイ・ワークまでもを忠実に再現し、ラッカー仕上げで造られたUSA製最高レベルのラインアップです。


2.スタンダード・シリーズ
こちらは往年のシェイプを持ちながら、ボディはトラディショナルと同様にラッカー仕上げだがネックをサテン・フィニッシュにしたり、インレイを簡略しコストダウンしたUSAモデル


3.DVシリーズ

全体を薄いポリ塗装で仕上げたメキシコ製のシリーズでサウンド・操作性に徹したコスト・パフォーマンス絶大なモデル。


4.GAD(GUILD ACOUSTIC DESIGN)シリーズ
材、シェイプをGUILD往年のスタイルを踏襲しつつ新しいアイデアやピックアップ付、12弦、レフティなどバリエーションに富んだシリーズ。中国生産でありながらギルドのUSAスタッフによる厳正な品質管理によりUSA製のクオリティを保ちつつ、優れたコストパフォーマンスを実現したシリーズ。



この4つのシリーズはそれぞれが初心者からプロ・ミュージシャンまですべてのアコースティック・ギター・プレイヤーの欲しいスタイルをカバーしていて、アコギで何かやりたいときには必ずどれかが当てはまる素晴らしいラインアップとなっています。


また、コスト・パフォーマンス絶大モデルといえるGADシリーズまでもがオール単板。


ここでアコースティックギターの「オール単板」をご存じない方にカンタンなご説明をいたしますと、アコースティック・ギターのボディ部分はトップ部分(正面から見える部分)、バック(演奏者のおなかに当たる部分)、サイド(周り)という3か所が板で構成されていますが、これが全て合板ではなく、単板であるということです。

多くの高級アコースティックギターではボディはオール単板で構成されていますが、一般的にコスト面から価格が高い順に「オール単板」,「トップ&バック単板」,「トップのみ単板」,「すべて合板」というような段階があります。特に廉価版シリーズを作るブランドはこの「合板」を使用することでコストダウンをすることが多いのですが、ギルドの場合はすべて「オール単板」です。

ではボディが単板だと何がよいのか。
合板といいますのは、つまりベニアのように複数の板を重ねたもの。当然板と板を重ねる工程で接着しなければならず、この接着面はどんなに高度な接着技術をもってしても空気層ができてしまったり、またきわめて木材と似た組成の接着剤を用いたとしても接合面は単板と同一にはならず、単板と比較して木の繊維の方向が一定にならなにので振動、つまり音を伝達する波動方向がランダムになるのです。このランダムな波動の伝達はせっかくの弦振動を伝えるべきところを打ち消しあい、全体の鳴りがスポイルされるといった具合です。
また、長年の使用においては表板と裏板の乾燥度が違うことにより、板がゆがんでしまうものもあります。つまり、単板で構成されたボディはサウンドと強度のバランスが優れたものになるのです。

一般的なアコギ・ブランドですと、初心者〜上級者を巾広くカバーするためのラインアップはこうした単板/合板で価格帯を分ける(合板のほうが部材が安価で済むため)のが多いのですが、ギルドの場合はオール単板です(ごく一部を除く)ので、鳴りのよさは約束されています。

今回のフェアで様々な価格帯のギルドが入荷し、比較しながら弾いてみましたが、それぞれが個性的なサウンドを持っており、GADシリーズといえどもプロがライブで使用しても十分使用できるクオリティですし、全ラインアップが同じ選択肢上にならんでいるものと感じました。


GADシリーズのいいところをもうひとつ。

ケースです。
GAD_CASE1.jpg

GAD_CASE2.jpg

上位機種はみんな黒のハードケースなのに、GADシリーズだけはこちらのオシャレなハードケース。高級感あふれています。




gad_25_2.jpg





スタッフの人気はオールマホガニーの
GAD25
商品ページはコチラ

gad_f40_4.jpg



フレイムメイプル・サイド&バックの
GAD-F40
商品ページはコチラ


GADシリーズは一週間という期間限定ですが、がんばって50%OFFにいたしましたのでこの機会にぜひチェックしてみてください。

fender_tuner.jpg



おっと、もうひと声。
今お買い上げの方にFENDERクリップチューナーをプレゼント!



