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書いた記事数:1295 最後に更新した日:2024/02/08
この記事は2012.02.25 Saturdayに書かれたものです。
 皆さんこんにちはiです。

ではでは前回からの続きです。
いわゆる本来のアコギを拡声させるアイテムがハイランダーPU登場あたりから性能が飛躍的に向上し、それがタイミングとしてMTVアンプラグドブームの前後ではないか?と申し上げてこの間は終わりました。

それではその頃他にどのようなピックアップが登場したのかと申しますと、まずはフィッシュマンのアクティブピエゾタイプがあげられます。これはハイランダーと同様のアンダーサドル・ピエゾタイプのアクティブピックアップでアウトプットジャックの内側(ボディー内部)にプリアンプが内蔵されたもので、97年にはギブソンのアコエレニューモデルCLシリーズに装着されました。
ちなみに写真は最近のギルドですが、こちらにもフィッシュマンのアコースティック・マトリックスが搭載されております。
※GUILDのページはコチラへ!

そしてフィッシュマンと言えばレアアースというマグネットピックアップの登場もかなり衝撃的でしたね。マグネットPUなのにプリアンプ搭載で水銀電池で駆動する、しかも、アコギ独特の高域(チリチリ感)も出て、レンジが広くクリアーなわけです。こちらのPUも当店では随分お客様にオススメし、販売してまいりました。あのエリック御大も一時使用していたのでだいぶそれも影響したのでしょうが。


さて、それとだいたい時を同じくしてLRバッグスのアコースティックプリアンプDIが登場し人気を博すわけです。
どのような製品かと言えば、通常PAミキサーにアコギのライン信号を送る際はダイレクトボックスというものを使用し、信号のインピーダンスを変えるわけですが、そのダイレクトボックス(DI)にプリアンプ、つまりアコギ用のイコライザーやらハウリングを防止するためある周波数をカットする機能やらを付けたものですね。こちらの登場は革新的で当時の高性能ピックアップがより活かされました。
その後同じような製品が国内大手エフェクターブランドからも出ましたが、いまだにこのLRバッグス“PARA ACOUSTIC DI”は定番として人気があります。
LRバッグスもその成功に乗じてか?その後はピックアップ本体も販売、人気に繋がります。そんなピックアップの代表選手がエレメント・アクティブでしょうか?これはハイランダーより癖がなくナチュラルということで、愛好者も多く、後にギブソンのギターにも搭載されていくわけです。

またその後はLRバッグスもアクティブのマグネットPUを発売し、現在においてはピエゾとマグネットのミクスチャーやらピエゾとエアーマイクのミクスチャー(こちらはハイランダーが先行発売しましたね)、またはマグネットとエアーマイクのミクスチャーやらほんとに多種多様、現時点ではどのメーカーのどのピックアップも性能的には甲乙つけがたい、つまり好みで決める!といった状況になっております。


そこでっ、当店でご提案いたしますのがこれらのいわゆるメインストリームなブランドはひとまず置いておき、どこか特化したピックアップはないものかと考えていたところに思いついたのが以下の2機種でした。

1.MiSi acoustic trio

2.EMG ACS

ではこれらのピックアップの魅力からまずは入ります。
MiSi(マイサイ)に関してはピエゾタイプのPUですが、そのサウンドが特にナチュラルでクリアーであるのが魅力です。某K商会のSさんという伝説のリペアマンの折り紙つきなので、私の言うことに説得力がないと思われる方の為に一応申し上げておきます(笑)。
ただし、私の印象からするとフィンガー奏法に向いている気がいたします。フラットピックで派手にやると多少ブーミーと申しますか、若干腰がないかなと。つまり非常に繊細なサウンドのするピックアップでして、取付けも実は繊細なのです。ですのでこちらのPUに関しては現在メーカーにて取付けを行なっております。
あとMiSiの強力な魅力というのが、9V電池や水銀電池駆動でないことです。充電式なんですねー!専用のACアダプターで充電するのですが(ナナナント、60秒の充電で16時間使用可能!!)、これは電池代の節約には非常に良いです。
以上がこちらの魅力。他のどのピックアップより特化しているところです。

