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TEL:03-3255-2755
FAX:03-5295-6803

 
この記事は2010.09.28 Tuesdayに書かれたものです。



皆さんこんにちは!
さて、今回はヴィンテージ・ワウ、しかもファズワウについて触れてみます。
ヴィンテージ・ワウほどある意味メチャクチャなものはないのですが、何がメチャクチャかと言えば、OEM生産物が非常に多い。イタリアで作っていたと思ったら、実はアメリカ製であったり、VOXかと思ったらJENであったり、JENかと思ったらトーマス・オルガン製であったり、掴みどころがない(笑)。ついでにヴィンテージ・ワウを専門的に扱った書籍といいますか、資料がないので、結局国内外のコレクターマニアの方の情報に頼るほか無い。

たとえば実際にあった話ですが、オリジナル・クライドマッコイを何台か当店でも扱っておりますが、生産時期により使用されているパーツが違います。これは交換されているものか否か、正直わからないのです。ある時、当店のクライドを見にいらっしゃったお客様が中身を確認された際、これは両方ともオリジルですよと言って下さりました(その時は2台在庫があった)。お客様曰く、私が持っているクライドにもこの部品が付いてますと。
で、お訊きしましたところなんとその方、30台近くもクライドを所持してらっしゃるとのこと。1年に1台入荷すれば良い方な当店では絶対にわかるはずのない情報もその方はお持ちでした。
何事も日々精進なわけです(汗)。


というわけで、前置きが長くなりましたがでは実際に見ていきましょう。

右の2台ですが、左がVOX右がJENですね。しかしながら、実はこの2台非常に共通点が多いです。
と言いますか、多少の部品を抜かしてほぼ同じです。

では裏側を見てみましょう。


アレ??って感じがしませんか?
メーカーのロゴと型番の違いこそあれ、同じレイアウト表示ですね。
さらによく見てみると…。












モデルナンバーがVOXは9-3700、JENは9-3701…。
続き番号ではないかっ???
しかも「THOMUS ORGAN CO.SEPULVEDA,CALIFORNIA PATENTED」との文字が共通です。
ってことはトーマスのファズワウということになりますが(苦笑)。


気を取り直して中身です。


…はっきり言って


全く同じぢゃんっ!!



TDKのインダクターが付いておりますので、70年代であることには違いないのですが…。

さてもっと見てみましょう。



何やら2個のトリマーがありますね(画面中央上と真ん中右側の黒くて中が白くなっている丸い部品)。
これの上側がDISTORTION VOLUME、下がDISTORTION SUSTAIN TIMEとの表示がバックパネルに書いてありました。

この時代に中のトリマーを動かして細かい音質調整をするというのは、かなり先進的だったのでは??


本体上にある大きなSWを下側に踏み込むとファズがオンになります。
ものすごく大げさな機械部品となってますが、2010年現在から見ると新鮮と申しますか、ムダカッコイイです。
ちなみにワウは通常と同じ、ペダルを踏み込んでのON/OFFとなります(独立でのON/OFF可)。

それにしてもゴージャス&ハイグレード!!!(笑)


コチラのファズワウですが、ステレオアウトです。
ですが、80年代以降の若干出音を遅らせてコーラス的なステレオ効果を得るといった、コジャレタ・エフェクトを期待してはいけません(笑)。
また本来このステレオ機能はパンニング・アウトだったらしいのですが(詳細不明)、現在は2台ともモノラル、つまり
男のユニゾン・ステレオアウトになっています。


最後にサウンドのインプレッションですが、両方ともまさに同じサウンドでした。違いは個体差程度のものです。あとはルックスですね(笑)。
VOX V-846がアメリカで作られる様になった頃のTDKインダクター特有の少し荒削りなワウサウンドです。あまりハイにピークがない、VOX KING WAHも同じ感じの音がしますが、KING WAHもたしかトーマス製でした。
続いてファズに関しましては本体でかなり歪みます(トーンベンダー系で歪みの粒は粗いです)。ギター側のVOLコントロールにも近年モノよりは敏感ではありますが、ヴィンテージファズ独特の倍音を期待すると若干???でしょうか。ファズワウで使用の場合はファズにコンプレッションがかかる感じでミッドからローエンドに多少の物足りなさを感じますが、ファズのみプレーンで使用すると近年モノにはない野性味たっぷりのヴィンテージ・ファズサウンドが楽しめます。

というわけで、かなりマニアックなエフェクターとなりますファズワウの第1回目でした。

ではではまた。


商品ページはコチラGO!!

