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自分に合った歪み系エフェクターを探す 最終回。

この記事は2009.07.07 Tuesdayに書かれたものです。(古過ぎる記事の場合はこちらより最新の情報を閲覧下さい。)
 前回はブースターが使用されるようになった経緯を、ディストーション・サウンド確立の背景と絡めるカタチでお話させて頂きました。それはディストーション・サウンドがこの世に登場した(と一般的に言われる)時から、よりアンプをドライブさせてアグレッシブなサウンドを得る為に使用されていたという事実でした。

アグレッシブとは基本的によりハイゲイン&ロングサスティーンといった当時からすればインパクトのある音を指すかと思いますが、では何故その後70年代になっても、いや2000年代の今現在でもブースターというものはアンプたちのパートナーとして使われ続けているのでしょうか??

私が思うにブースターとは、ただハイゲイン&ロングサスティーンを得るといった単純なものではなく、その回路を通すことによってアンプ本体に欠けているレンジや歪み感の補充、またはアンプが本来持つ煌びやかな倍音の強調、そしてブースターを通すことによるタッチ&レスポンスの向上及びアンサンブルの中での音抜けの向上にこそその本来の目的があるかと思われます。

以前ピート・コーニッシュのブースターを試した時のインパクトはまさにそれで、まるでアンプ本体のコントロールツマミが外部のボックスに入っているかのようなナチュラルでいて、リッチな音への変容ぶりには驚きと共に形容しようのない感動をおぼえたものでした。
またダラス・ファズフェイスやVOX・トーンベンダー等のヴィンテージ・ファズ・ブースター(?)においては、ギターのVOLを10にした時にマーシャルを完全に歪ませる様にセットし、エフェクトオンにしたままギターのVOLを8.5にするといきなり艶やかで綺麗なクリーンサウンドが飛び出すのにはある意味衝撃をおぼえました。何度も何度もギターのVOLをいじりながらまるでファズの歪みが生き物の様に追従してくるその感じにブースターというエフェクターの本質のようなものを感じたと共に、ジミヘンのサウンドマジックというか謎(クリーンからペダルを踏まずにいきなり派手に歪みだす)が解明出来た??と一人感動したり(苦笑)。


結局のところ、最初に述べさせていただいた通り、エレクトリックギタリストにとってヴォーカリストの口や声帯と一緒なのがアンプなわけであり、それをどう繰るか、能力(アンプ本来の持ち味)を100%出せるか。まずはそれが重要であり、そして<普段エフェクターは使っておらず、音色は手元の操作で行うが、アンプの色を変えずに艶や音圧、ゲインを足したい>といった様なアンプ中心のサウンド作りをされている方にとってブースターとは、やはり非常に重要な位置を占める器材なのではないでしょうか??



さてっ、長々と書いてまいりましたコチラのコーナーですが、最後に宣伝です。
今まで私どもは相当数の歪み系エフェクターを取り扱ってまいりました。そしてまたTS-9モディファイを始めとし、幾度かオリジナル・エフェクターにもチャレンジしてきました。そこで、最近の傾向として非常に注目度の高い“ブースター”を遅ればせながらもあえて発売してみようと考えたのです。
もちろん、ハンドメイド系エフェクターを数多く取り扱っている手前、それがどんなに無謀なチャレンジであるかは知っているつもりでおります(苦笑)。しかしながら、あえてブースターを選んだのには、長年ヴィンテージギターやカスタムギター、そして高級ハンドメイドアンプ等を取り扱ってまいりまして、それらのノウハウをエフェクターにも反映させたいという気持ちからでした。
ギターやアンプ本来の音を活かしつつ、そこにプラスアルファを加える、そんなシンプル且つ一番良し悪しのハッキリするブースターゆえ、逆に言えばそれほどやりがいと申しましょうか作り甲斐があるものもありません。

まず考えたのは基本のコンセプトとして、以下の3つでした。

1.モダンなサウンドのクリーンブースターではないものを作る。

2.誰でも簡単に扱えるものでなく、ギターとアンプを本当に理解している人のものにする。

3.ロック創世期の匂いのするサウンドにする。

以上です。


ここで言う“ロック創世期”とは独断と偏見で1967年から77年とさせて頂きました。理由はクラプトンがブルースブレイカーズで出した音(前述のディストーションサウンド)以降、モンタレーポップフェス、ウッドストックを経てハードロック、プログレが登場し、クロスオーバーの時代に突入した頃までの10年間はギターのサウンドも、プレイそのものも、あらゆる意味で進化し、エレクトリック・ギターというものがロックに限らずその時代のミュージックの中心であった…と言えること。また、素晴らしいギタープレイをフューチャーした歴史的名盤(ギターアルバムと呼べる)が数多く発売された時代でもあります。
そしてまた、それらのサウンドの多くは一部の例外を除き、マーシャルアンプでプレイされていたと言っても過言でないこと。そして、多くのギタリストがレスポールとストラトキャスターという2大巨頭ギターを使用し始め、その後のロックギターのプレイスタイルに多大なる影響を残した時代であります。


