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TEL:03-3255-2755
FAX:03-5295-6803

 
この記事は2011.02.27 Sundayに書かれたものです。

 今日2/27(日)は東京マラソンの開催日。
宮地楽器神田店の近くでは交通規制も行われ、なんとなくざわついております。今日は暖かいので走るのに気持ちよさそうですね。先々週あたり雪で大騒ぎをしていたのがウソのようです。

さて、その雪の中密かに?造られていたMOON RAGGAE MASTER
先日来こちらのブログでご紹介しておりましたが、雪が解けるのを待っていたかのようについに完成いたしました!
moon-rm-jche-all.jpg
今月25日(金)には当店2F ZIPPAL HALLにてDr.K氏によるカントリー・ギター・テクニック・セミナー&ミニライブでお披露目が行われ、徳武氏も大変気に入られたご様子。イベントならではのリップ・サービスかと思いきや、レゲエマスター・デラックスに至ってはご自分でミニライブのアンコールに使われ、その場でムーン・ギターズにオーダーの直談判。数々のテレキャスター属を弾きたおして来られた徳武氏の審美眼に私たちのギターが認められたことは、プロデュースした楽器店として冥利につきます。

さてそのレゲエマスターですが、シリーズは3種類用意いたしました。
1PUジュニア(P-90タイプ)2PUスペシャル(P-90タイプ)2PUデラックス(ミニハム)。また通常ですとボディーにバインディングが入っているのが特徴のレゲエマスターですがジュニア、スペシャルに関しましてはあえてバインディングをはずして、独特な風合いを出してみました。
前回までのブログでは未完成でしたので、まだニトロセルロース・ラッカーの匂いが残る中、実器を弾いてみます。


今回はレゲエマスターJUNIOR



まず音質の大半を決定するウッド・マテリアルは軽めのマホガニー・ボディメイプル・ネックmoon-rm-jche-finger.jpgボディは製作時に叩いてみたり、さほど重量を感じない事を体感しておりましたので、ヌケのよい中高音を予感しておりましたが、実際に弾いてみますとアンプに通さない場合、フラットなイメージで均一に広がるサウンドです。全体に真ん中に寄ったサウンドイメージとでも言いましょうか、フツウのテレキャスターの様にトレブリーな印象は全くありません。どちらかというと音のカタマリがゴーンと出てくる。チカラ強い振動です。
ボディがマホガニーですと、ネックもマホガニーでマッチさせたいところですが、メイプルネックが標準のレゲエマスターですので、これがレゲエマスター・サウンドということになるのでしょうか?立ち上がりは非常にはっきりしています。

さらに指板は何度も話題に出ました“マダガスカル・ローズウッド”です。色味の良さと締まった中音域のサウンド・キャラクターが両立されています。


さて、アンプに通してみます。
ピックアップはP-90タイプ。moon-rm-jche-p90.jpg

マホガニーの造る中音域をしっかりと余すところなく出力するにはこのP-90がベストチョイスであり、発売当初の80年代前半仕様の様に1PUにあえてしました。
実は1コのピックアップをボディのどこに配置するかは検討の余地があったのですが、そこはオリジナル通りの配置を選択したわけです。

P-90タイプの場合、それほど高音がキャンキャン言わないことが予測され、結果、予想通りに輪郭のくっきりしたミドルが出るサウンドになっています。しかしながら予想していなかったのですが、こちらのギター、かなりクランチがカリっとします。
最近こんなギター・サウンドを出すモデルはないのではないかというほどの乾いたサウンド。超辛口です。
いい意味で滑(ぬめ)った感がない、凛とした乾燥感。ステージ上で決して愛嬌を振り撒いたりせず、黙々とリズムを刻み続ける。
まるで研ぎ澄まされた刃物が、楽曲の時間軸に沿ってビートという釘を正確に打ち込んで行くかのようです。
決してオール・マイティーには使いまわしが出来そうもないサウンド・キャラクターですが、とんがった個性は唯一無二のもの。他とは圧倒的に差をつけるものになっています。

外観は弾きこんで味が出るように、また経年で色の変化を楽しめるように願いを込めてニトロセルロース・ラッカー・フィニッシュ。実は今回のオーダーの最大のポイントがここにあります。カラーサンプルに非常にこだわった甲斐もあり、ヴィンテージ・ギブソンのカラーとほぼ同様の深みと落ち着きのあるカラーに仕上がりました。ヘッドの黒も全体のイメージを引き締めるのに役立っております。

