こんにちはiです。
しかし前回の店長の記事、CHARIZUMAの話題は内輪ながら中々興味をそそられました。
特にピックアップのポールピースに関しては私も少しだけ弾かせていただきましたが、全く気付きませんでしたね(苦笑)。確かにあの辺のチャーさんのこだわり方は突拍子もない方向から飛んでくる消える魔球(?)の様です。右脳的と申しますか、セオリーとか先入観にぜんぜんこだわらないんだろうなあたぶん…。
で、チャーさんに憧れて、かの大崎高校に入学しようとしていたという店長の話も、私共の世代の東京人ならわかる人にはわかるという超ローカルな話題でして(苦笑)、裏の八百屋の兄ちゃんとか、戸越銀座の何チャラがとか、そんな話ばかりよく耳にします(笑)。実はこういう私の従兄弟も戸越台中学というか。あ、話がそれて申し訳ありません(笑)。
さて、突拍子も無いといえば、上の写真の4本のギターです。
1ピックアップギター…。
これほどシンプル且つ深遠な良い意味で突拍子も無い雰囲気を持つものはないですねー。
深遠=[名・形動]奥深くて容易に理解が及ばないこと。またそのさま。
1ピックアップというのは、シンプルなだけにギタリストの技量が問われると申しますか、右手と左手のニュアンス&VOLとTONEコントロールのみで全てを表現する為、強者(つわもの)ギタリストのギアーといったイメージはかなりあります。決してハイテク系ギタリストのギアーではありませんね(笑)。
例えば例をあげるなら、コチラの写真にはないですが、私の中ではレスポールジュニアが一番の代表機種の様な気もします。マウンテンのレズリー・ウエストやキース・リチャーズなんかが有名どころでしょうか。
写真はクラプトンがクリームの頃に使用していたファイヤーバード1ですがこれもカッコE!シビレマスねえー。
まあとにかく、1ピックアップのギターほどロケンローな雰囲気を醸し出すものはありません。そういえばEVHもデビュー時は1ハムでした。他にもジョーン・ジェットやゲイリー・ムーアが使用していたメロディーメーカー、プリプリの加奈ちゃんが使用していたSGジュニア(統一性がなくてすみません、汗)等はヴィジュアル的にも一度観たら忘れられないインパクトが印象的でした。
そしてギブソンだけでなくフェンダーの場合忘れてならないのが、上の写真にもありますエスクワイヤーです。エスクワイヤーと言えばヤードバーズ時代のジェフ・ベックを思い浮かべますが、その他にもデュオソニック、ミュージックマスターやブロンコといったスチューデントモデルは大体1ピックアップでした。
つまり50〜60年代ギブソンのES(エレクトリックスパニッシュ)シリーズにはフロント1ピックアップものが相当数あるのですが、それらESシリーズを除けば、ギブソンもフェンダーもスチューデント&ビギナーズモデルやシリーズで言えば低価格帯のものに1ピックアップ仕様が多かった。
即ちそれらはコスト削減と共に、入門者用のシェアを狙った営業戦略的なモデルだったわけであり、決して安かろう悪かろうといったものではなく、フェンダーのブロンコなどはこのモデルの為に専用のトレモロアーム・ユニットまで作っているのですから、メーカーとしては非常にマーケットを大切にした熱が入ったモデル…というのがこの1ピックアップ仕様と言えるのではないでしょうか。
というわけで、能書きはこのくらいにして先に進みます。
何度もこちらで取り上げております、当店オリジナルのレゲエマスターですが、そもそもレゲエマスターが誕生した80年代初頭にはコチラと同じ1ピックアップ仕様しか存在しなかったんです。
違う言い方をすれば、本来レゲエマスターというのは1ピックアップ仕様だったんですねー。
しかも、その当時と同様の回路がこちらの2本には搭載されてます。
トーンノブを引っ張ると出力がパワーダウンされて(しかもハイパス的な回路なので音がこもりません)出てくるといういたってシンプルなものですが、アウトが大きめのリア用P-90を搭載した場合、ノブをPULLすることにより、よりナチュラルなP-90サウンドに瞬時に切り換えられるというわけです。これは実際に弾いてみるとその使い易さがよくわかりますね。
実はチェリーの方のレゲエマスターにはリンディーフレーリン(ブリッジ用)を載せてあり、こちらのトーン回路との相性はバッチリでした。
まあとにかく、こうして遊べる感じなのも1ピックアップの良いところでして、車で言うならセカンドカーと申しますか、低排気量だけども足を固めてエンジンをチューンナップした遊び心溢れる車という感じですか?
そしてあくまでロケンローな香りをしのばせて、しかも誰も持っていないとなれば、かなり魅力的ではあると思うのですが(笑)。
作りももちろんヴィンテージ・ギブソン&フェンダーの1ピックアップモデル同様、全くの手抜きなし!!
使い込むほどに味の出るまさに深遠なこちらのモデル、いかがでしょうか?
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ということで今回はここまで。ではまたー!
i
- 2012.03.23 Friday