ではまた。
                               by MODA

(*注1)演奏上問題ないチョイキズB級品です。

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  • 2012.01.29 Sunday
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THE FUZZ BOX発売に関するお話と神田エフェクター市 

この記事は2012.01.23 Mondayに書かれたものです。(古過ぎる記事の場合はこちらより最新の情報を閲覧下さい。)



去年12月13日(火)に当店とLOUD&PROUDのコラボから生まれた“THE FUZZ BOX”をいよいよ発売いたしました。 http://miyajikanda.shop-pro.jp/?pid=37856328
思い起こせばもう何年前になるのか?某大手楽器製造会社でアンプの設計をしていたというSさんが突然手作りのエフェクター1個を携えて来店したのは…。

それからの紆余曲折、本当に長いと言えば長いし、短いと言えば短い数年でした。
と、感慨に浸っていても仕方ないので先に進みます(笑)。


さて、こちらのファズですが、一見アマチュアが製作したエフェクターに見えるかもしれません。本当に現在はネットの進化で様々な情報が溢れているわけで、たとえば歴代名器と言われているエフェクターの回路図なんてものも簡単に手に入れられます。また、教則本やDVDに代表されます様にノウハウ本というのもこれまたとてつもなく溢れているわけでして、当然ハンドメイド・エフェクターを作ろう本なんてのも売れているわけです。
つまり、中学程度(?)の技術課程の知識や経験さえあれば、簡単にエフェクターなどは作れてしまうわけですね。


ただ、何年もこの仕事をしておりますと、結局回路や部品の乗数がわかったとしても絶対に超えられない大きな壁があることに気付かされます。
例をあげれば「Landgraff」などはまさにその代表で、裏ブタを開けるとほらパクれとばかりに回路が剥き出しであり、部品も何を使用しているのか一目瞭然です。しかしながら全く同じ部品で同じ回路で作ったとしても、確かに近い音にはなるのですが、あの神がかったタッチ&レスポンスや心が惹き込まれる様なサウンドだけにはなりません。つまり、これだけのハイエンドエフェクターとなると、それを造ったビルダーのノウハウというものは、単なる回路や乗数の世界で表現出来るものではなく、それらを越えたところに何か特別な音楽的感動を呼び起こす秘密があると言えるかと思います。


まあ料理でも同じことが言えますね。
一流の料理人の素材を選ぶその目利きと料理方法というのは、いくら同じ素材と同じ包丁、そして同じ厨房を使って作った料理だったとしても味は全く異なる様に、それが本当の職人技と言えるわけです。よって、その道の本当のプロと呼ばれる人が造ったものが、単に教則本を見て作ったそれとは明らかに違うことは言うに及びません。



さて、そしてコチラのTHE FUZZ BOXに話題を移します。
最初にLOUD&PROUDのS氏が来店した時は、確かに電気に関しては専門家であり、アンプの設計に関してはその実績から(私が知っていたアンプであった為)プロであったとは感じました。ところが当時は決してプロのエフェクタービルダーという域でなかったのは確かです。
そしてそれから何年もの間、彼と二人三脚ではありませんが、店に持ち込まれる様々な難題を共に解決していくうちに、彼はビルダーとして、私は販売員として、共に多少の成長はしたのかと。
その間、それこそとてつもない数の歪み系エフェクターを彼と共に研究分析もいたしましたし、彼にとっては特にヴィンテージエフェクターの修理という仕事が彼がビルダーとして羽ばたく為には一番役立ったのではないかと勝手に考えています(笑)。