これをプレイヤーが持ち、経年変化によりキズや焼けが加わった時に最大限このギターのカッコ良さが滲み出ると信じております。つまり見せかけのヴィンテージでなく、自分で作るヴィンテージ。
これが今回私たちがお客様に捧げたいテーマでした。



新品で店頭に並んでいるときは勿論、お客様が弾きこむことによって1〜2年後に本当の鳴りと存在感が出ることを願い、謹んでここにお届けいたします。

一本のギターをきっかけにお客様と永いお付き合いをすることが私たちの願いです。
ぜひ使い込んでいただき数年後にも見せて欲しい、飾り気のない男のギター。
一度お試し下さい。

商品ページはコチラでございます

       
                                                                                                  by MODA


 

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  • 2011.02.27 Sunday

この記事は2011.02.22 Tuesdayに書かれたものです。

 

2月25日の金曜日、いよいよ
”Dr.Kのカントリーギタークリニック&ミニライブ”が開催されます!!
私が思いますには、スピーディーでリズミックなカントリーギターの魅力は、非常に高度なテクニックを必要とするにもかかわらず押し付けがましくなくサラッと流暢に流れていくところにあると思います。

以前、スティーブ・モース(当時、大好きでした。)のアルバムで、カントリーロックギターの名手であるアルバート・リーとの長〜いギターバトルをきいたことがあります。
その時、自分はアルバート・リーについて名前くらいは聞いたことあるなぁくらいしか知りませんでした。はじめは2人ともクリーントーンで弾いているのですが、バトルの後半になると、なんと、あのスティーブ・モースがっっ!たまらずにディストーショントーンに切り替えます。
当然、アルバート・リーは最後までクリーントーンで気負った感じを全く出さずにギターを弾き続けていました。正直、スティーブ・モースが負けたと思ったのは、後にも先にも(自分の知る狭い範囲内での話ですが、、、)あのときだけです。

しまった、またしても前置きが長くなってしまいましたが、

屈折した私の音楽体験の中に入ってきた”カントリーギター”のリアルをお伝えしたかったんです。


さて、そして、”Dr.K”こと徳武弘文さんとの出会いですが、もう十年近く前に一度だけ、お目にかかったことがあります。それは、今回の会場と同じ、2階の”ジッパルホール”で行われた”テレキャスターフェアー”に来店してくれたんです。
失礼ながら、その時はそれこそ徳武さんのお名前ぐらいしか知りませんでした。何本かのテレキャスターをお試しになった後、”ストリングベンダー”のついたギターを手に取られてプレイされたときに、自分の中に、あのショッキングな”スティーブ・モースの敗北”がよみがえりました。まるでスティール・ギターのような流暢なフレーズは今も自分の中の”カントリーギター”そのものです。
あれから10年近くが過ぎて、”Moon Guitars”とエンドースを結んでいられるということで、今回のセミナーとミニライブが開催できたことに不思議な縁を感じます。

なかなか受ける機会が少ないカントリーのギターテクニックのレクチャーもさることながら、個人的にはチキンピッキングやギャロッピングを駆使して演奏される”ベンチャーズ・ナンバー”が楽しみです。
また、ミニライブ後半では、ご子息である徳武孝音(タカナリ)さんと数多くのレコーディングセッションに名を連ねる六川正彦さんを加えての演奏を披露してくれる予定です。

自分が(あくまで自分なりのですが、、)カントリーギターに触れたときのあの感動を皆さんと共有できれば幸いです。
お申込みのまだの方々、まだチケットは入手可能ですのでぜひぜひこの機会をのがさずに感動を共有しましょう!!
くわしくははこちらをご覧下さい!!→http://www.miyaji.co.jp/index_event.php
また、当店プロデュースの”Moonレゲエ・マスター”もお披露目いたしますのでこちらもお楽しみに!!
1人でも多くの方のご参加を心よりお待ちしておりますっっ!!!                 

