PLAYER誌5月号にて全世界にその名を轟かせた
Solodallas The Shaffer Replica。(PLAYER誌は特集クラスの記事は全世界共通)
何と当店に
日本初上陸!
実は先日
ロサンゼルスにて催された
PEDAL EXPO 2015にてソロダラス氏に直接オーダーして来たのです。
<会場の様子>
<左が実機のShaffer、右がSolodallas>
<Schaffer Vega Diversity System実機 フロント>
オリジナル
Schaffer Vega Diversity Systemについてご説明すると、77年から82年までわずか5年間だけ生産されたダイバーシティワイアレスシステム。NASAの技術を用いた本格的なダイバーシティ(複数の周波数を用い、1つにトラブルが置きても回線が途切れない)システムで、現在の価格にしておよそ200万円もする高価なユニットでした。1000台の限定生産品が即完売状態だったと言うのですから、当時はよほど画期的だったのでしょう。
ですので、導入出来たのはトップアーティストやエンジニアのみで、一般へは全く普及していない幻の機材だったのです。
ちなみに、使用したアーティストはそうそうたる顔ぶれで、
AC/DC, Aerosmith, Beach Boys, Black Sabbath, Blondie (Chris Stein), Bob Seger, Bootsy Collins, Clarence Clemons, Boston, Rick Derringer, Electric Light Orchestra, Fleetwood Mac, Foreigner, Frank Zappa, The Grateful Dead (Jerry Garcia/Bob Weir), Heart, Kansas, KISS, Nile Rodgers, Peter Frampton, Peter Gabriel, Pink Floyd (Gilmour/Waters), The Rolling Stones (Richards/Wood/Wyman), Steve Miller, Steven Stills, Steven Van Zandt, Styx, Thin Lizzy, Tom Petty (Mike Campbell), Todd Rundgren, Van Halen (EVH/Mike Anthony), Yes, ZZ Top...
中でも
Pink Floydに至っては20台以上も所有していたとのことですから、当時現場でも相当信頼性が高かったことが伺えます。
逆に言えば、この時代のライブ音源などを再現しようとしたら、このSchafferのサウンドは不可欠と言えるでしょう。
このサウンドをレコーディングにも積極的に用いたのが
AC/DCのアンガス・ヤングです。
通常レコーディングでは音質劣化を防ぐためにワイアレスを通じての演奏は行われませんが、アンガス本人とプロデューサーのジョージ・ヤング(アンガスの実兄)が
Schafferを通した力強いシグナルの押し出しに注目し、
なんとあの名曲
"BACK IN BLACK"のギターソロとパワーコードに用いられたのです。
そして本機
The Schaffer Replicaの完成をいち早く聞きつけ、実際に最新作
"ROCK OR BUST"レコーディングでも使用している程、彼にとっては重要な機材なのです。
アンプ直のイメージが強いアンガスですが、ドライブペダルでもブースターでも無く、意外にも"プリプリアンプ"がサウンドの鍵になったのです。
さて、本機
The Schaffer Replicaですが、ラインナップは
Towerと
Pedalの2種類。
<Towerのフロント 実機通りVUメーターを搭載>
<Towerバック>
<Pedalトップ>
<Pedal上部>
IT事業家として成功したソロダラス氏は膨大なヴィンテージギター、アンプのコレクターとしても著名。(氏のコレクションはPLAYER誌必読)
本機の再現に対しても、その情熱に見合う惜しみない投資を行い、オリジナルのリバース・エンジニアリングを行い、
当時のハウジングやパーツ類全てを忠実に再現し、生産ラインも整備。
サウンドに関係無いワイアレス部分だけを取り除き、正に完璧と言って良いレプリカが完成しました。
Towerの方は実機同様のVUメーターを搭載し、シグナルに応じてメーターが振れる臨場感はオリジナルのまま。
コントロールはシンプルなINPUT / OUTPUTのみ。ON/OFFをしたい場合は付属のフットスイッチで行えます。
INPUT / OUTPUT共にクリッピングしない範囲内で音量を調整するのがセオリーですが、
あえて質感をつけるために多少のレベルオーバーもGood。
決して歪むわけではありませんが、レベルを上げて行くにつれ力強い押し出し感が得られ、中域に独特の太い盛り上がりが醸し出されます。
現代的なハイファイ・ドンシャリ系の音質傾向とは反対方向ですが、元来トッププロの現場で信頼されてきた業務機器ですので、
所謂チープ系の方向に持って行くという訳ではありません。
そこが本機ならではの妙と言えるでしょう。
例えるならばやはり'70年代後半〜'80年代のライブ盤で聞けるような独特の太い中域とアンサンブルの中で存在感を発揮するまとまりの良い押し出し感です。
実機同様にベースでもラインでも使用できます。特に、この質感はベーシストにもお試しいただきたいです。
Pedalの方はパーツにVUメーターを省き、実装パーツを用いて一般的なコンパクトペダルサイズに。
持ち運びがしやすい点と、
Towerでは難しい歪みペダルのブースターとしての用途に最適。
実際に早くも国内では最近エレキに持ち替えた
Miyaviがボード内に組み込んで使用しています。
※INPUT/OUTPUTが通常のエフェクターとは逆になっています。
電源は共に12Vセンタープラス。専用ACアダプターが付属します。
当店でしたら、事前にお問い合わせいただけましたら併設のリハーサルスタジオにてスタック
Marshallにて爆音試奏を承ります。
もちろん無料です。
こういう質感系のエフェクトは実際演奏するシチュエーションに近い環境でお試しいただきたいです。
オリジナル試奏動画も宜しければご覧ください。
他の動画では見られないシングルコイル(
LSL instruments T-BONE Miyavi Spec)でのデモは貴重です。
商品ページ
The Shaffer Replica Tower
TRS Pedal
その他、お問い合わせは担当:切替(きりかえ)までどうぞ。
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