そして約3年前に発売させていただいた当店オリジナルの「THE CRUNGE BOX」というブースターも実は彼のデザインであり、これは最終的にLOUD&PROUDのTHE CRUNGE BOXというブースターとして今後販売していくことも決まっています。


さすがにこれは実際これらのエフェクターの音を聴いていただく以外、私がここでとやかく書いてもどうしようもありません。出来ますならば是非、一度ご来店されお試しいただけるのがよいのですが、遠方の方々も大勢いらっしゃると思います。
近々そのサウンドも含めた画像をアップしたいと考えておりますので、是非にヨロシクお願いいたします。



というわけで、全く話は変わって今週のトライアスロン・フェスタは
「神田エフェクター市」→GO!!です。
今まで高すぎて手が出なかったという商品やチョイキズ商品など、お買い得価格で販売いたしておりますので、是非チェックをお願いします。

ではではー。

i

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  • 2012.01.23 Monday
  • -

人生いろいろ、ワウもいろいろ。

この記事は2012.01.23 Mondayに書かれたものです。(古過ぎる記事の場合はこちらより最新の情報を閲覧下さい。)

みなさんこんにちは。

item_ph_rm_kitty.jpg先週は観測史上第三位の記録的な乾燥日がつづいたと思えば週末は雪、そして雨。
わが宮地楽器の電気を使わない加湿器ルームミストもやっとお休みです。フル稼働でしたので洗浄日にしてすこし休ませることにします。



さて、晴れでも雨でも雪でも決行されるのがトライアスロン。当神田店の「トライアスロン・フェスタ」も当然継続です。


今週は「神田エフェクター市」。
2012triathlon2.jpg

スタッフが厳選したツウ好みの良質なエフェクターをお買い得なお値段でご提供いたしますのでぜひご利用ください。
なんといってもおススメはオリジナルファズ、LOUD & PROUDブランドの「THE FUZZ BOX」ですが、こちらの詳細は開発に携わったベテラン店員Iのブログをご覧いただくとして、今日ワタクシは今回の特価品のなかで、ひそかなおススメ品にスポットライトを当ててみたいと思います。

今回はワウ。
eb_wah2.jpg
ERNIE BALL 6185 WAH PEDAL。

発売されたのは結構前です。
アーニーボール社のWEBサイトで使用しているミュージシャンをチェックして見るとJohnny A,Joe Bonamassa,Omar Vallejo - Mars Volta,Daron Makakian - System of a Down, Scars On Broadway,Dave LaRue  - Steve Morse Bandなど、ワウの神様ジミヘンやクラプトンなどと距離のある人ばっかり(笑)。

こちらのブログをご覧になる貴兄ですと、ワウといえば60〜70年代に造られたモノやそれのモディファイ、リメイクなど、ジミヘンやクラプトンのニオイを求める方、またFASELが白、赤とかトロピカル・フィッシュがなになに、Dカーブがうんぬん...とパーツ構成による音色の変化などに大いに造詣の深い方もいらっしゃることでしょう。

こちらの6185、そんなツワモノたちから比較するとワウとしてはまったくの新参者。歴史上のワウを全部俯瞰してからの後出しジャンケンでしたが、その実力のほどはどうなのでしょう。
さて、じっくり見ていきます。
ご存じの方が多いと思いますが、多くのワウはPOTにギアが噛み、ペダルを踏むことによってPOTの軸を回転させる構造なのですが、こちらの事前の情報ではチューブで駆動しているとのこと。

「チューブで駆動?」

なんのこっちゃ。
こんなときワタクシ人間が古いもので、チューブという単語に

「真空管?」などと反射的に興奮してしまいます。

落ち着いて考えるとそんなワケはないのですが、わからないので頭で想像する前に分解してしまいます。
eb_wah3.jpgさて、いつものようにレッグ部分のネジを外して.....。
  間違いです(汗)。
レッグ部分のネジはただのレッグ固定ネジでした。この辺から,もはや往年のワウと違います(笑)。



緩めるべき、筐体を固定しているネジはレッグの間の2本のネジでしたのでここを外しますと、見えました、「チューブ駆動」。なるほど。
eb_wah1.jpg
中空のチューブが2本でポットを駆動しているのですね。

ふうむ。なるほど納得。

で、これが何か?