では次にEMG ACSです。こちら見た目サンライズみたいですが、ちょっと違いますね。サンライズはとても素晴らしいピックアップであり、現在もマグネットPUの金字塔として君臨していますが、サンライズの魅力を100%出すには専用のプリアンプが必要です。こちらと本体を同時に購入した場合、金額的には相当な額になってしまいます。ですので、どちらかと言えばプロユースなピックアップと言えますね。

で、EMG ACSに関してサンライズと似てるのは見た目だけなのですが、EMGというのはアクティブピックアップメーカーの大御所、ハシリのようなブランドでして、エレキギターはもとよりエレキベースのピックアップも様々なプレイヤーに評価されてきた老舗です。
なのでこちらのアコギ用マグネットPUももちろんアクティブで、EMGの音がします。フィッシュマンやLRバッグスがより生ギター的な音の拡声アプローチをしているとしたら、こちらは少し違って本来のEMG的(?)バタ臭さがありますね。これを独断と偏見で一言で言うならば、シングルノートのアプローチに非常に向いたピックアップと言えます。
よって使用しているミュージシャンもジャズフュージョン畑の方が若干多く感じるのは私だけでしょうか?つまり生ギターのサウンドの中でシングルノートでより立つ音を求めるのであれば一度お試し下さい。このサウンドに関しては当店店長が弾いている画像のサウンドをご参考いただければと思います。→コチラ
エフェクト乗りが非常に良いのも確認出来ますね。こちらもある意味で特化したピックアップだと言えるのではないでしょうか?


そんな感じでまるで対極的なふたつのピックアップをアンチメインストリームとして(別にアンチではありせんが、笑)オススメしているのはこのような理由からです。


さて、というわけで前回書かせていただいた
「では実際自分にはどんなピックアップが合うのか?」
「マグネットとピエゾではどちらが良いのか?」
ということですが、またまた長くなってしまいましたのでまたの機会に持ち越します…というのもまずいので(汗)、取り急ぎ簡単に申し上げますと、

出来る限り自分のギターに傷を付けたくない、あるいは生音を絶対に変えたくない方は間違いなくマグネットです。
あと、バンド(ドラムやベースがいる)の中で音を立たせたいという方はなるべく倍音の少ないたとえばオベーションの様にブリブリ原音が来るものが良いのですが、それではなんだかなあ〜の方にはやはりマグネット系はオススメかもしれません。なぜならばエレキのピックアップ方式と同じだからで原音が太いというのとアンプやエフェクターと相性が良いからです。ピエゾはどうしても振動を拾っている為倍音が多く、結果他のパートに消されてしまう傾向はあるかと。(ちなみにオベーションはピエゾですが、おそらくボディーの構造上倍音を少なくしている模様)
そして逆によりアコースティックなサウンドアンサンブルに於いて使用される方はマグネットでもピエゾでもどちらでも良いかと思いますが、ご自身のプレイスタイルは非常に大切です。
フィンガーか、フラットピックか、シングルノートを弾いた時に立たせたいか、邪魔でないバッキングサウンドを求めているのか、あるいはダイナミクス優先かなどなど、ご自身のプレイスタイルとピックアップとの相性、それらを複合的に考えた選択が重要になります。

今回私共はMiSiとEMGに限ってオススメしてまいりましたが、アコギのアコエレ化のご要請は随時受け付けております。是非ご来店、またお問い合わせいただきたく宜しくお願いいたします。

ではまたー!


i
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  • 2012.02.25 Saturday

この記事は2012.02.24 Fridayに書かれたものです。

みなさんこんにちは。


お元気ですか?
だいぶ暖かくなってきましたね。ワタクシはつい先日15年ぶりくらいに38.5度の熱を出し、今年度最高の寒気を感じておりましたので暖かさを感じるのは少し遅かったようです。
街ではインフルエンザが流行していますのでみなさんもお気をつけくださいね。ちなみにワタクシはインフルエンザ検査の結果はシロでしたのでご安心ください。


暖かくなると、(そして健康になると!)何か音楽を演奏したくなりますね。そんなとき手っ取り早く弾くのはアコギ。自宅で休養していても真っ先に手がのびるのはアコースティックギターです。
さて、今回の企画「アコエレキテル」

もうごらんいただきましたか?
自分のアコースティックギターの外観を損なわずに、いかにして希望の音を出すのか。ここで、アコースティック・ギターに後つけしたものを「アコエレ」と名づけいろいろ研究してみます。