そこで考えたのが「レスポールとマーシャル、ストラトとマーシャルに合うブースター」でした。
つまり、「王道中の王道サウンドをあくまでナチュラルにサポート出来るブースターを作れないものか???」これが開発のテーマでした。


ですので、最近流行のワイドレンジでヌケの良い、通しただけで音が良くなり何にでも使用出来るという、いわゆるクリーンブースターではない、当時のロック・スピリッツの詰まった、しかも弾いていると気持ちが良くていつまでも弾いていたくなる様なブースターの誕生にこぎつけました。
その名も

Love Star Drive 「The Crunge Box」です。


またこちらのブースターはギターの持つ本来のサウンドを、荒々しくも、出来る限り繊細忠実に再現しようとした結果、GAINを低めに設定すれば微妙に飽和した非常に音楽的な響きを演出するクリーン・ブースターとしても使用可能なサウンドに仕上がっています。
とにかく一度そのサウンドを聴いて頂きたいっ。私どもの想いはこの一言に尽きます(笑)。

そしてこちらのブースターの開発には今回もラウド&プラウドのS氏にご協力頂き、何度も試作、改良を繰り返し、こうして発売の運びとなったことに感謝すると共に、プロアマ問わず勝手なこちらのお願いでインプレ等、ご協力頂いた皆様にはこの場を借りましてお礼のご挨拶をさせていただきます。
本当に皆さん、どうもありがとうございました!!


さて、そんなわけでこのコーナーもこれでおしまいとなりますが、ご清聴賜りまして誠にありがとうございました。またお会いしましょう!!ではではー。



※The Crunge Boxは7月中旬発売予定です(税込¥24,800- 詳細は当店HPにアップ)。
サンプル器はすでにございますので、店頭にて試奏出来ますよー
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モーダのギター十番勝負 其の七

この記事は2009.07.03 Fridayに書かれたものです。(古過ぎる記事の場合はこちらより最新の情報を閲覧下さい。)

 たかが1フレット、されど1フレット。


 少し前のブログで、「カスタムするところがないほど完成度が高いギターです」と
ご紹介したシンライン・シェイプのBLACK PEPPERですが、店頭でお試しいただきましたでしょうか?
外観にはとりわけて高級なイメージはありませんが、試奏された方はぶっ飛んでしまう、
良心的なハイ・クオリティ、それがフリーダムでございます。


 さて、造り込みのしっかりしたコンポギター・メーカーとお付き合いしておりますと、
僕らが普段「こんなギターがあったらどうだろう」「欲しかったあのギターをこのクオリティで作ったら素晴らしいだろうな」などと想像を広げてあれも作ろう、これも作ろうと考えてしまいます。
その後、納期の都合などを考えて大抵は2〜3本のオーダーに落ち着くものです。


 しかし、今回のフェアに合わせて製作をしたのは5本。
シェイプや機能的なアイデアを出しているうち、どれも素晴らしいものと思い、実現に踏み切ったわけです。


 フリーダムさんは製作過程で一切の妥協をしないのがわかっていますので、オーダーの時点でこちらもかなり本気モードでございました。
宮地楽器としては、何回もフリーダムさんにオーダーしていますので、こちらもノウハウを蓄積しているつもりではありますが、その都度細部に渡り新しいアイデアを投入するところなど、打ち合わせのたびに感心しています。



それでは今回入荷したものの中から一本ご紹介しましょう。

「EL HEAD 22」

最初の打ち合わせでのオーダーは
       「ラージヘッドの22フレット。」
今回は楽器店スタッフとしてというより、プレイヤーとしての立場から本当に欲しいストラトをオーダーしました。

 プレイヤーとしての私のことをちょっとだけ話させていただきますと....,
70年代ロックの洗礼を受けた私といえば、ストラトといえばラージヘッドのイメージが強く、70Sのものを愛用しています。
 しかしながら、ご存知のようにフェンダーのものは基本21フレット、弾けない曲も出てきます。
 じゃあ、レスポールで演奏すればいいじゃん。持ってるんだったらレスポールも持っていけば?ということになります。

 もちろん、レスポールタイプも所有していますが、重い。
ストラトとレスポール2本持って行くとなると、もっと重い。
エフェクターも持って行くと、すごく重い。
ステージ衣装も持って行くと.....しつこい。
(シラフで演奏するだけならレスポールでもいいのですが、私の最近の音楽活動といえば、演奏30分、飲み会5時間といったスタイル。居酒屋でヘッドが折れたりする心配もあるし、酔っ払いには持ち運びがキツい。ん?プレイヤーとしての立場というより酔っ払いの立場での需要か?)

 まあ、いきさつはともかく、ラージヘッドでしっかりした22フレットのストラトというものが、探してみると、ありそうで意外にありません。
それでは、とことんしっかりしたものを作ってしまいましょう。    ということでした。


 今回の「EL HEAD 22」、コダワリは22フレット周りの処理をどのようにするかということが最大のポイントとなりました。

・22フレット部分とフロントPUの干渉
・ツバ出しにした22フレットにするか?
・ネック自体を長くして指板の22フレット部分をネックの上に乗せるか?
・ピックガードとの干渉をどうするか?
・1弦22フレットの操作性はどうか?