実はここに
踏み心地のヒミツが。


このチューブ、シンプルではありますが、踏み心地にダイレクトに作用しています。
店頭のどんなワウよりも踏んだフィーリングがスムーズ。足首の余計な力が不要で軽いレスポンスです。ギアがかみ合ったりして生じる余計な摩擦がなく、アクションがスムーズなのですね。

音色は「?」と思うほど素直。
ピクチャー・ワウ、筆記体、顔のワウ、トーマス時代....いろんなワウはその個性的なサウンドに魅せられて追い求めて行ったものですので、往年の名器のどれに近いか、その面影を探しながら踏んだり戻したりしていても、いやー、その要素は全く感じられません。
つまり、クセがない。踏んだ瞬間からピークまで実にスムーズ。
このフィルターの開き具合はブルーズ系のフレーズよりも協力なディストーションをかませたテクノやサイバー系のバッキングによいかも。
ボディの両側にはLEDがついており、これがまたグリーンで近未来的。暗いステージでは筐体の輪郭を緑色に浮きだたせ、それはまるで横浜みなとみらい大桟橋の夜景を見ているかのような、まごうことなき21世紀仕様。
トゥルーバイパスということで、バイパス時のサウンドもチェック。こちらの太さも全く問題ありません。

ヴィンテージ系のワウの魅力はそれぞれのパーツ構成と個体差の偶然が作り出す官能的なサウンドということが言えるとすれば、こちらの6185ワウはクールに、頼まれた数値を正確に表現する測定器に近い、「頼れる道具」といったところです。

これはアーニー・ボールというブランドがそうさせたのかもしれません。
一般のエフェクター・メーカーはさまざまな味付けと個性を目指すところを、弦のブランドであるアーニーボールの目指したところは、もしかしたら究極にニュートラルなサウンドだったのかも知れません。
弦がギターのよさを最大限引き出すように、ワウも同じようなコンセプトで余計なことはしない。そんな従順な道具として好感が持てました。

60年代〜70年代など並々ならぬ個性を持ったワウに囲まれると、踏んだ瞬間のあまりにも素直なレスポンスに物足りなさをも感じてしまうところですが、逆に、そもそもこのようにスマートなレスポンスのワウなど歴史上存在しなかったからなのかも知れません。

ワウに求めるもの。
それがノドもとを刺激するような「クオーン」という官能的なサウンドであればヴィンテージライクなもの。
あくまでもクールでスムーズに攻めたいときはこの6185を。

あなたのギター人生が求めるスタイルによって人生いろいろ、ワウもいろいろです。

ではまた。


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  • 2012.01.23 Monday
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傷だらけのブーラジリアン

この記事は2012.01.21 Saturdayに書かれたものです。(古過ぎる記事の場合はこちらより最新の情報を閲覧下さい。)

そんなわけで始まりました、約3年ぶりのミヤジ・トライアスロン・フェスタです。
そこでトライアスロン・フェスタとは何ぞや?と思われる方もおられると思いますので簡潔にご説明いたしますと、ある期間を自ら設けまして、その期間の間フェアやイベントを怒涛の如く行うのですが、それが競技のトライアスロンに似ていることからその様に命名しました。

途中で生き絶え競技を棄権するか、ペケでもいいから完走するか、それとも上位でゴールインするか、それは私共誰にもわかりません。しかしながらこんなご時勢ですので、カラ元気(?)でも元気に行こうではないかという私共の想いというのも僭越ながら込められているわけです。

