みなさんこんにちは。
ゴールデンウイークが過ぎ、梅雨入り前の5月。季節としては最も過ごしやすい日々ですが、みなさまご機嫌いかがでしょうか。
野外などのフェス、屋外でのイベント等、外で音楽を聴く機会が多いのもこの時期ですね。
散歩の途中でフラっと立ち寄ってしまうそんな場面でも、ワタクシが気になってしまうのは使用機材。ミキサーが何chだの、出力がどれくらい?音回ってんじゃん?など。....素直に音楽聴けなくなってます。完全に職業病です(笑)。
で、今日のタイトル「ジャズコーラス」。
日本のミュージックシーンのだいたいの場面で登場しているこのアンプ。言わずと知れた、日本が生んだ世界のベストセラーでございます。ギタリストであれば、絶対に一度は使用していると言っていいフレンドリーでタフなギターアンプ。なんでも、最初につくられたのは1975年だそうで、この文章をお読みになっている方は、ものごころついたときには既にそこにあった、それぐらいの超有名アンプなのです。
日本中のスタジオやライブハウスでも必ずといっていいほど置いてあるアンプですから、「ウチのアンプはジャズコーラスです」と言われても、まずたいていの人はあわてることはないでしょう。アマチュアのライブでもギタリストのサウンド作りはいいところ5〜10分がせいぜい。ある程度「ジャズコーラス使えばこうなる」というサウンドがイメージできるので短時間でのリハでもなんとかステージをつくることが出来るというものです。
しかし、エレキギターのみならずエレアコからキーボードまで使用できるナチュラルなサウンドを特性として持っているJC。そのクリーンさゆえに、真空管アンプの持つ、ギターアンプならではの「粘り」や「ツヤ」、その他中低域のファット感等はチューブアンプを良質にシミュレートしたエフェクターで作るしかありませんでした。(内蔵ディストーションもついていることはついているのですが....。)
*当店2階ZIPPAL HALLにももちろん!
このようにエフェクターでサウンドを作る方には最高のアンプなのですが、特に音造りに苦労するのが、JCと対極にあるマーシャル系のサウンドです。音質を似せることはできても音厚、キャビの鳴りなど様々なファクターが複合的に結合した結果としてのマーシャル・サウンド。ワイドレンジでどこまでもクリーンなJCには最も遠いサウンドでございました。
で、マーシャルサウンドを好きなギタリストはマーシャルを使うしかないわけです。(...あたりまえですが。)
一方、マーシャルはマーシャルで歴史が長い。歴史が長ければファン層も年齢層も幅広い。マーシャルがロックの歴史を作っていった過程でそのサウンドに魅せられたファンも、今や腰痛持ち(勿論ワタクシも含めます)。そうはカンタンに持ち込めません。サウンドは大事ですが、体はもっと大事です(笑)。
この誰もが諦めかけていたジャズコvs上質ドライブサウンドという問題に立ち向かったギタリストが、谷川史郎氏。
マーシャル・プロダクト・スペシャリストであった谷川氏は、いわばマーシャル・サウンドを知り尽くした男。JCとエフェクターでは様々な組み合わせをトライしたそうですが満足いくものではありませんでした。数々の著書があり発表会やセミナーで全国走り回る度に、会場に置いてあるJCを見てはその必要性を肌で感じていたそうです。
で、ここまでくる道程は様々あったものの、ついに満足行く答えが見つかった。それがコレです。
氏の知人であり、ブランド
"EFFECT GEAR"代表である大須賀康宏氏と何回も音決めを繰り返し、完成した
FGP-2。
エフェクターサイズのプリアンプです。
どんなアンプにもピッタリというわけではなく、JCをテスティングアンプとしてサウンドを突き詰めていったいわば
「JC専用マーシャライザー」。
興味津々ですね。
でも、まだプロトタイプができたばかり。完全ハンドメイドで生産台数も希少数に限られます。
ご興味おありの方は6/8(土)に宮地楽器神田店2F・スタジオにおいて体験会を開催いたしますので詳細こちらをご覧いただきました上、ご来場下さい(要ご予約)。
ではよろしくお願いいたします。
ではまた。
by Moda
- 2013.05.25 Saturday