「いい音のピックアップ」とはどのようにいいのか。

徹底研究した後、オススメを2つに絞りました。
当店では2FにZIPPAL HALLがあり、弾き語り系のイベント「うたごころ選手権」や「ミュージック・レボルーション」などピックアップ搭載のアコギが現場でどのようなサウンドを出しているか、また弾き語りでの歌との対比、バンドに入った場合のアコギの音など現場からのフィードバックと思っていただいて結構です。


オススメ一つ目はMisi(マイサイ)ACOUSTIC TRIO
今回は動画がありますのでご覧ください。

 

そしてもう一つはEMG ACS。
こちらも動画をご覧ください。



どちらも稚拙なデモで恐縮ですが、大体の特徴をお解かりいただけると思います。


また、こちらの二機種は実器を店頭にて試奏いただけますのでお気軽にお問い合わせください。
ギターはヘッドウェイとヤイリでドレッドノート・スタイル。スプルース・トップでサイド&バックはローズウッドですので一般的なスペックのギターです。
ご参考になれば幸いです。


また、ストリートでのライブに最適なROLAND STREETCUBEやヘッドセット・マイクなどの弾き語りセットも併せて展示しておりますので暖かい午後にでもお散歩がてらいらっしゃいませんか?


ではまた。

by Moda

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  • 2012.02.24 Friday

この記事は2012.02.20 Mondayに書かれたものです。



 皆さんこんにちはiです。

トライアスロンフェスタもいよいよ6週目を迎えてなんとなくゴールが見えてきた感じですが、今回は少し趣向を変えて「アコギにピックアップを付けようよフェア」なるものを考えてみたわけです。
では最初からピックアップが付いた通称“エレアコ”と呼ばれているものと、ノーマルのアコギにピックアップを付ける“アコエレ(造語)”と何が変わってくるのかを簡単におさらってみたいと思います。

まず、それにはアコギピックアップの歴史のお話から入りましょう。と思いましたが、いつもの癖で超長くなりそうなのでざっとお話ししますと(苦笑)、
60年代のアーティストの写真等をみるとアコギの拡声にはだいたいマグネットマイク(サウンドホールに付ける)が使われていた様です。PAシステムというものが存在しなかった時代ですので、それをたぶんですがエレキギターのアンプに繋げて音を出していたのだと思います。当然のことながらレンジがミッドに寄ったエレキっぽいサウンドになったはずですね。
ところがよりアコっぽいサウンドを求めた人たちが次に使用したのが“バーカスベリー”というコンタクトマイクでした。ブリッジの1弦側にテープで貼り付けている写真は70年代初頭にはよくみられました(ジミーペイジもマーチンに付けてましたね)。その背景にはライブにおけるPAシステムの発達というのもあったのでしょうか?エレキ用のアンプに通さないわけですから、レンジも広がったでしょうし、アコギ独特のチリチリ感もたぶん出せたはずです。ところが当時のミュージシャンのライブ映像等観てみると、バーカスベリーのサウンドはどこか非力なチャラチャラ感があります。さすがに力強いローミッドまでは拡声出来ずにいたのでしょう。

そこに革命というか革新が起きたのが70年代中盤から後半、オベーションがブリッジサドルの下に圧電式のマイクを突っ込み、ボディーサイドに穴を開けてボリュームとトーンを調整出来る様にしたわけです。これがいわゆるエレクトリック・アコースティックギター「エレアコ」の始まりですね。この方式はアンサンブルに埋もれない豊かなローミッドも拡声出来た様です。その後は現在までエレアコというのは紆余曲折ありながらも大まかな進化も無く、各メーカーがアンダーサドル・ピエゾピックアップ方式を採用しているのにはそれなりなしっかりした理由があるのでしょう。
で今、進化がないと申し上げましたが、実は各メーカーそれぞれが独自に演奏における合理性をエレアコに求めて企業努力してきたことは伺いしれます。それがTHIN BODY化とそれに伴う内蔵プリアンプの進歩です。つまりプラグドするのを前提に製品を開発していくので、よりステージでハウらなかったり、取り回しよくする為(エレキからの持ち替え)にボディーを薄く小型化していったり、アクティブのイコライザーやチューナー等を内蔵していくわけですね。例えであげるならギブソンのチェット・アトキンスモデルなどはソリッドボディーなのでほとんどエレキです(笑)。