ということで前置きはこのへんにいたしまして、早速第一弾「クラッシュ・ランディング」です。
こちらは店長からすでにご説明させていただきましたが、中古加工ギターフェアですね。このところNashギターの正規取扱店にもなり、問い合わせもかなり増えてきておりますので、そんなタイミングでクラッシュ・ランディングなわけですが、クラッシュ・ランディングの意味はあまりお気になさらないで下さい。語呂の良さからこれにしただけで深い意味はございません(苦笑)。
ちなみに意味は「不時着」だそうです(笑)。

では本題にまいります。今回私が取り上げますのはNashではなく、FENDER USA カスタムショップです。
考えてみましたらカスタムショップって初めて個人的にこちらのブログで触れるかもしれません。どちらかと言えば今までは本物か、あるいはジャパビンモッドとか、あるいはムーンとか、少しはずれたところを担当していましたね(笑)。そこで今回ご紹介いたしますのがコチラ

FENDER USA CUSTOM SHOP MASTER BUILT
BRAZILIAN ROSEWOOD
60 STRATOCASTER RELIC/OWH



です。
コチラはなんと言いましても本物のハカランダ、つまりブラジリアンローズウッドが指板に使用されているのが最大の売りです。確かにマダガスカルローズでも木の特性は同じですのでサウンドは近い、しかしながらやはりブラジリアンというのはその響きと言いましょうか“格”が違います。語呂はともかく、“そのもの”であるというのは安心出来ますね。親戚とかでなく本家本元なわけですから。
以前もこちらで触れました様にヴィンテージサウンドの秘密にはこのハカランダという木材が相当深く関わっております。指板というのはギターの特性を左右する大変重要なファクターなのですが、メイプル指板、インディアンローズ指板、エボニー指板とそれぞれ異なったサウンドがアウトプットされる様に、ハカランダ指板というのもその特性が非常に大きくギターサウンドに影響します。

特にタッチ&レスポンスとサスティーン、あとは音の締まり方がインディアンやエボニーとは全く違った印象を受けます。そしてネックそのものがギターの良し悪しを決めるというのもここでは何度も申し上げてきた通りですね。ちなみにネックを握った印象はまんまヴィンテージです。60年代前半のグリップ感。そしてその中でも若干肉厚な個体に近いものですが、ボディー側の太さが極太というものではありません。このネックに関しては非常に信頼できる重量感と申しますか、威厳の様なものを感じますね。

ボディーは60年モデルですのでアルダーが採用されております。カスタムショップのマスタービルトものですので当然ながらセレクトされたマテリアルなのでしょう。総重量3.52kgというのはストラトでしたら非常にバランスの良い重量ではないでしょうか?

そしてこのコーナーのテーマ、レリック加工の感じを申し上げますと、非常に丁寧な作業でレリックされております。レリックと丁寧という言葉は一見矛盾している感じも受けますが(苦笑)、長年ヴィンテージを扱ってきた経験から言えますことは、本物のヴィンテージは基本的に付けたくて付いた傷が付いているわけではなく、やむを得ず付いてしまった傷が数十年に渡り積み重なったものです。なので傷が謙虚に付いているわけですね。この印象は無意識に感じるものですので、十人十色の認識があるでしょうが私はそう感じます。極端つまり粗いレリック加工ですと、どこか人工的なわざとらしさがあり、普通経年変化ではこうはならないとネガティブな印象を持ってしまうのも事実です。
ところがこちらの個体に関して言えますことは、非常に謙虚に傷が付いており、ボディーしかりネックしかりですが、かなり丁寧な作業でレリック加工をしているのでしょう。これはグレッグ・フェスラーのセンスなのかもしれません。