などなど、単に22フレットの提案だけでも検討事項が山ほど出てきます。

 結果、指板はツバ出しではなく、最終フレットまで一体化したネックを作製することに決定。
これは、フリーダム・ギターの提唱するトルク・マネージメントの考え方(ジョイント部のネジで楽器の鳴りを変える)にも通じることですが、ツバ出しのネックより1フレット分長いネックを作製することにより、ネックとボディのジョイント部の面積が大きくなり、弦振動をより効率的に伝達することができるだろうという考えに基づいています。
また、ピックガードも通常のものは使用不可なので特注に。
さらに、フロントPUキャビティもザグリを最小限にしなければネックポケットを深くとれないなど、ムダなザグリを最小限に抑えてボディ、ネックの振動を十分に伝達させる細かい配慮がなされました。
フィンガーボードではラージヘッドのストラトではあまり見かけない、スラブ貼りの指板を採用。
さらにギター全体の鳴りを際立たせるため、ステンレス・フレットまで載せてしまおう。


と、これでもかこれでもか、といった具合に弦振動の効率的な伝達をさせるため、細部にまでプランニング。
出来上がりのギターを抱え、ジャラーンと生で弾いてみてもボディが鳴る、ネックが鳴る。
ここまで生がいいと、アンプに通してもいい音がするのは経験から言ってあたりまえ。
見た目がフツウなだけに、どこに違いが?(自分でオーダーしたクセに。)
しげしげと真正面からギターを見直すワタクシ....。

思えば、1弦22フレットのD音が欲しいだけだったのですが、フリーダム深野氏のおかげで、今までに無い鳴りの22フレット・ストラトができたと自負しています。
たかが1フレットを増やす作業が、ギター全体の鳴りをも変えてしまいました。
見た目はフツウですが、コイツは明らかに違います。
ぜひお試しください。

*画像では黒く見えますが、実はメルセデス・ブルーでキラってます。



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  • 2009.07.03 Friday
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モーダのギター十番勝負 其の六

この記事は2009.06.27 Saturdayに書かれたものです。(古過ぎる記事の場合はこちらより最新の情報を閲覧下さい。)


シンガー + ギター = パフォーマンス 


いよいよ佳境を迎えましたミヤジ・トライアスロン・フェスタ第三弾企画、
「小川町フォークジャンボリー」でございますが、皆さんお気に入りのギターは
ありましたでしょうか。
貴方の一生の相棒を見つけるためにスタッフ一同、努力してゆく所存ですので
ご来店の際にはお気軽にお声かけください。

さて、楽器店の店員として長年働いておりますと、
「いいギター」とは何か。というお話がしばしば出て参ります。
単に「いいギター」と言った場合、
「鳴りがよい。」
「弾きやすい。」
「見た目がキレイ。」
「装飾が凝っている。」などなど、その人によって価値観が様々です。

でも今日は、歌を歌う時に "最適なオケ装置"としてのギターというお話でフォークギターを見てみましょう。


むかしむかし、1970年代。
今ほどカラオケBOXなどなかった時代。
ヒットソングを友人と歌う方法は、誰かに楽器を演奏してもらうしかありませんでした。
ピアノなどで伴奏してもらうことももちろん出来たのですが、やはり持ち歩きを考えると、ギターで。ということになります。
時代背景を考えても、言いたいことがいっぱいあった時代。
人々は手軽にギターを抱え、ヒットソングを歌ったり、自分で歌を作ったりしました。
仲間うちではギターが弾ける奴はちょっとしたヒーローで、クラスの人気者、女の子にはモテモテ、スポーツが出来なくても簡単に彼女が出来て....。
なんて夢を追い求めて男子はギターをかき鳴らしたものです。
(数十年弾き続けても、僕はまだそんなモテ方をしていませんので、これからなのだと確信しているのですが。)

当時は今のように立派なPAはありませんから、人前で演るには、ギターの鳴りも生の状態である程度歌手とのバランスがとれていなければなりません。


歌手とセットとなって思いつく有名なギター(ギター単体だと鳴らないイメージだがシンガーと一体化して名器となる)としては、ざっとGIBSONハミングバード、J-160E、マーチンD-35あたりでしょうか。
この中でも日本ならではの伴奏ギターとしてはマーチンD-35が挙げられます
D-28と比べると、派手さに欠けるようなイメージがあるD-35ですが、音のまとまりという点ですぐれています。
歌い手が何か情熱的に訴えているときでも、きわめてクールにバランスよく鳴りつづけてくれるギター。
歌い手の足りない部分をそっとフォローしてくれる、頼れる相棒、そんなギターがD-35ではないかと思います。
そんなことを考えながら、往年のフォークシンガーの名曲を弾いてみると、自然と歌を口ずさんでしまいます。

何か、ギターに「お前、歌えよ。」って言われているみたいです。
想い出の歌がある貴方、このギターで久しぶりに、歌わされてみませんか?