たかだ

 

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  • 2011.02.22 Tuesday

この記事は2011.02.21 Mondayに書かれたものです。

 さて、先日ご紹介を始めました当店オリジナル・オーダーのMOON REGGAE MASTERですが、前回はボディ材までのご紹介となっておりました。
今回はその続きをつれづれなるままに(笑)。

前回の画像でもお見せいたしましたとおり、ボディは良質のマホガニーで作製しております。
マホガニー材はエレキ・ギターのボディ材として使いますと、主に中・低音域にコシがある傾向を持っています。ギブソン系のギターには多く使われていますので、ボディ材から全体のサウンドを想像できる方もいらっしゃることでしょう。ギブソンはこのボディにネックもマホガニーでマッチングさせ、あの伝統の重厚なサウンドを熟成させました。
実は私もここ20年位手放さないギターの一つとしてレスポール・スペシャルを持っていますので、そのオール・マホガニーのギターに魅せられている一人です。

でも、こちらはレゲエマスター。というわけで…
P1370372.jpg



メイプルネックです。メイプルは主に固めな木材でギター材として使用した場合、立ち上がりからはっきりしたサウンドになりますので、マホガニー・ボディで造られる中低音にしっかりとした芯を作ってくれると信じています。
しかも特記したいことは指板のマダガスカル・ローズウッド。別名アフリカ産のハカランダと言われるこの材は、特性が非常にブラジリアン・ローズウッド(別称ハカランダ 現在はワシントン条約で輸出入が禁止されている為に“幻の材”になりつつある高級稀少材)に似ている為、最近ではギブソンの高級機種等にも使用されています。
ヴィンテージにお詳しい方ならお解かりの様に、50〜60年代のヴィンテージギターに使用されていたのがこのハカランダですので、音質がよりヴィンテージライクになるわけです。

ちなみに前回ご紹介いたしましたボディ材は、軽くたたくと「カーン」と響いていますので、経験上全体的にミッド〜ハイの成分がしっかり出る、ヌケのよいものになる予感がします。

・・・すみません。「ヌケがよい」と断言したいのですが、この辺はまだ完成していないギターですので、ウソはつけません。実機ができてヌケが本当に良かったらまた改めて「ヌケがよい」とご紹介いたします(笑)。

それでは、私共のイメージを具体化するハードウェアをご紹介いたしましょう。

P1370413.jpg



ピックアップはマホガニーとベストマッチングなP-90タイプがオリジナルで付いておりますが、DELUXEのみミニハム・タイプを選定しました。 (実際に搭載されるP-90タイプはカバーが黒になります)


P1370408.jpgミニハムにおいては見えない部分ですが、ベースに質量の大きいブラス材が使われており、ボディからの振動をピックアップに伝達しにくくしてハウリングやフィードバックを抑える役割をさせています。





ちなみにピックアップ・オプションに関しましては当店でお受け出来ますが、今回はプレーンなレゲエマスターをということで、あえてMOONオリジナルピックアップを搭載いたしました。

出来たばかりのピックガードをあてがって、完成形のイメージを膨らませると、だんだんワクワクしてきます。GOLDカラー以外のものにはベッコー柄を選んでいます。

P1370421.jpg


ブリッジはしっかりとしたサスティンを確保するため、FIXEDで質量の大きめなブロック・コマがオリジナルで付いています。
もちろん弦はウラ通しです。








                     


さらに見えない部分ではありますが、配線材はノイズに強くヌケのよいベルデン。
若干ファットさに欠けるMOONオリジナルピックアップですが、配線材をベルデンにすることにより微妙なバランスをとっている様です。
このあたりはプレイヤーのコダワリが物凄く関わる部分ですので、お好みのPU&配線材マッチングでセミオーダーをお受けすることはもちろん可能です(別途料金)。

P1370430.jpg

他にも重要なコダワリのポイントがありますが(笑)、それは出来上がってからのお楽しみ。
すべてのギター愛好者に私たち宮地楽器がお送りする入魂のシリーズです。


こちらのレゲエマスターは2/25(金)Dr.K カントリーギターセミナー&ミニライブでご覧いただけるよう最終工程に入っております。くわしくはコチラをご覧ください。
では乞うご期待。



                                                                                                            by MODA

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  • 2011.02.21 Monday

この記事は2011.02.15 Tuesdayに書かれたものです。

 折からの積雪に東京は少し空気と景色を替え、ヴァレンタイン・デーが引き起こした新たな恋を美しく演出したかのようでありますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