さて、というわけで皆さんがたぶん一番ご興味があるであろうそのサウンドに話を移します。
今まで数え切れないほどのカスタムショップのストラトを見て触って音を出してきましたが、これは絶対に言えるということは、レリックはNOSに比べて“新品でも鳴る”ということですね。つまり単純に見た目の中古加工をしているわけではないのでしょう。その秘密が知りたくて、以前フェンダーの国内代理店の人間に質問したことがあったのですが、曖昧にごまかされました(笑)。
まあそれはともかく、こちらのギターを持って試奏室に入り、同じフェンダーのアンプ(HOT ROD DELUXE)にプラグインしてみると、初めはミッドの詰まった前へ前へ出てくるそのサウンドがどこか抜けない様な感じで扱い難く感じました。ギター本体のレスポンスは非常に良いのですがどこか弦が古く感じるのです。
ところがアンプも温まり、自分も温まって慎重に全体のサウンドチューニングをすると、先程まで感じていたヌケの悪さは姿を消し、レギュラーモデルのストラトより数倍、数十倍奥深いサウンドが姿を現します。その時間約5分。つまりこちらのギターが生き返る(自分がなのかもしれません)のに必要な時間が5分ということで、この感覚ってどこかに憶えがある。

そうです。ヴィンテージのストラトですね。ヴィンテージのストラトはヴィンテージカーと一緒で馴れるまではアイドリングが必要です(笑)。また並みのアンプだと良い音が出ない場合があります。これは中国の古いことわざで「千里の馬は常にあれども、伯楽は常にはあらず 」の千里の馬の様なもので、大飯ぐらいで人並み(馬並み?)な距離も走れないダメ馬をわかる人が見るとそれは一日千里走る馬なのでもっと大飯を食わせなさいという。そして実際もっと大飯を食わせるとその馬はその人が言うとおり一日千里走ったと…。
そんな話をいつも思い出すのですが、良いギターほど並みのアンプではその良さを100%発揮できない場合があります。むしろ並みのギター以下に感じてしまう場合もある。やはりギターにも似合った土俵というものが必要な?様です。

少し話がそれました(苦笑)。要するにコチラのギターですが、非常にヴィンテージに近いポテンシャルを持っているとそう言いたかったわけです(まわりくどくてすみません、汗)。
ただし当然ながら弾きこまれてはおりませんのでヴィンテージそのものというわけにはいきませんね。そこは是非、可愛がっていただける方に貰われて、すくすくと成長していって欲しい。そんな気持ちに久々にさせてくれたギターでした。

ではまた!

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※こちらのギターの詳細写真がご覧になれます→GO!!

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  • 2012.01.21 Saturday
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ふたたびNASHGUITARS。

この記事は2012.01.13 Fridayに書かれたものです。(古過ぎる記事の場合はこちらより最新の情報を閲覧下さい。)

 みなさんこんにちは。

今週から始まりました、3月までのロングラン企画
「ミヤジ・トライアスロン・フェスタ」。
実際に走ったり、泳いだりするワケではないのですが、楽器のあれこれをプレイヤーの立場に立って全力で取り組み、週替わりでピックアップした商品をご紹介する特別企画として今年も始めました。

さて、その第一弾としてエイジド加工されたギターを一堂に集めた
crash_landing_banner.jpg
「クラッシュ・ランディング」←クリックしてね!

を1/22(日)まで開催いたします。


今回は主にフェンダータイプのものを集め、各器比較検討をいただけるよう、価格帯やメーカーによる違いを徹底研究しようというものです。

さて、まず気になりますのはnashguitars_logo.gif

この度米国NASHGUITARS社のBILL NASH氏とあぽろん楽器様のご協力により宮地楽器は正規販売店となりましたが、今回のフェアでは様々なギターがベースも含め多数入荷してまいりました。以前のブログでもその個性的なサウンドについて多少触れさせていただきましたが、日が経ち、読み返しますとまだお伝えしきれない部分もあり、ワタクシの表現力の稚拙さを反省しつつさらに深いところを書かねばならないなと思い、ふたたび筆をとって(キーボードに向かって?)いる所存でございます。