*トップ画像はD-35に歌わされ、D-35にインスパイアされ、陽水風に変装させられたモーダです。
 演奏曲目は「リバーサイドホテル」といわれています。


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  • 2009.06.27 Saturday
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トライアスロン・フェスタ ラウンド3“小川町フォークジャンボリー”スタート!

この記事は2009.06.20 Saturdayに書かれたものです。(古過ぎる記事の場合はこちらより最新の情報を閲覧下さい。)
 トライアスロン・フェスタ 第3ラウンド
「小川町フォークジャンボリー」本日より開催しております。

つきましては開催期間中(6/20~6/28)、対象商品をお買い上げの方にもれなく、以下の特典をお選び頂けます。

「落陽」セット
♪土産にもらったサイコロふたつ 手の中で振ればまた振り出しに…♪
セット内容…譜面台、ゴムカポ、サイコロの3点セット



「心もよう」セット
♪黒いインクが綺麗でしょう 青い便箋が悲しいでしょう…♪
セット内容…譜面台、ゴムカポ、便箋セット、万年筆(黒いインク)の4点セット



「神田川」セット
♪赤いてぬぐいマフラーにして 小さなセッケンカタカタ鳴った…♪
セット内容…譜面台、ゴムカポ、赤手拭い、セッケンの4点セット

 


是非にご来店お待ちしております!!!
「小川町フォークジャンボリー」コチラから

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  • 2009.06.20 Saturday
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たかださん奮闘記「赤ちょうちん」が弾けるまで パート1

この記事は2009.06.15 Mondayに書かれたものです。(古過ぎる記事の場合はこちらより最新の情報を閲覧下さい。)



時は70年代前半、世の中は欽ドン(ラジオです)、深夜放送、愛と誠、ローラーゲーム(古っ!)、そしてニューミュージックと後に言われる「フォークブーム」の真っ只中。井上陽水の「氷の世界」というアルバムが日本初のミリオンセラーに輝いたり、深夜放送のDJには当時人気であったフォークミュージシャンが軒を連ね、彼等の決まり文句はだいたい「俺はTVには出ない」でした。何故でないのか??ルックスがTV向きで無いから???
いや、細かいことは置いておいて(苦笑)、それが当時の彼等のステータスだったのです。そして彼等は深夜放送内で様々な洋楽やTVでは流れないアンダーグラウンドな音楽を教えてくれました。私たちはそんな若者的文化(当時はそうだった)に憧れを抱き、毎晩翌日の学校のことなどそっちのけで聴き入ったものです。

しかしながらそれとは別に、たとえば兄貴の影響だったり知人の影響で、直接洋楽にハマってしまう輩も当然いるわけです。どちらかと言えばそちらはロック系の人たちであり、ビートルズであったりストーンズであったり、はてまたプログレであったり、ハードロックであったり、その後に登場するクイーン、キッス、ベイシティーローラーズ(笑)であったり、そんなフォークブームを斜め目線で見ていた人たちもきっと多いことでしょう。

そこで今回、登場する我らがたかださんも例外でなく後者にあたり、 中学生、いや小学生の高学年くらいから洋楽というものに興味が湧いて、初めて買ったレコード(当時はもちろんレコード盤、しかも45回転)がカーペンターズなんていう私たちの世代にはよくあるパターンから音楽にのめり込んだうちの1人です。
たかださんの場合その後は純粋に(?)ハードロックの道に進み、いわゆる後にギターキッズと呼ばれることになる某出版社の某ギター雑誌のような、エレキギター一筋、ハードロック一筋(クロスオーバーは若干クロスしているようですが、笑)で80年代前半のジャパメタブームに突入していくわけですが…(笑)。

ある日、いつものように仕事帰りにたかださんと琥珀色で泡がたった飲む心のオクスリを摂取していると唐突に言われました。

「あのさー、初歩的な質問していい??」

「なんすか?」

「笑わないで聞いて欲しいんだけど」

「な、何すか?…(苦笑)」

ちょっと間をあけて
「スリーフィンガーって何??アルペジオと何が違うの???」


おいおいおいおいっ!(普通はウチラの世代なら必ず通るスリーフィンガー、まさにホントにこの人はフォークを通ってないんだと実感。それにしても、ハードロックでもJペイジのようにピックを握ったままするスリーフィンガーというか“フィンガーピッキング”というテクもあるはずなんですがねえ。そっちの方がどちらかというと難しいですけど、苦笑)
「えーっとっすねえ、スリーフィンガーちゅうのはその名の通り、右手の3本の指で…(以下省略)」
と説明。

「なーーんだっ、それだけの話なんだ。そうかそうか(若干気が晴れたご様子)、じゃあ4本の指で弾いたらフォーフィンガーなわけだよね??」

「まあ確かに分散和音という意味ではアルペジオと同じで、3本の指で弾くからスリーフィンガーなんですけど、スリーフィンガーにはある程度パターンが存在して、それが16分音符の早いパッセージなんすよ」「たとえばビートルズの“ブラックバード”(あれは2フィンガーか??)とかサイモン&ガーファンクルの“アンジー”“ボクサー”なんかが有名なんじゃないすかね!?」