さて、そんなロマンチックな日が一夜明けたそんな本日。
雪残る山中に位置する日本屈指のビルダー工房であるPGMさんに我々宮地楽器神田店がオーダーしたMOON REGGAE MASTERがそろそろ塗装工程を終えるという知らせを聞き、足下もおぼつかぬまま工程確認に行って参りました。


場所は埼玉県比企郡小川町

宮地楽器神田店は千代田区神田小川町

小川町から小川町
。ご縁を感じずにはいられません(笑)。
目的地である東上線小川町駅は池袋から東武東上線で急行で70分。少々乗り応えのある距離ですが、折りしも沿線は一面の雪景色で気分は旅のよう。「るるぶ」の「家族で日帰りマップ」に載りそうな距離がありました。


さて、目的地の小川町はよくある地方都市のこじんまりとした町でありましたが、なんでもこの辺りは「武蔵の小京都」と呼ばれ、古くから和紙などの伝統工芸や、また「しまむら」「ヤオコー」の発祥地であったりと起業家精神あふれる街とのこと。
一見なんの変哲もなさそうな郊外の街ですが、しっかりとした技術を研鑽したり先進のスタイルを発信するPGMさんが、製作の拠点として選んだのにはすでにそのような下地があったからであると理解しました。
PGMさんの小川町はギター作りの環境としては雑念が入らず、集中して作業ができそうな土地です。ウラ山で良質のマホガニーやメイプルでも採れるとベストなんですが(笑)。宮地楽器の小川町はギター売りの環境として集中します(笑)。




まだ雪の残る、木々に囲まれたPGM工房はそんな小川町の小高い丘の上にあり、閑静な環境に位置。MOON山崎社長の案内でクルマから降りると山中に工房内から早速ギター加工の音が響いておりました。




先日こちらのブログでベテラン店員i がご紹介いたしましたが、今回当店ではMOONさんを通じて5本のREGGAE MASTERをオーダーしていますので、早速それをチェックします。


MOON
さんは発足当時から宮地楽器とお付き合いがあり、神田店が開店した当時からいくつものオリジナル・コンポーネントを施し、お客様にご案内をさせていただいておりました。かつてはただひたすらに道具として優秀なコンポーネント・ギターを追求しておりましたが、今回はヴィンテージ・ギターのノウハウをも生かした、コダワリのオーダー。

きちんとお客様がご満足いただけるクオリティのものができるか中間チェックです。

2Fに上がると、工房の入口近くには既に塗装を終えたわれらがレゲエマスターのボディ。


今回の訪問での最重要事項は、色味のチェックです。数々のVINTAGE GUITARを経験してきたベテラン店員が構想を出し合いアイデアを絞りきった5本。オーダーの時点では妥協をしておりませんので当然チェックにも妥協は出来ません。

今回指定のカラーは
TV YELLOW,WHITE MAHOGANY,LIMED MAHOGANY,CHERRY,GOLDの5色。

VINTAGE GUITARファンならお解かりいただけると思いますが、VINTAGE GUITARの中ではどれもクールなカラー。しかし、あまり原色に近いと安っぽくなる微妙なカラーです。
VINTAGE GUITARの場合は永年の使用環境や保存状態、ラッカー・ポリの違い、はたまた塗料を入れていた缶の鉄分や、染料・顔料による褪色変化など様々な要因が加味され独特の風合いを出してゆきますが、それを新品のギターでいきなり実現する、それには色に対するコダワリや木と向き合う真摯な姿勢がないと一朝一夕にはできないものです。
(事実、十数年前まではオーダーギターに関して色味がイメージと違ったという失敗を何度か経験しております。今想えばコダワリはそれ相応に持っていましたが経験がないと実現出来ないこともあるといったところでしょうか。)