nas-jb62-lpb-05.jpg

以前のブログでも、単に奇をてらった、恰好だけのエイジドではなく、ある理想のサウンドを実現するための加工であるというニュアンスをお伝えいたしました。




さて、その理想とするところは何か。na-s63-car-10.jpg


それはワタクシ思いますに、「どこにでもある素材でどこにもないサウンドを作る」ということではないでしょうか。
基本的にシェイプはF社と同じ。F社と同じ木材を使う。塗装も同じ。であるにもかかわらず、違うサウンドを作る。その限定された条件の下、BILL NASHが選択し、このブランドの個性として目指したところは客観的にみると、

1.エイジド加工によるボディ、ネック振動のVINTAGE風な色つけ
2.太目のフレット、そしてそのファイリングにより生み出されるF社にはない独特な弦のサスティン。
3.F社とは特性の違うピックアップの選択でミドルレンジの出音を個性的にする。

といったところでしょうか。
1.のエイジド加工がなければ、ギター全体の鳴りは単に良質なコンポーネントギターのそれと同じ傾向を持ってしまい、没個性となってしまいます。弦を弾き、ボディやネック、さらには塗装の表面を振動が走るとき、このエイジド加工は複雑な波動を生み、そして波形同志がぶつかりあい、振動に干渉、回折などの変化を生じさせ予期せぬ倍音成分ができあがるものと推察されます。
2.の選択は弦振動を支える支点ですのできわめて重要なファクターであります。特にフレットのトップが平面であればあるほど弦とフレットの接点は広くなり、これもまたサスティンに影響をいたします。ここはなるべく点と点で接するほうがサスティンがいいはずですが、そればっかりがいいギターともいいきれないので、ほどよい加減でおさえないといけません。このあたりNASHが意識して加工していることと思いますが実にいい塩梅(アンバイ)です。
3.はもちろんわかり易い部分ですがLOLLARピックアップなどの選択は1〜2で作り上げたサウンドを拾うピックアップとしてなかなかいいセンスしています。

nas-tlhb-na-10.jpg以上の1〜3の要素があいまってケミストリーを起こし、NASHGUITARSを個性的なものにしているという印象でございます。まあ、BILL NASHさんが本当にそんなサウンドを目指して日夜努力の末生み出したのかは定かではなく、もしかしたら偶然できちゃったのかもしれませんが(失礼)、手にする我々もいちいちウンチク語りながらああでもないこうでもないと細かいツッコミを入れるよりも、シールドをアンプに突っ込んだほうが楽しい時間を過ごせるってもの。それでいいじゃあありませんか(笑)。


その個性的なNASHの中でも、何千本もギターを見てきたギタースタッフが注目したのはコチラ
NASH_ST_HT.jpg
S-63 HT DR STRIPE 商品ページはコチラ。
ストラト・シェイプのNASHのうえ、トレモロレス。サウンドはミドルがグオッと出てきて余計な倍音などなく、がっしりとした主張を持ったサウンド。バンドの中でしっかりとメロディーラインが立ったリードパートを奏でるときに本領を発揮するのではないでしょうか、単音で弾いても決して他のパートに負けない存在感を出すことができるでしょう。サイドギターのいないバンドなどでも全体のサウンドがさびしくなるようなことはなさそうです。
自分が使うなら、VOLポットに小さいコンデンサーをはさみ、ハイ落ち防止でテレキャスター配線にしてVOLUMEコントロールのみで2〜3の音色ヴァリーエションが作ったりできるんじゃないか、などと思っております。

コンペティション・ラインの入った真っ赤なボディも鮮烈なイメージで、昔のカワサキのバイクに例えればマッハのようなやんちゃ坊主。豆腐でいえばジョニー。見ているだけでも元気が出てくるロックンロール・ギターです。ぜひライブでガンガン使っていただきたいと思います。


さて、今回の企画「クラッシュ・ランディング」。期間中対象商品をお買い上げいただいた方にはメンテナンス・キット、その名も「the GUITAR SAVER」を差し上げます。

DSCN7579.JPG


BILL NASHは汚し役。使うワタシは磨き役。
そんなシャレとでもお受け止めいただき、ご笑納くだされば幸いでございます。

おあとがよろしいようで。


ではまた。

                                                                                            by MODA










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  • 2012.01.13 Friday
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かわいい子には旅をさせろ!