そんな時代あたりからエレアコとアコギという楽器の分化が始まるわけです。エレアコは生音を犠牲にし、プラグド時のサウンドや演奏性を求めていきましたが、結果ふくよかでアコースティックな生のサウンドというよりは、ピックアップからPAにラインでじかに通すわけですから、空気感の無いいわゆる“エレアコの音”というのが確立されていきます。
80年代から90年代初頭まではシンセが主流の音楽事情でしたので本来のアコギはどこか蚊帳の外的扱いをされていた時代でもあったと思いますが、さらに軽薄短小やマルチがもてはやされた時代背景も相まって、スタイリッシュといった意味でアコギといえばTHINBODYエレアコが全盛であったと言えなくはありません。
ところが93年を境にそれが一変した…。
それがMTVアンプラグド・ブームです。特にエリック・クラプトンの出演が“本来のアコギ”ブーム再燃に灯をつけたのは申し上げるまでもないでしょう。

そうなってくるとまた1からやり直しと申しますか、今度はエレアコでなく本物の(?)アコギをそのままライブでも使いたい、もっと良い音で拡声する方法はないのか?と考えるのは人情ですね(笑)。
当然本来のアコギに使用するピックアップも70年代からそれなりに進化はし、サンライズのS-1(マグネット)などはそうしたプロユースなピックアップにおいて主流であり現在も人気があります。
が、その頃からハイランダーをはじめとした“ピエゾではあるが生の音をかなりリアルに拡声する優秀なピックアップ”が登場してきます。これらのピックアップの登場により、アコギのエレクトリック化は再度過熱するわけです。私は独断と偏見でこの現象を「アンプラグド前、アンプラグド後」と表現しています(笑)。
そして現在、フィッシュマン、LRバッグスなどから多種多彩なアコギ用ピックアップが販売されており、ギブソンもマーチンも純正で最初から装着されている機種があるくらい一般化してきたわけです。それだけアコギ用ピックアップは長年の日進月歩の末、相当ハイレベルになってきたというこれは証なのでしょう。


さて歴史のお勉強の時間はここまでといたしまして(苦笑)、次に本題に入ります。

実際問題現在においてはエレアコはあまり人気がありません。理由は上記しました様にエレアコのTHIN BODY化というのがもたらした生鳴りの貧弱化。それとアコギ用ピックアップの急激なハイレベル化があげられ、エレアコはプラグド時においてもその様なピックアップを付けたアコギにかなわなくなっている現実があり、無論生で鳴らした時のサウンドの違いは問題外となると、それはいた仕方ないとは言えます。
ですのでここでは、“オベーションから始まったエレアコ”と“アンプラグド以降のアコエレ”とを分けて考え、今回のテーマもアコギをアコエレにするのにサイコーのピックアップは?ということで話題にしているわけですね。

そんなわけで次はアコエレ用のピックアップでマグネットとピエゾの違いや実際の使用方法、そして自分のギターにはどちらが良いか?という話題を皆さんと共に考えていきたいと思います。

ではまたー!


i


トライアスロン・フェスタ第6弾
「アコエレキテル」はこちらへ→GO!!

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  • 2012.02.20 Monday

この記事は2012.02.15 Wednesdayに書かれたものです。
みなさんこんにちは。

バレンタインデーはいかがでしたか?この話題はしないほうがいいですか?
ワタクシも年齢を重ねるにつれ、いただく数が少なくなってきました(*注1)。
きっと周りの女性がワタクシの糖分摂り過ぎを気遣い、ワザとくれないのだと解釈し、優しい人たちに囲まれてなんて幸せな人生なんだろうと神に感謝しております。(←バカか!)