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  • 2010.09.28 Tuesday

この記事は2010.09.26 Sundayに書かれたものです。

 先週までは真夏日の連続で熱中症の心配などしていた宮地楽器神田店周辺ですが、「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもの。
秋分の日を境にめっきり暑さを感じなくなりました。
皆様、急な気温の変化に体調など崩さないように気をつけてくださいね。


さて、秋らしくなってくるとなぜかアコースティックギターが恋しくなります。
暑い夏を耐えぬくと、秋の風は人々を詩人にするのでしょうか。

というわけで、当店でもここのところアコースティックギターの試奏が増えてきたようです。
一番人気はやはりマーチン、ギブソン。
マーチンは型番が違っても音の傾向がだいたい同じ方向に向いていると思います。
一方ギブソンはラインアップが多いこともあり、鳴りも音質も全く違うものとなる印象があります。

ギブソンのなかでお問合せが多いのはJ−45とハミングバード。
60年代からもっともTVや雑誌などで露出が多いギターの代表格ですので、
人気のほどは納得できます。

でも、人気ギターには誤解も多いものです。
「J-45とハミングバードの鳴りのいいほうをさがしています。」
というお客様のご要望にはちょっとばかり困惑してしまいます。
なぜなら、この2つは音の居所がまったく違うからです。

J-45、ハミングバードともにギブソン・アコの二大モデルであり、数々の有名ミュージシャンの片腕としてイメージが形成されています。


しかしながらハミングバードは開発の当初から
「歌手の伴奏楽器としての存在」
をメインに考えられているもので、ギターとしての鳴りを追及したJ-45とはコンセプトが違うからです。




ワタクシも最初あこがれを持ってハミングバードを弾いたときは、ギターの鳴りという点では正直物足りない印象があったものです。
しかしポロンと弾きおろしながら、何だか唄いたくなる親しみ易さ。
とてもフレンドリーな感じで向き合うことができ、人々に愛される理由が理解できました。

ウィキペディアで「ギブソン ハミングバード」を検索し引用させていただきますと、
・・・使用者 [編集]・福山雅治・忌野清志郎・谷村新司・長渕剛・北川悠仁(ゆず)・キースリチャーズ・ミックジャガーなど
とあります。

つまり、ギターを専任で弾いている人よりもシンガーソングライター(死語?)や強力なシンガーのバックで弾く人の使用が多いのです。

文字では表現しにくい部分ですが、ハミングバードは弾き込むと鳴ってくる他のギターと違い、
弾き込むと まとまったサウンド になっていく。そんなギターです。

さらに、ウィキペディアでは
「弾き続けていると、ピックガードのハチドリの模様が薄くなっていく。」
と記しています。




ハチドリの模様が薄くなるほど弾きこまれたハミングバードは、そろそろ伴奏楽器として成熟しているのではないでしょうか。当店のハミングバードも十分薄くなっています。ご安心ください(笑)。


ではまた。

モーダ

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  • 2010.09.26 Sunday

この記事は2010.09.20 Mondayに書かれたものです。
まだまだ日中は、暑いですが、朝晩はずんぶんと過ごしやすくなりました、今日この頃、この連休は、いかがお過ごしでしょうか?
この夏は、ホントに暑かったため、夏物処分(単なる処分でなく、最終処分!)の時期に、まだまだ真夏だったことで、ハンパじゃなく安くなったTシャツに凝ってしまいまして、半袖ばかりを十数枚も買ってしまい、これからの涼しい季節を、どうするんだと困っております、ギタースタッフのたかだでございます。

私、以前より、このブログで取り上げたいテーマがあるのですが、こんなこと説明して、“そんなの、知ってるに決まってるだろ!”とお叱りをうけるのではないか?と悩んだ末に、いいや、また今度で、、、となってしまっておりましたが、今日は覚悟をきめまして書いてしまおうと思います!またまた、くだらない前書きが長くなってしまいましたが、それは何かと申しますと、

“ギター(ベース)のハードケースのロック”

のことなんです。皆さんの所有しているギターの中で、1本、2本はハードケースに入っているもの、ありますよね?あのケースの留め金のことなんですが、

               こんな感じのケース
               
               だったり、こんな感じ
                
               だったりすると思うんですが、

               問題はこの部分!
               