この記事は2012.01.08 Sundayに書かれたものです。(古過ぎる記事の場合はこちらより最新の情報を閲覧下さい。)

みなさんこんにちは。

お正月はいかがでしたか?
今年のカレンダーの並びですと,フツウの会社におつとめの方はまだ本格的にお仕事が始まっていないという方もおありかと思います。
さあ,体調ととのえて,気持ち切り替えて1年スタートしましょうね。


とはいえ、かくいうワタクシ正月休みなどほとんどないクセに正月太りだけは世間並み。メタボ検診で制限されたマヨネーズの量を半年間しっかり守っていたのに、痩せるのはグラム単位、太るのはキロ単位。ストラトのボディ裏のコンターにぴったり密着するかのような出腹。テレキャスターだとナナメになってしまいます(笑)。
 僕の出っ張りと君のへっこみ。ストラトとの一体感をより密なものにする正月でございます。

さて,そんな流れでご紹介するのもナニですが、本日のご紹介は中古で入荷いたしましたフリーダムのストラトです。
free-60st-dr-01.jpg

CO60ST REAL SOUND SPEC RED

こちらのギター,実は当店で2009年にオーダーしたギターでございます。以前のブログでも登場しておりましたので記憶にある方も多いことと思います。
ヴィンテージギターを精査し,薄めのラッカーやシェイプも当然のこと,経年によるサウンドの変化も考慮に入れ,当時宮地楽器とフリーダムの総力をあげて製作した渾身のスーパーオーダーでございます。

フリーダムは何がいいかって,ワタクシが思うにそのネックの組み込み精度が感動するほど精密で,新品の時点から「ジャーン」と弾きおろすとずーーーーっとヘッドが振動し続けている鳴りのよい組み込みで,今までフリーダムのギターでこのポイントでがっかりしたことは一度もございません。

free-60st-dr-06.jpg


フリーダムとなると、ビルダー深野氏が細部にわたり徹底して造り込んでくれますので、こちらのギターもご他聞に漏れず最高のギターとして私共の神田店を旅立っていったものでした。

さて、私共の神田店は2Fにライブホールがあり数々のギタリストが出演されますが、なかには当然フリーダムのギターをお使いの方が何人かいらっしゃいます。
free-60st-dr-04.jpg


新品時に最高な状態でお渡ししたギターが、数年の使用を経て、さらに全体の鳴りを増している様。
1~2年くらい経ったフリーダムのものを弾かせていただきますと、楽器としての「鳴りがいい」というところを超え、「凄み」といった形容が相応しいものになるものが多いように見受けられます。
こちらのギターはどこでどういう使われ方をしてきたか定かではありませんが、2年間の使用でわずかに減ったフレット跡からかなり弾きこまれてきた様が伺い知れます。
クルマでいえば新車の状態から慣らし運転を終え、エンジンやプラットホーム、サスペンション、タイヤなど走るための道具としてドライバーと一体化するころでしょうか。

すっかり楽器として成長してまた店に帰ってきてくれたストラト。新品で販売したときよりもさらに深みを増した鳴りの成長度。とても頼もしい道具としてまた店頭に飾られています。

かわいい子には旅をさせろ。
縁があればギターも生まれた場所にもどって製作者に成長した姿を見せてくれるのでしょうか。
次はあなたがお手にとって成長させてみませんか。
きっと期待をうらぎらない、一段と素晴らしいギターに成長することと思います。



ではまた。

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  • 2012.01.08 Sunday
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