今日はグレッチのお話。
チェット・アトキンス、ブライアン・セッツアー、そしてもちろんジョージ・ハリソンなど音楽界のビッグネームによって知られているグレッチですが、ゴージャスな造りのためか、またコピーものがあまり出回っていないこともあってか、フェンダーやギブソンほどの馴染みはないようです。
1957RANCHER
しかしその歴史は古く、1930年代後半にはもう既にピックアップつきのギターを開発しておりエレキギターの元祖と言ってもいいブランドです。
ホロウ・ボディやFホールなどがグレッチの一般的なイメージでしょうか。エレキギターを製作するようになってもその伝統を守るグレッチ社ではありますが、アメリカのギターメーカーがどこもそうであるように、その歴史の中では常に技術革新を行っており、中でも60年代におけるボールドウィン社の吸収はグレッチ社に新風を吹き込みました。
60年代当時は各エレキギターブランドはオリジナリティを求め切磋琢磨しておりましたが、ボールドウィンはよりハイを出力するためのアクティブ回路「トレブル・ブースター」を既に開発しており、グレッチに吸収される時点でこれを大量に在庫していたそうです。
セミアコをお使いの方でしたらお分かりと思 いますが、メイプルをボディに使用しているセミアコ・ギターは立ち上がりもよく、アクティブ回路を搭載してまでトレブルを強調する必要はなさそうですが、それでも60年代中期に作られたグレッチにトレブル・ブースターが搭載されていたことに、在庫処分的なニュアンスがあったとはナットクがいきます。
トレブル・ブースター搭載モデル
RALLY
(当店在庫品はトレブル・ブースターは外されています)
USA製
WHITE
FALCON
STEREO
RALLYや80年くらいのWHITE FALCONもオリジナルではトレブル・ブースターやステレオ仕様だったりするのですが、実用的な改造をするとこうなるという見本のような当店の在庫。ヴィンテージのオリジナル性は低いですが、実用的にはアリかと思います。(値段もおトクです!)
やがて80年代中ごろからは日本製になり、かえって古き良きデザインに戻って行くグレッチですが、USA製の他人とちょっと違ったグレッチ3本。
一度店にいらして見ませんか?
ではまた。
BY MODA
P.S.現在当店2F ZIPPAL HALL改装中です。
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- 2011.04.24 Sunday