洋楽の人なのでつい洋楽で説明しましたが、スリーフィンガーの達人といえば、忘れてならないのが我が日本を代表するギタリスト、石川鷹彦さんであり、70年代初期フォークブームの頃のフォークミュージシャンのレコードはほぼ全てこの方が弾いていたわけです。
それを言ったところ、実はたかださんも現在某国営放送で放送されている石川鷹彦さんの番組を見てこの歳になり初めて、フォークやスリーフィンガーに興味が湧いたとのこと(笑)。

そこでふと湧いたアイディアが、今度当店のトライアスロン・フェスタで行うイベントのこと。
それに引っ掛けて石川さんがスタジオをやっていたアーティストで一番有名な「かぐや姫」一派の曲をマスターしてみたらどうか?ということでした。これこそ一石二鳥!(爆)イベントの告知にもなればギターも上達出来ます。早速話を振ったら即答でOK!!との事(笑)。

スリーフィンガーもいろいろありますが、「22才の別れ」はリズムがシャッフルというのと、特に“風”バージョンはナッシュビルチューニングだったりで面倒だということから、考えた末、かぐや姫“4畳半フォーク”の代表作「赤ちょうちん」に独断で決定!!これはハンマリング&プリングが絡まった代表的スリーフィンガーパターンであり、石川さんもおっしゃっていますが、何をイメージしてプレイしたかと言えば上記の“アンジー”らしいのです。

ということで赤ちょうちんで決めた課題曲赤ちょうちん(笑)。キャベツばかりをかじる勢いで練習に精を出してもらいましょう!!!詳細は次回から。



ここで宣伝です。あの頃弾きたかったあの曲この曲、もちろん邦楽に限らず洋楽もオーケイ。フォークに限らずロックもオーケイ。みんなで楽しくグループレッスン出来ちゃいます!!(より専門的に深く習いたい人は個人レッスンがオススメ)詳しくはコチラ↓

大人のための音楽教室 http://www.miyajimusic.com/school/

ちなみに写真はYAMAHA PMS講師の徳山恭介先生にご教授されるたかださん。徳山先生はMUSIC JOY神田でも教えられています。

宮地楽器MUSIC JOY神田 03-3255-2757
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しのはらのリペアー・アンダー・ザ・サン Vol.2

この記事は2009.06.12 Fridayに書かれたものです。(古過ぎる記事の場合はこちらより最新の情報を閲覧下さい。)

LCネットワーク


LCネットワークについてご紹介させていただきます
なにやら聞き慣れない言葉ですが、ギターでの主な用途は特定の周波数帯の
フィルターとして使われます。

使うパーツは2点。
皆様ご存知のコンデンサー、それとチョークコイルです。


チョークコイルとは簡単にご説明させていただくと、銅線をぐるぐる巻き
にしたもので、高い周波数を通りにくくする役割を持ちます。
コンデンサーは低い周波数を通りにくくするので、2つは逆の役割を
持っていることになります。

この2つのパーツを使い、LCシステムの計算式を使えば
自分の好きな周波数帯を出すことが出来るのです。
(厳密に言えばパーツに誤差があるので正確にはいきませんが・・・)

作り方は簡単!
この2つを直列に繋ぐだけでLCシステムの完成です!!!
ワウの半止めの様な音から不思議な音まで様々です。

ただし、これを常に働かせていると通常の音が出ないのでスイッチできりかえて
使う必要があります。
GIBSONのES-355などがバリ・トーンという名称をつけて
ロータリースイッチで数種類の音を選択できるようになっていますね。

余談ですが、バリ・トーンを使えない音として回路をバイパスさせたり
取り除いているケースが非常に多い様に思います。
現に積極的に使っている方をほとんど見たことがありません!


そんな注目されていない今だからこそ!
ボーダーレスな音楽が作られ続けている今だからこそ!!
どんな物にも挑戦してみて、新しい音楽に向けて模索し続ける事も
大切なのではないかと思います。(それ一筋も勿論好きですが)


今まで一般的なハイカット・トーン回路を使ってきたあなた!!
多彩な音はエフェクターで演出していたあなた!!!!!

一度試してみませんか!!?

「自分のギターでいきなりは...」
という方にはLCシステムの音がどのようなものか
宮地楽器のこのギターで体験できます!