さて、ボディ材を厳しい目でチェックするワケですが、眺めながら完成形を想像してゆくのは実にワクワクする作業です。一本づつ見て行きましょう。


まずは、TV YELLOW。

ギターを知らない人に聞けば決して「キイロ」とは言わないだろう、絶妙な色合いです。ピックガードとのマッチングが楽しみです。


こちらはWHITE MAHOGANY。

木目がチラっと見える程度のシースルー・ホワイト。アッシュ材によくあるフィニッシュですが、チラっと垣間見える木目は良質のマホガニーそのもの。


次にLIMED MAHOGANY。


こちらがまた絶妙なバランスでVINTAGEのニュアンスがよく出ています。ピックガードを乗せるのが惜しい位のキレイな木目が透けて見えています。


そしてCHERRY。

原色からの離れ具合が絶妙で、まるでオールドのLP JUNIORを見ているかのようなカラー。いい色が出ています。下地の木目のツブシ具合も色気あります。


最後にGOLD。

このカラーは正直、一番心配していました。オーダーするときに出したいニュアンスが一番伝わりにくいカラーで、満足行かないだろうと思い、永年敬遠していたものです。でもいい沈みかたをしています。

ボディー・バックのチャーリーブラウンもいい風合い。満足行くカラーが出来ました。

 

さて、以上ボディーカラーのチェックでございました。
なお、こちらでご紹介いたしました画像はカラー補正などを施しておりませんので細かいニュアンスまでは再現できておりませんことを残念に思います。実物はもうすぐ上がってまいりますので乞うご期待。
今回は長くなりましたのでネック、他のパーツは次回にご紹介することにさせていただきますのでお楽しみに。

なお、こちらのレゲエ・マスターもご覧になれるイベントをDr.K氏を迎え、2/25(金)に当店2Fジッパル・ホールにて開催いたします。詳細はコチラ
ぜひご来店いただき、実際にお手にとっていただきたく存じます。



ではまた。                      by MODA

 

 

 

 

 

 

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  • 2011.02.15 Tuesday

この記事は2011.02.08 Tuesdayに書かれたものです。

MOON RM-198 REGGAE MASTER
moon_rm1.jpg


お久しぶりです。ベテランスタッフのiです。

今回は近年私のメインギターになっているMOON レゲエマスターをざっとご紹介してみたいと思います。メインと申しましても、普段私の場合アコースティック・ロックといった感じのバンドをやっているので、エレキはたまに登場するくらいなのですが、エレキに関してはここ5年くらいこのレゲエマスターを中心に使用しています。

とその前に私のギター遍歴を簡単に申し上げますと、以前はヴィンテージのサウンドに魅せられて、たとえばGIBSON レスポール・ゴールドトップ68年製とか、スラブボードの61年製ストラトがメインだった時もありました。その他にもヴィンテージ系のギターは数本所有していたのですが、どれもサウンドに惚れ込んで手に入れたモノばかりでして、決してコレクターズアイテムと言えるものではなかったです。
まあ諸々の事情があってかなり前にどれも手放してしまい、価格が高騰した数年前にはすでに手元にありませんでしたが、さまざまな思い出と共にいわゆる「良いギター」の基準みたいなものはその頃に体に染み付いた様に思います。
またそれと同時に80年代に流行ったカスタム・コンポーネントギター(ESPやMOON、TOM ANDERSON、DUNCAN等)も時代の流れで数本手元を通り過ぎていったので、いわゆるヴィンテージ系でないギターのこともそれなりに解っているつもりでおります。

ということでレゲエマスターの話に戻ります。
実は61年のストラトを手放してからギター浪人と申しますか、これといったギターに巡り合えず数年が過ぎたのです。普段エレキバンド(?)をやっていない理由もあって必要性がそんなになかったのも理由ですが、ギターサウンドの追求的に行くところまで行ってしまった(あくまで自負)場合、残すところは50年代のFENDERあるいは50年代のGIBSONしかありません(王道という意味ではです)。
その頃は当店のスタッフも始めておりましたので、当然まわりにそういったギターは常にあり、より取り見取りではありましたが(苦笑)、まず手に入れるという気が起きない。というか、買えるわけがない(爆)。
またすでに本物の味を覚えてしまっているわけですから、中途半端で高価なギターを買う気も起きないわけです。かといって百数十万も楽器に出せるのか??出せるわけがありませんっ(笑)。