久しぶりにしげしげと鏡で自分を見れば、こっち側の角度、あっち側の角度、どこから見てもこの不景気にわざわざチョコなど食わせる顔ではございません。
うーん、あっちから見ても、こっちから見ても、顔も体も非対称だ。アンシンメトリーだ、オフセットだ。

・・・・というワケでございまして、かなり強引な流れでのご案内で恐縮ではございますが、今神田店で開催しておりますのがちょうどJAGUAR/JAZZMASTER/MUSTANGなどのオフセット・コンターボディ特集
「じゃじゃうまスターズ」。
2012triathlon5.jpg

ヴィンテージから新品特価など各種お買い得なオフセットボディものを取り揃えておりますのでぜひご利用下さい。
リストはコチラ→
GO。

さて、このOFFSET CONTOUR BODY。
67-fen-jg-sb-00.jpg

オフセット・コンターとは何か。
解りやすく言いますと、正面からギターを見たときにボディのくびれの部分が左右対称ではないもののことでJAZZMASTER,JAGUARに特有なボディ形状を指します。見た目不安定かもしれませんが実際にギターを抱いて弾くときにはヘッド部が右あがりになり、しっくりくる弾きやすいボディ形状といったものです。

多くのものはヘッド部のFENDERロゴのとなりに小さくデカールで貼られています。
OFFSET.JPG

ちなみにストラトのこの部分に貼られているのは "ORIGINAL CONTOUR BODY"。
CONTOUR.JPG
幅わずか1cm程度のものですので見逃しがちですが、少し違いますね。

1971-fen-mtg-cr-03.jpg
前出の "OFFSET CONTOUR BODY"デカールですが実は大きく分けて3種類あります。

ひとつは下部に"PATENT PENDING"と入っているもの。二つ目は下部に何もないもの
三つ目は"PATENTED"と入っているものです。50年代後期からの特許出願中〜特許取得ロゴまで変遷してゆきます。


さて、この小さいロゴ部も多くの論議が交わされており、

「MUSTANGにはストラトのようにコンフォート・コンターになってないのに"CONTOUR"と入っている」
「60年代後期にフェンダー社が間違いに気付いて途中貼らなくなった」
などと。

・・・ストラトと同じロゴがついているわけではないのですけれどね。
つまり、"OFFSET CONTOUR"と言っている限りはMUSTANGにこのデカールが貼ってあっても正解。
76-fen-st-bk-00.jpg
一方、ストラトやテレキャスター、初期のDUOSONICなどはくびれが対称ですのでオフセット・コンターではなく、このOFFSETデカールは不可。でもストラトではそれより一歩進んだ、エルボーやボディウラがくびれた、いわゆる"COMFORT CONTOUR BODY"を採用したことで"OFFSET CONTOUR"とは違ったデカールを貼ってアピールしていたのでしょう。

ちなみに、OFFSET CONTOURのパテントについては、
1950年代後期にJAGUAR,JAZZMASTERのボディ形状について申請されたもので、
U.S. Patent No. 2,960,900 (Utility patent for offset body styled guitars (Fender Jaguar/Jazzmaster))
となっていますのでご興味おありの方はググッてみて下さい。
ですので、左右のくびれさえ非対称ならば "OFFSET CONTOUR BODY"というロゴが貼ってあってもいいのです。
67年くらいのMUSTANGにロゴがないのは、FENDERが ”間違いに気付いたからつけるのをやめた"のではないというのがワタクシの持論でございます。
在庫がなかったんでしょう、きっと(笑)。
エントリーモデルとかスチューデントモデルだからデカールもいい加減なんだ、などとカワイイMUSTANGをいじめるのは止めてくださいね。

ちなみにワタクシのBODYもオフセット気味です。そろそろ春。季節の変わり目に腰痛にならないよう整体行って修正が必要かも。トホホ。

ではまた。

by MODA



(*注1 小雨のなかわざわざチョコ持ってきてくださった数少ないMODAマニアの方ありがとうございます。おいしくいただきました。 )



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  • 2012.02.15 Wednesday

この記事は2012.02.09 Thursdayに書かれたものです。
みなさん、こんちは。

アタシら、神田に店を開いておりますと、周りは池波正太郎さんの本なんかに出てくる昔っからの蕎麦屋さん洋食屋さん、洋菓子屋さんなんかに囲まれておりまして、いやが上にも伝統文化っていうものに関心をもたずにいられないものでございます。
普段お話させていただいてるエレキギターなんてのも趣味の世界のものでありながら広義には立派に文化の一部でございまして、昔っからのものも多数ございますね。
エレキギター、それもソリッドものに限れば歴史は1950年のフェンダーブロードキャスターから始まったということですから、もう60年以上の歴史を作っているわけです。

rm_body.jpg
この前ベテラン店員i(アタシとは20年以上の付き合い)と企画の話をしているときにも、おっと、こりゃてえへんだ。
アタシらもけっこうなオッサン。ここらでアタシらも立場的には次代にこの歴史と伝統を伝えて行かなければならないのではないか。
などと考え、ここはひとつ歴史あるテレキャスターにスポットを当てようと。