このギターも様々な音を出すことが可能なので、是非実際に体感してみて下さい。
まあ以前スタッフの高田がブログでご紹介させていただいたギターなのですが(笑)

自分のギターにつけてみたい!!
という方は実際にカスタマイズさせていただくことも可能なので、
その際はリペア担当篠原までご相談いただければと思います。

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スタッフたかだのおすすめの逸品 其の四

この記事は2009.06.08 Mondayに書かれたものです。(古過ぎる記事の場合はこちらより最新の情報を閲覧下さい。)
 まだまだ続くMIYAJI TRIATHLON FESTA2009でございますが、第2ラウンド終了後、第3ラウンドまでの間のPIT期間と銘打った“CUSTOM−AX(カスタマックス)”なる企画を只今進行中です。

この“CUSTOM−AX(カスタマックス)”、実は店長による造語で、“CUSTOM(特別あつらえ)AX(道具、つまりギター)”を意味するらしい。つまり、トラディショナルな仕様に対し、特殊なマテリアルの採用や独自ボディ構造をしていたり、サーキットを変更したり、ピックアップを変更したりと、その個体ならではのオリジナル性を持った楽器をオススメしたり、ご自身に合った仕様にカスタマイズすることにより、よりオリジナリティー溢れるミュージック・ライフを提案させて頂くということだと思います。

そんなオリジナル性が満載なのが、今回ご紹介させていたく
”FreedomCustomGuitarReserch RRH-12“ です。


独特のボディ・シェイプを持つこのギターは、F.C.G.R.が長きに渡って培ってきたギター製作のノウハウを投入し世に送り出したフル・オリジナル・モデル、”RRシリーズ“のホロー・ボディ・ヴァージョンです。
手にとって見るとその軽さ(2.93kg)に驚きます。そして弾いてみると、ヌケが良く、かつ芳醇でアコースティカルな生鳴りに感動します。そのサウンドの秘密が独特のボディ構造にあります。このギターは、フルアコースティックでありながらセンターブロックを持った特別なギターなんです。

美しい杢を持つ”ホースチェスナット“のトップが作り出すナチュラルな振動に、特殊なセンターブロックが腰とエッジを与えます。このセンターブロックは、トップ材には触れていない構造になっているのでトップ材の振動をとめてしまうことがありません。

しかも、センターブロックには、櫛状のスリットが入っていて、微妙な倍音構成をコントロールしているんだそうです。また、通常はボディトップにデザインされるサウンドホールもボディサイドにスリット状にいれられており、ここでもサウンドを一切スポイルすることなくボディ全体に伝えています。


また、エレクトリック、アッセンブリーにもフリーダムならではの使えるオリジナルが生きています。一見、レスポールと同じように見える4コントロールですが、実は違います。マスターボリューム、マスタートーン、まあこれは普通として、あと2つのコントロール。これが、フリーダムのオリジナルの”タップ・コントロール“と名づけられたシステムです。
このシステム、なんと、ハムバッカーをシングルコイルに”連続可変“させるシステムなんです。コイルタップというと、普通、シングルとハムバッカーの切り替えがポピュラーです。でも皆さん、ハムバッカーのタップ・シングルって、頼りなさすぎませんか?このシステムがそれを解消してくれます。0に閉じ切ったタップ・コントロールを段々と開いていくことにより、シャープででしっかりしたシングル・サウンドから、艶やかでコシのあるP-90・サウンド、少しファットな感じのP-90・サウンドまで自由自在なサウンド・メイクが楽しめます。因みに自分はタップコントロールを”6.5“くらいに開いたサウンドがお気に入りです。

以上、RRHに息づいているF.C.G.R.のオリジナルの一部をご紹介してきましたが、これらの機能をいかすのは、緻密で繊細で、一切の妥協がない”丁寧な組み上げ作業“であり、それが一番のフリーダムのオリジナルなんです。当店も発注から納品から6ヶ月以上待ちました。あなたのミュージック・ライフにおける一生つきあえるパートナーにいかがですか?
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  • 2009.06.08 Monday
  • -

モーダのギター十番勝負 其の五

この記事は2009.06.07 Sundayに書かれたものです。(古過ぎる記事の場合はこちらより最新の情報を閲覧下さい。)

 「カスタマイズ。」

クルマやバイクの世界でもよく使われるコトバですね。
外観はまったくフツウに見えるクルマが、実はサスペンションが換えてあったり、
エンジンをいじったりしていてドライバーの思う通りのセッティングにしてある。
やたらと高価なパーツをつけて自己満足に浸る人もいるでしょうが、
その多くは自分のアクセルワークや、普段走る道に合わせるための必要な改造です。


そして、ギターの世界も同じ。
工業製品として大量生産されたギターは、いくら弾きやすいものであっても、自分だけのために作られたものではありません。
自分にとって弾きやすいギター、自分が求めるサウンドはメーカーが知る由もない。
それは他ならぬ自分のアタマの中にしかないからです。
でも、その理想に少しでも近づけたい。
それがカスタマイズということなのでしょう。


究極のカスタマイズ・ギターを作るには、自分でボディ材からネック、パーツなど全部指定して
シェイプもデザインし、信頼ある工房に頼む、といったところでしょうが、
ノウハウや期間、それなりの出費を覚悟しなければならず、リスクが非常に高いものです。

早道としては、やはりまず既製品で素材の良いギターを探し、弾き込んで行く過程で改良をどうするか考えて行くのがよさそうです。
また、完全に自分の趣向にあったカスタム・ギターがあれば、それに越したことはないでしょう。