そんなわけで当時は友人に貸していた80年代のESPを返してもらって使ってたり、友人の70〜80年代のテレキャスやストラトを借りてその場をしのいだり、良さげなフェンジャパを自分でモディファイしてみたり、紆余曲折があったのですが、最終的にはFENDER USAのエリッククラプトンモデルが出物で出まして、それを購入し落ち着いていたわけです(あれはなんだかんだ言って名機ですから)。
moon_rm2.jpgと、そんな頃、当店に同じ仕様の2台のレゲエマスターが入荷しました。
最初に気になったのはその色でして、ゴールドトップ・レスポールの裏側の色と同じなのにどこか心を惹かれたわけです。入荷した時は全く購入するなどと考えてもおりませんでしたが、ある時何気なく触ってみてまともにアンプで音を出したら「え!?何コレ??」そのサウンドに驚きました。
実はレゲエマスターは2000年頃に83年発売当時のオリジナル1ピックアップモデルを当店で限定復活させた経緯がございまして(旧ロゴの採用等細かい点でこだわった)、当時、ネックまでオール赤のスティーブルカサーモデルと共にご好評を頂いたのですが、それと何やら作りが違う。それまでのMOONはある意味80年代のそれと変わらない作りや質感だったのに、私が手にした2台とも妙にヴィンテージライクなのです。
塗装がラッカーであったのもその理由でしょうが、すぐに解ったのは指板の材質とネックの握り、そしてそれらとマホガニーボディー&P-90とのマッチングが絶妙にバランスがとれていたということ。80年代から存在はしていたレゲエマスターですが、私はその時、ようやくこの「レゲエマスター」というギターの完成型を見た気がしたのです。ちなみに指板はマダガスカル・ローズウッドでハカランダとは腹違いの兄弟ですね(笑)。

サウンド的には見たままですが、GIBSON レスポール・スペシャルをフェンダー的にした感じです。メイプルネックとマダガスカルローズが良い意味でサウンドに芯を作り、マホガニーボディーをブーミーにしておりません。そして歯切れの良さの中に深みがあって、リアで歪ませても非常にバランスの良い耳に痛くない歪みが得られ、「ミン」と際立って前に出てくる音は60〜70年代ロックを彷彿とさせますし、フロントでVOLとTONEを若干絞れば、ジャージーなプレイにも対応出来るクリーミーで甘いサウンドが得られます。フロントとリアのミックスで弱くピッキングした時の倍音のシャリーン感も絶妙であり、クランチに歪ませるとクリアーな中にも粘りのあるとても音楽的なサウンドです。この潜在能力には「ボーカリストの為のギター」といったそれまでのイメージが覆されたわけです。
それでいて当店の売価は20万円を大きく切っていたわけですから実際問題、オススメのギターというのはこういうものなのでしょう。さすがの私も1本売れた時点でいてもたってもいられずに、もう1本を倉庫の奥に隠してこれは購入決定と決めたわけです(もちろん店長の許可は得て、笑)。

もし欠点を挙げるとしたら、オリジナルのルックスに好みが別れる点。私の場合はピックアップカバーとピックガードを好みに交換しました。またMOONオリジナルのDXソープバー・ピックアップも決して悪いものではないのですが、リンディー・フレーリンあたりに交換するともっと良くなりそうな気はします。私はオリジナルで今のところは問題ないですが…。
moon_rm3.jpgMOONは元々カスタムコンポーネント・ギターブランドの老舗ですので、そのあたりは自分の好みで換えていくのがまたひとつの楽しみでしょう。

レゲエマスターという名前から、レゲエが好きでない人にとって名前で敬遠されがちかもしれませんが(笑)、ジャズマスターだってジャズをやっている人の為だけのギターではありませんし、ミュージックマスターだってスチューデントしか持ってはいけないというものではありません。あらためてこの「レゲエマスター」をフラットに見据えるととても応用性の広い、オールジャンルに対応するギターであることを再確認します。
そして何よりMOONのオリジナル(?)デザインであり、コピーモデルでないところが最高の魅力であり、MOONのギターの中で唯一ロックな香りのするギターであることが最大の魅力です。



そんなわけで、もうお気づきかもしれませんが、現在5本のレゲエマスターを実は当店でオーダーしております。皆様にお目にかけられるのが、2/25(金)に当店2F ZIPPAL HALLにてDr.Kのカントリーギターテクニックセミナー&ミニライブの時になるかと思いますが、単にカラーのみのオーダーでなく、当店なりのこだわりをその仕様に反映させてもおりますので、是非チェックのほど宜しくお願いいたします。
そのこだわりに関しましては、店長のブログ等で徐々に明らかにしていきますのでソチラもお楽しみ下さい!!