でも、フェンダーのテレキャスターはけっこう語りつくされている感があり、何か新しいこと、面白いことはできないもんだろうか。先日のブログでアンチメインストリームとか言っておいてテレキャスター?舌の根も乾かないうちにメインストリーム?それじゃ軸ぶれまくり。
フェンダーテレキャスターだったら今井さんがこの前いい本出してるし。
また、これだけ長くやってるんだからアタシらはなにか工夫して、テレの歴史にちょっとだけアタシらの痕跡を残したいなと。


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・・・いろんなことを想いましたが、ちょっとだけアイデアを投入した "ギブ注入" のレゲエマスターや、あえてフェンダー以外のテレ・スタイル・ギターを集め、その隠しきれないDNAを探り、またこんな解釈もあるだろうと企画を立てました。

「エキセンテレ」←クリックしてね。

それはテレキャスターにあらず。テレキャスターの音がしない。
しかしながら隠し切れないテレの遺伝子。まぎれもなくテレキャスターの音がする。
テレキャスターの音がせず、テレキャスターの音がする。
言い得て妙なパラドックス。しない、しない、もするのうち。キライキライも好きのうち。


rm_neck.jpg集まったギターはそれぞれが良質なもの。
それぞれがカリスマ性を持った魅力的なギターです。
王道のテレキャスターとは少し違う方向性を持ったエキセントリックなギターたち。
歴史的ギターに絶妙な味付けをプラスしたギターたち。
この機会にぜひ体感してください。

ではまた。

                                                                                     by MODA



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  • 2012.02.09 Thursday

この記事は2012.02.06 Mondayに書かれたものです。
こんにちはiです。

厳密な話は抜きにして、世界で最初に製品化されたエレキギターというのがフェンダー社のテレキャスターであり、その発売から60年以上経ってもサウンド的にもルックス的にもいまだに全く色褪せていないわけです。
そしてシンプルながらもサウンドバリエーションが広いというのもテレキャスターの魅力であり、カントリーはもちろん、ブルーズやR&B、フロントPUでトーンを絞って甘くすればジャージーにもなり、ジミーペイジの様に歪ませればハードロックにも向いています。そして意外にサスティーンが長いのがテレキャスターの特徴なので、「エレキギターはテレキャスに始まりテレキャスに終わる」という格言(?)もまんざらオーバーでない気がするわけですね。

そんなテレキャスターですが、現在で言うところの「モディファイ」も昔から行われてきました。シンプルでいて楽器としての潜在能力が高いゆえ、よりプレイヤーの好みに近づけられるというのもこのギターの魅力と言えるのでしょう。
そんなモディファイ・テレキャスターで有名なのがジェフベックの通称「テレギブ」と呼ばれるもので、セイモア・ダンカンが巻き直した“PAF”がフロント&リアに搭載されていました。また、キースリチャーズのフロントをハムバッカーに載せ換えたテレキャスも有名ですね。
そして何よりもフェンダー自ら60年代にビグズビートレモロを搭載したテレキャスを発売しており、ウン10年前からモディファイベースとしても最高のギターだったのかもしれません。


さて、そんなわけで、テレキャスのモディファイと言うとビグズビーを抜きにすれば“ギブソン的エッセンスの注入”と言えるのではないでしょうか?前述しました様にサスティーンが意外に長いので、ギブソン系のPUを載せても違和感がないよりむしろ、新境地のサウンドになる。
よってテレキャスター・シンラインの様にホローボディーの導入やら、テレキャスター・デラックスの様に2ハムのバリエーションを発売したのでしょう。そして60〜70年代を超えて、80〜90年代になるとますますテレキャスのギブソン化(?)が進むわけです。その代表が“セットネック”で、ここまで来るとカタチはテレキャスでも完全ギブソンのギターです(笑)。