そんな中、今日ご紹介するのは最近入荷したての
FREEDOM BLACK PEPPERです。



フリーダム・カスタム・ギター・リサーチ。
フリーダムのホームページでは、なんとギターの品質保証100年を謳っていますので、孫の代まで使えそうです(笑)。
(ギターにも200年住宅みたいに減税措置があればいいのに!)
フリーダムは長年のギター製作経験から既製品を徹底研究、普通のテレキャスター・シェイプのギターにも、必ず新しい概念をプラスして独自のカスタマイズをしています。
こちらのBLACK PEPPERも外観はフツウのシンライン・テレですが、フツウではありません。


まず、持って見ます。
第一印象は驚くほど軽い。測ると2.65kgしかありません。
しかしながらボディが軽いギターによくありがちなヘッドが下がることもありません。(センターブロックのないRED PEPPERなどはペグのボタンをプラスティックにしてヘッドを軽くして重量バランスをとっていたりします。)
そして極薄ニトロ・セルロース・ラッカーの触感がすぐ手に馴染み、鳴りのよさも予感させます。



こちらのBLACK PEPPERはセンターブロックのあるセミホロウ・ボディですが、フリーダムの独自の技術でセンター・ブロックとトップ材は密着せず、空間を設けてあります。
Fホールから小指をいれてみますと、確かにセンター・ブロックはトップ材と離れています。
これをすることにより、トップ材の振動をセンターブロックがスポイルしない構造になっているそうです。
完成した状態では確認できませんが、このセンター・ブロックは櫛状に切り込みが入れてあり、さらに音響特性を豊かなものにしているとの事です。


さて、そんなことを念頭に置いて生で弾いてみます。
豊かなサスティンと、全域に渡ってウォームなサウンド。
既製品に例えるなら、マホガニー・ボディのフルアコに近いものでしょうか、なかなかフェンダー・サイズのギターでは例えようがありません。
さらに、抱えて弾いたときに、ボディの鳴りはもちろんのこと、手のひらに当たるネック部分でも同じように弦振動が体感できます。

フロントのハムバッカーPUは低音域を十分に、リアのシングルPUは高音域を正確にアウトプット。
良質なボディ、ネックが作り出したサウンドを余すところ無く出力します。


うーん。

カスタマイズのお話がしたくてこのギターをネタにしたのですが、
結論。


「いじるところなし。」


すみませんでした。このまま100年お使い下さい。



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  • 2009.06.07 Sunday
  • -

しのはらのリペアー・アンダー・ザ・サン Vol.1

この記事は2009.06.05 Fridayに書かれたものです。(古過ぎる記事の場合はこちらより最新の情報を閲覧下さい。)

  スイッチポット


画像はPUSH-PULL式のスイッチポットです。
その名の通りポットとスイッチを組み合わせた便利なパーツで、
今となってはギターの改造として一般的なものとなりました。

単純にポットとスイッチを組み合わせた物なので、“外観を変えたくない”
とか“スイッチを取り付けるスペースが無い”場合に大変重宝するニクイ奴です。

使い方は様々ですが、今回はその中でも代表的な例をご紹介させていただきます。

ハムバッカーは通常2つのコイルが直列になったものが1つのピックアップ
として機能していますが(例外多数あり)
今回はそれプラス片方のコイルだけでも音を出せるようにしていきたいと思います。

ただし!!
それをするにはタップ線付のピックアップであることが条件です。
そして今回はコイルタップ付き2芯シールド線のピックアップを使います。

こんな感じになりました。


今回のカスタマイズと並行して線が今にも切れそうな箇所や半田の具合が良くないため、全ての配線をやりなおしました。

実際に音を出してみると、シングルでもハムでもない独特のサウンド!!
コイル1個分を使うため、出力は下がりますが色々な使い道がありそうです

ちなみに今回カスタマイズしたギターはこちら。


EPIPHONE JAPAN LPS-80 USED ¥42,000
ジャパンメイドのなかなか造りの良いギターです。

夏休みも近づいてそろそろギターに挑戦してみたいと考えている学生諸君!!
初めての一本にいかがでしょうか?

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自分に合った歪み系エフェクターを探す その10。

この記事は2009.06.02 Tuesdayに書かれたものです。(古過ぎる記事の場合はこちらより最新の情報を閲覧下さい。)
このコーナーも実に10回目を迎えました。今まで大体おおまかな歪み系エフェクターの種類、そして使用方法を皆さんと一緒に考えてきました。
皆さんそれぞれが好みやこだわり、あるいは経験により、ご自身に合った歪み系を選択され使われているでしょうし、仮にまだ「これが自分の音」という機種がみつかっていないにせよ、それを求めて日々探求(?)を続けられていることと思います。