ちなみに下の写真は大御所ギタリストが現在使用中のレゲエマスターシリーズ(?)の最高峰、その名も「REGGAE KING」です。

ayukawa_king.jpg
※こちらの写真はMOON GUITARSの承認を得て掲載しております

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  • 2011.02.08 Tuesday

この記事は2011.02.07 Mondayに書かれたものです。

2月生まれでバレンタインデーと日にちも近いため無駄なドキドキを味わう篠原です。こんな僕でも昔は毎年チョコを貰っていましたよ。

姉から…

ということで(?)、先日、望陀からもありましたが、1966 CASINO|カジノ ROYAL TANを修理・調整いたしましたのでその工程を私からご紹介させていただきます。

まずは入荷したての状態をご覧ください。










バインディングとポジションマークは剥がれているは、フレットは酷使されビビるはで演奏性は最悪でした。

しかし、修理前から存在感のある、一般的なイメージのCASINOよりも太く甘めでフラットワウンド弦を張っていてもいけそうな音…
この音は殺したくない、むしろ生かしたいと思い適正な状態になるよう修理いたしました。


すり合わせ&ポジションマーク浮き修正。






バインディング剥がれ修正。


ペグブッシュ浮き修正。

いわゆるヴィンテージギターの魅力のひとつに、使い込まれた風格のある音があげられると思いますが、その多くは酷使されてきたが為にその魅力を引き出しきれていない個体が多いように感じます。(好みの部分もありますが)

特にビビリが出てしまうが為に弦高を高くしたり、ネックを順反りにしてしまうなどで誤魔化してしまうケースが多く見受けられます。
あくまでも適正な状態から、プレイヤビリティ含めて弦高やネック・その他の調整で自分なりの音作りをするべきだと思うのです。



あなた色に染められる使えるヴィンテージギターを是非一度お試しください

商品ページはこちら

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  • 2011.02.07 Monday

この記事は2011.02.06 Sundayに書かれたものです。

 こんにちは。

ここ2〜3日は暖かい日が続いておりますが、朝晩の冷え込みにやはり油断はできないと、ダウン・ジャケットを着込んでいます。
通勤電車の中も暖かいせいかマスク人口が減ったように見えますが、みなさまくれぐれもインフルエンザなどには気をつけて下さいね。

さて、今日は先日入荷しフレット周りやバインディングを当店篠原がリペアした
エピフォン・カジノ E-230Tをご紹介いたします。

UG110205CASINO1.jpg

カジノといえば、62年の発売以来、ビートルズの使用により全世界的に有名になったギターですが、その語も様々な音楽シーンに登場し、我々の心に深く刻まれています。
しかしながら画像をご覧いただければお解りいただけますように、こちらのギターピックアップが1つしかありません。
見慣れないスタイルですが、当時のスペックとしては1PUのものも少数ですがありました。

通常、同じシェイプで2PUのものと1PUのものがあった場合、ワタクシなんぞは「そりゃあ2つあったほうがトクに決まってらあ。」などとケチくさい根性で否定的に見てしまう場面もあります。
しかしながら、そのケチ根性は1PUというハンディキャップ(?)を背負ったギターに出会ったとき、そのギターの最大限のパフォーマンスを引き出す気持ちにスイッチが入ってしまいます。

UG110205CASINO2.jpg




ボディのど真ん中に1コ。
それもワタクシの大好きなP−90。
早速試してみます。

ピックアップ2個のバージョンは何度も弾いておりますのである程度の感覚は覚えております。
一番好きなのはアンプはあまり歪ませないでクランチ程度にしておき、ヴォリューム・コントロールやピッキングでニュアンスを出してゆくセッティング。
P-90系のピックアップでレスポンスがよいものはすべてこの塩梅がよろしゅうございます。
こちらのギターはセンター位置にピックアップ一つですので、サウンドは想像した通り、真ん中がドーンと出るタイプ。
メイプル・ボディなのでもう少しハイが出てもよいかなと思える位ですが、ローがゴロゴロいうこともなく、すっきりとした中低音が実に気持ちよいものです。