実は日本でもある時期盛んにテレキャスに“ギブ注入をしていたカスタムコンポーネントギターブランドがありました。それがシェクターから派生した80年代初期の“MOON”だったわけです。
たとえばマホガニー・オン・メイプル・ボディー(アーチトップ)に2ハム仕様でチェリーサンバーストのテレキャス、中にはデタッチャブルなのにネック角度を付け、ストップテールピース仕様なんてのもありましたね。これらのギターが日本のカスタムコンポーネント時代の幕開けとなったのですが、そんなMOONが当時オリジナルモデルとして発売したのが
“レゲエマスター”でした。

簡単に言えばテレキャスとレスポールJrの合体だったのですが、これが当時は意表を突いており、またある意味洗練されていて、当時人気があったロックシンガーの使用もあり、「ヴォーカリストが持つとキマる異才のテレキャス」、あるいはロックンロールが似合うMOONの隠れた名器としてコアなファンを魅了してやまないわけです(私も例外でない、笑)。後に現ムーンギターズのY社長に直接このギターの開発秘話(すでに伝説)を聞いたのですが、想像していた通りではありました(笑)。
とまあそれはともかくっ。

昨年私共がかなり気合を入れてこのレゲエマスターを当店オリジナル仕様にカタチを変え、発売したわけですが、そのコンセプトと言いますのが「もっとレゲエマスターをギブソン寄りに」ということでした。
よってノンセルバインディング、カラーをあらゆるヴィンテージギター写真集の中から厳選した50〜60年代のギブソン・レスポールJrやスペシャル、そしてゴールドトップと同様に。そのダメ出しを店長自ら埼玉の小川町にあるPGMの工房まで出向きチェックし、OK出しをしております。その他にもよりルックスをギブソンらしくする為、フェンダー的なマッチングヘッドでない、ブラックフィニッシュ・ヘッドストックに。これはゴールドのMOONロゴが非常に映えて精悍で引き締まったルックスになりました。



ただ売価設定を低く抑えたかった為、よりレゲエマスターに似合ったピックアップを選定し搭載する作業は避けざるを得ませんでした(レゲエマスターのサウンドというのは本来MOONオリジナルP-90の音というコアなこだわりもあり、苦笑)。たとえばリンディー・フレーリンのP-90に関してはムーンギターズでもオプションで推奨しており、一応当店でもリンディーが載ったレゲエマスターをサンプルとしてご用意はしていたものの、お客様ご自身が好みのピックアップに載せ換えて欲しいというこちらの本意をうまくお伝え出来なかったのと、結論としてはどうやらMOONオリジナルP-90サウンドが、現在これだけリプレイスメント・ピックアップが存在する中、少し非力であったという感は否定は出来ません。

ですので今回、あらためてレゲエマスターを個人的におすすめしたいということで、ピックアップの選定を考えていた矢先に朗報がっ!!なんとムーンギターズがオリジナルのニューP-90ピックアップを完成させたとのこと。しかも、なんとか在庫が少量ではあるがあるとの情報。
これは試さないワケにはいきません(笑)。早速取寄せて当店のレゲエマスター・ジュニアに搭載したところ、随分サウンドが変わっておりました。一言で表現するならば今までのP-90にあった無機質感…たとえば温かみとか中域の粘りやファット感が足りない部分がかなり改善されており、よりギブソンに近いサウンドになっていたわけです(写真左がニューP-90)。

たとえばもっと中域のアクみたいなものを強調したいのであれば、それなりなリプレイスメント・ピックアップに交換することをお勧めしたいのですが、このニュー・ムーンオリジナルP-90ならばいわゆる以前からあるレゲエマスターのサウンドはある意味残しつつ、より現代のシーンにマッチしたサウンドであると判断したわけです。
よって、P-90が載っている神田店オリジナル・レゲエマスターのみ、私共の自腹で今回こちらのピックアップに交換しております。
これでより発売時のコンセプトに近づいたのは言うまでもありません。

そんなわけで、今週のトライアスロン・フェスタは
ギブ注入なテレキャスを集めた
       “エキセンテレ”→GO!!
ですが、新たにPUを載せ換えた“神田店オリジナル・レゲエマスター”のサウンドを是非チェックして頂きたくヨロシクお願い申し上げます。

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  • 2012.02.06 Monday

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