いずれにせよエフェクターの世界に限らず、あまりにもいろいろな製品があり過ぎて本当にその選択に困るのは確かです。そして冒頭にも書きました通り、今後は良いモノのみが残っていくことになるのは間違いないでしょう。
ただし、こちらも冒頭に書きましたが、良いモノとは使う側の好みで決まってくるということです。ある人には良いモノであってもある人には悪いモノにもなるわけですので、いちがいに良い悪いは判断出来ないわけであり、当然私ごときが私の好みだけでウンチクを述べるつもりは毛頭ございません(笑)。こちらではあくまで客観性を念頭に置き、商品等をご紹介させて頂いているわけです。

ということで前置きが長くなりましたが、歪み系エフェクターの話も架橋の架橋となりました。最後にお話したいのは一番シンプルで一番歴史が古く、かつ一番深いであろう純粋な(?)「ブースター」のお話です。次回と合わせまして2回連続でお話させて頂きたいと思います。


さてブースターのお話をする前に、本来、何故ブースターというものが使用され始めたのか?そして「ディストーション・サウンド」とは一体何だったのか??まずはこのあたりに視点を置かないとならないでしょう。
ディストーション・サウンドがこの世に登場したいきさつは通説として以前別のタイトルで書かせて頂いたのでそちらをご参考頂くとして、結局ギターの歪み音(ディストーション・サウンド)というのはマーシャルアンプという存在があって初めて産声をあげたというのが一般的に言われるところであり、マーシャルというアンプとは切っても切れない縁にある様なのです。

次にお話する情報のソースは信憑性が定かでないので皆さん半信半疑で聞いて頂いて結構なのですが、実はブルース・ブレイカーズのアルバムでクラプトンが使用したアンプは、あの有名な後にBLUES BREAKERと呼ばれるコンボタイプのアンプ(MODEL 1962)ではなかったらしいのです。アルバム裏ジャケットに映っているあのアンプに関しては、あくまでステージ用であの場所にはサブとして置いてあったとのこと。

では本当は一体何を使っていたのでしょうか??
これが特注の18Wのマーシャルだったということらしいんですね(奇遇か、たしか数年前に発売されたハンドメイド・コンボアンプ(1974X)は18Wでしたね)。そしてそれにダラス・レンジマスター(ブースター)をかましてよりハイゲインにしたのがあのサウンドなのだそうです。そして当時のクラプトンはその秘密がバレるのを恐れて、決して口外しなかったと言います。またジム・マーシャルもそんなクラプトンに気を使い、口外しなかったと述懐していたとその情報をくれた方はおっしゃっていました(ちなみにその人は直接ジム・マーシャルから聞いたそうです、苦笑)。これは非常に興味が湧く内容です。
確かにこの話は理にかなっていて、18Wならば、当時の一発録音のレコーディングでもまわりの楽器に音が被る事もなく、バランス良く歪んだ音を出せた筈であり、しかもブースターをかますことによって、よりアグレッシブなサウンドを得られるわけです。

そうなると逆に考えれば、ディストーション・サウンドとは決してあのレコーディングの偶然の産物ではなく、最初からクラプトンの頭の中には“ディストーション・サウンド”のイメージがあったのであり、ジム・マーシャルもそれに協力していたという事実が浮かび上がります。
そしてレンジマスターが、よりハイゲインなサウンド作りの為に使われていたとしたならば、ディストーション・サウンドが確立された(と一般的に言われる)その時点で、ブースターとアンプとは対(つい)であったということが言えます。この意味は非常に大きいです。


そんなわけで、ディストーション・サウンドの確立時点でブースターというエフェクターがそのサウンド作りにウェイトを占めていたのなら、当然その情報はどこからか漏れるでしょうから、後のアーティストもマーシャルを使う場合にブースターを使用していたのは歴然です。
たとえばジミヘンならば、ダラスのファズフェイスをブースターの使用方法で使い、ストラトキャスターの潜在能力を引き出しました。リッチー・ブラックモアもホーン・ビー・スキューズというコチラも60年代に僅かに生産されたブースターを使用し、あの切り裂くような音圧のサウンドを出していたことが近年になって明らかになったりしています。

さて、ここで違う視点からブースターというものを考えましょう。エフェクターのアウトレベルを上げることにより(ギターからアンプへの信号を増幅させて)、アンプのプリ部に負荷をかけゲインとサスティーンをアップさせるモノがブースターだとしたら、それをブースターと名の付くエフェクターで行わなくても、アウトレベルを増幅出来るものであれば全く系統の違う(歪み系でない)エフェクターで同じことを行うことは可能なわけです。

確かに60年代からそうした使い方をしているアーティストは非常にたくさんおります。
オモシロイのは通常そうは使わないモノ、たとえばテープエコーやコンプレッサー、またはアナログディレイやコーラスまでがそうして使われていたこと。
特にコーラスのBOSS CE-1に関してはレベルを上げた時に歪む特性を利用してゲインブースター(回路を通した時の音質を重視してとなるとプリアンプという言い方も出来る)として裏技で(?)使用されてきたことには驚かされます。

いずれにせよ、この様にブースターとは近代のギターサウンドが確立された頃から、アンプたちの良きパートナー、サポーターであり続けたわけであり、それは現在でも続いているわけです。

          
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