カジノを手にすると必ずビートルズの数曲をチェック用に奏で、その固体のポテンシャルを図ったりするのですが、それと同時にやるのが、フィードバック遊び。
カジノはセンター・ブロックがありませんので、アンプで少し歪みを増して行くとフィードバックしたり、ハウリングを起こします。
こちらのカジノはピックアップの位置が違いますので,このコロアイが2PUの場合とやはり違う。
2PUですと、ハイがこれ位出力されるとアンプから「そろそろ来るな〜」というタイミングが体得できたりしますが、気持ちよいフィードバックを得る前にピーキーなハウリングを食らったりします。
ところがこちら1PUのものは、私が試した試奏アンプではきれいなフィードバックを出してくれ、実にコントローラブル。
ギターの角度を変えたり、ヴォリュームでコントロールすればサッと消える感じも実によいものです。
60S〜70Sのビート系R&Rなど、カッコいいフィードバックを得たいときなんかはコレ。と言った感じです。

楽器店店員としては完全に間違った角度からのご紹介をしてしまいました(笑)が、アンプを通さないときの生音もバツグンの鳴りをしています。
クリーンも最高な部類のサウンドです。さまざまな音楽シーンで活躍が考えられるエピフォン・カジノ。
ビートルズ・スタイルに縛られない1PU仕様。個性を重視する貴方にオススメです。

                                                                                              by MODA

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  • 2011.02.06 Sunday

この記事は2011.02.01 Tuesdayに書かれたものです。

 寒さも厳しくなってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
ふいに左の鼻の穴から水が出てくる篠原です(冬季限定)

今回は修理の内容というよりも、新しく配線材が入荷いたしましたのでご紹介させていただきます。

それがこちら↓



・LUXE 22 Gauge 7 Stranded Cloth Wire White 1,050円
・LUXE 22 Gauge 7 Stranded Cloth Wire Black 1,050円
・LUXE 22 Gauge 7 Stranded Cloth Wire Yellow 1,050円

1950〜60年代のFenderに使用されていたものと同一のNOSクロスワイヤー。(同素材の再生産品)
90cm巻きで、色は、ホワイト、ブラック、イエローの3色です。

当店ではVintageGuitarを取り扱っておりますが、中には配線材が交換されていたり、ハンダ付けに難があったりするものなどがございます。

50〜60年代のFenderをお持ちの方で、上記内容で気分的に落ち着かない(笑)方はお取替えいたしますのでお気軽にお見積りのお問い合わせを

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  • 2011.02.01 Tuesday

この記事は2011.02.01 Tuesdayに書かれたものです。

 さて2月になりました。

女子は2月14日バレンタインデーに年一度の気合を込めて、
「本気」と「義理」の事業仕分けモードに大忙し。
男子はもらえる、もらえないでどこか落ち着かない、そんな2月。


ワタクシはすっかりオジサンですので、
ここ数年は完全な傍観者として「いいな〜」と眺めるだけ。HUMMINGBIRD_1_2.jpg

(若いときだってそんなに恩恵を授かったことはなく、もっぱら傍観者でございましたが...)
さびしいものですな、オジサンは。

と言いつつ、ギターやキーボードに囲まれて仕事をしておりますと、さまざまなラブソングに触れる機会も多く、お客さんが楽器を試奏されるフレーズも、そのほとんどはラブソングであったりします。

「愛こそはすべて」,「この世界に愛を」,「愛しのレイラ」,「我が至上の愛」などなど大御所といわれるミュージシャンにもラブソングは欠かせません。


さて、いろんなラブソングが言います。
「愛はお金で買えないもの。」
その通りですよね。


でもアツい想いを込めて愛情表現をするために多少のお金はかかります(笑)。
面と向かっては言えないし、手紙やメールでも伝わらない。
そんなとき人生の先輩たちは音楽のチカラを借りて表現したのではないでしょうか。



200A893_2.jpgそんなことを思い、みなさまのシアワセのお手伝いができればいいなと余計なお世話ではございますがラブソング御用達の
LOVE SONG INSTRUMENTを集めてみました。

2月14日バレンタインデーまでの限定特価もご用意しましたのでコチラをチェックして下さい。



ではご成功をお祈りしております。

                                                                                          モーダ

 


 

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  • 2011.02.01 Tuesday

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