みなさんこんにちは。
いよいよGWに突入し、好天にも恵まれワタクシの通勤電車は行楽ムードいっぱい(泣)。どこか遠くへ行かれるのでしょうか、電車に乗り慣れない人たちが駅で「切符を買っている」姿は実に新鮮です。
でも楽器演奏者にとっては「GW=行楽地」とは必ずしも結びつかないようで、毎年この時期にしかいらっしゃれないお客様も多数いらっしゃいます。通常通り営業させていただいておりますのでぜひお立ち寄り下さい。
さて、今日ご紹介いたしますのは、LINE6社から発売されたモデリング・ギター
「 JAMES TYLER VARIAX JTV-59」
見た目いかがでしょう?
きれいなトラ目メイプルトップ、2ハム、ノブは4つ。ローズウッド指板。今までの経験から推察するとこのギターは「立ち上がりが早く、ミドルとボトムがしっかりついてくるレスポールタイプ。良質コンポーネント・ギターで売価が25万円前後かな?」といったところでしょうか。気になるお値段はコチラでチェック!
しかし、なんとこのギターは29種類ものギターサウンドが出せる「モデリングギター」なのです。
一見VOLノブに見えるコントロール部にこのサウンド・ヴァリエーション・セレクターがあり、これをクルクルと回すだけで、アラ不思議。今レスポールを弾いていたかと思うと今度はテレキャスターに、はたまた12弦ギターのサウンドにと次から次に変化します。
これらのモデリングはLINE6さんが言うには、18種の「VINTAGEサウンド」とのことですので、VINTAGEギターを扱う楽器店としてはどこまで似ているのか大いに気になるところ。
しかも、もうひとつのノブはチューニングを瞬時にモデリングしてしまうコントローラー。これは6弦だけをドロップDにしたりオープンチューニングにしたり、ギタリストの時間短縮に大いに役立つところではないでしょうか。
実際に弾いてみます。
1.T-MODEL(3種類)
これはテレキャスターのモデリング。よくありがちな「ハイが出ていればテレキャスだ」といった乱暴なモデリングではなく、あまり目立たない低音弦部のラフさやドライブ感も出ており、よく造りこまれている印象がします。もちろん、こちらのブログをシリーズでお読みになっている方に、心から「ホンモノと同じ」とは言えません。しかしながら軽くドライブさせてレコーディングしたら、モンモノと聞き分ける100%の自信はない。そんなところでご推察ください。
2.SPANK(2種類)
これはストラトキャスター。可もなく不可もないごく標準的なVINTAGEストラトのサウンド。VINTAGEストラトは年代によって個体差が激しく、どこをモデリングすれば標準と言えるのかわかりませんが、まあ、ざっくりVINTAGEっぽい音と言えばこういうところなのでしょう。納得感ある扱いやすいサウンドです。まあ、このサウンドのみがお望みならばモデリングギターではなくレリックなどのストラト買ったほうがいいです。
3.LESTER(3種類)
レスポール。52年とか58年、61年のサウンドをベースにしたものがモデリングされています。これは本当にレスポールに近い、というよりもこのシェイプ(JTV59)を試奏している演奏者にとってもっとも自然なアウトプットです。弾いているボディの振動、ネックでの左手の感触など、このギターがふつうにピックアップから出している音に近いからでしょうか。
4.R-BILLY,CHIME,SEMI,JAZZBOX(全部で8種類)
ここからはハコもの。前出のソリッドと違い、ハコの鳴りもピッキングのあとついてきます。すべてそこそこいい線行っていますが、CHIMEに入っているリッケン12弦サウンドはいいですね。さすがにこれ一本だけで聞けばモデリングとわかりますがバンド・アンサンブルにまぎれたら聞き分けられないのではないでしょうか。リッケンの12弦はお持ちのかたはお分かりいただけると思いますが、チューニングは非常に面倒。これ一本でそこそこの音が出るのなら、他人に頼まれて一曲だけビートルズをやるようなライブならキマリです。
5.アコースティック(5種類)
世の中に多くあるアコースティックギター・シミュレーターは「アコギの音がする」と思って弾くと、一番ガッカリするところなのですが、近年そのガッカリ感の程度は日テレ風に表現すると、「がっかりす」から「まあまあすっきりす」のレベルまで上がってきており、このモードもバンドの中のアコギ的エッセンスであれば十分に通用するレベルです。
6.エクレティック(5種類)
ここではドブロ、シタール、バンジョーのサウンドが出てきます。ロックなステージではこちらは一曲を通してそればっかり鳴っている場面は少ないと思われますので、アクセント的に使うには十分なレベルです。特にチューニングがノブ一つで瞬時に変えられるVARIAXの場合このような飛び道具的な音色に一番恩恵があるように思います。
さて、全部コトバでご説明いたしましたが、アマチュア・ギタリストがライブを行う際、超便利なのではないでしょうか。
昔の友人と久しぶりの飲み会を兼ねた40分くらいのライブ。
曲は、
ブラウン・シュガー、ホテル・カリフォルニア、ブラック・ウオーター、愛という名の欲望、ハード・デイズ・ナイト...。
少なくとも4本のギターを持って行って、チューニングの時間をヴォーカルの奴につないでもらい、曲間はギターを持ち換える....。忙しい、忙しい。
あとの打ち上げも大変。高いギターを4本も居酒屋に持ち込み、座布団一枚分が自分のギター置き場。車で来るから酒も飲めず....。
そんなときはこれ一本持っていけばいいじゃないですか。
ホンモノVINTAGEでキメるときは、また別にキメましょうよ。
・・・ちなみにモデリングは18種類がVINTAGEサウンド、10種類がアコースティックなど。
ん?18+10=19? 1コ足りませんがこれはモデリングしていない、ふつうの2ハムのギターとしてのリアルサウンドでした。こちらも良質です。
ギターのサウンドに対してすごくコダワリのある方ほど、ホンモノとのいろいろ違いを指摘したり、違和感を感じたりは当然のご反応をいただいておりますが、自分が経験してきた様々なギターサウンドを一本で入手でき、いろんな楽しみ方ができる。まるでギターの遊園地で遊んでいる感じ。なんだかんだ言っても一本でこんなに楽しめるギターはありません。
ぜひお試し下さい。
ではまた。
by Moda
追記:な、な、なんと!
LINE6社が宮地楽器ZIPPAL HALL開催
「ミヤジ・オヤジ・コピーバンド・フェスタ MOCF」
協賛が決定!
優秀バンドにはこちらのギターをプレゼント!
詳しくはコチラからどうぞ。
LINE6さんのサイトでもご覧いただけます。
コチラからどうぞ。
- 2012.04.29 Sunday