ギターを店頭にてお買上げ、または通信販売にてお買い上げになり、ワクワクしながら弾こうと思って、あざケースを開けようと思うが、これの開け方がわからない。カギがかかっているじゃないか!ということで、お問い合わせの電話をいただくことが思いのほか多いんです。

これは、このように横にスライドさせると留め金がパチンっと跳ね上がって開くんです。
            
            
また、下の写真のタイプ(gibson系が多いですね。)のロックは、番号を合わせるタイプで、
工場出荷時には、”0-0-0”になっていますが、番号を変更した後に番号を忘れてしまった!
という、お問合せもたまにいただきますが、こちらはどうしようもありません。
留め金部分を壊すか、0-0-0から、9-9-9まで試すしかないようです。
番号を変更した方は、必ず、どこかに記録しておくことをお忘れなく。

前半に書きましたように、これをお読みいただいている大半の方は、そんなの知ってるに決まってる!とお思いでしょうし、お聞きいただいた方も、わかってしまえば、“なぁんだ”ということになりますが、自分を例に考えて見ますと、自分の専門である楽器のことだからわかりますが、それ以外のことは、普通の人の常識って、意外と知らないことが多いです。

以前、プレイステーションを買った友達が、使わなくなったからといって、スーパーファミコンをくれたことが、あるんですが、(自分はTVゲームが、物凄くヘタクソで、ゲーム機なるものを所有したことがなかった)ヘタクソなりに、遊んだ後に、カートリッジをはずすのに、イジェクトのスイッチがあることを知らずに、力まかせに引き抜いてしまい、せっかくもらったスーパーファミコンを、“砂の嵐投影機”にしてしまった経験があります。
そんなのは、自分だけだと思いますが、、、(苦笑い)。


話は変わりますが、当店では9月29日まで、お買い得品満載の“決算セール”開催中です。http://www.miyaji.co.jp/event/index.php
もちろん、ハードケースも多数、販売しております!!
http://miyajikanda.shop-pro.jp/?mode=cate&cbid=477155&csid=0
皆様のご来店、お待ちいたしております。
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  • 2010.09.20 Monday

この記事は2010.09.19 Sundayに書かれたものです。

先週までの猛暑がウソのようにすっかり涼しげになってしまいました今日このごろ。
夜まで暑く面倒だったのでやらなかった花火をあわてて子供とやりました。
もはや、はっきりと「秋です。」と言わせていただきたいと思います。

さて、秋といえば芸術の秋。
絵心のおありになる方は画材をお出しになり、また彫刻などお好きな方もですが、芸術にはアトリエにこもって集中する時間が必要ですね。
では音楽をやるためのアトリエ、今日はご紹介しましょう。

最近宮地楽器神田店イチオシなベースが、この「アトリエZ。」
一般的なイメージとしてはスラップ専用として知られているようですが、そのあたりどうなんでしょうか。

現在店頭にはスタッフが厳選したアトリエZが10本くらい入荷していますが、
今日ご紹介するのは5弦ベースのフラッグシップ・モデル
M#265

ルックスからは70s・ JBスタイルのオーソドックスな外観ですが、ところどころのクロームパーツの輝きが男ゴコロをソソリます。

ウッディーな部分はとことんしっかりとした木目を強調し、アッシュ材ボディや上品なメイプル・ネックを見せ、反面金属パーツはとことんクロームでアクセントをつけ、なかなかステージでも映えそうなクールなベースです。

さて、実際抱えてみますと低音をしっかり出すという目的であえてそこそこの重量のあるアッシュをボディ材にチョイスしたということだけあり、一般的に好まれる「軽さ」は決して感じないものの、しっかりとホールドできるシェイプ。
そのため実際の操作感は重量をあまり感じさせないものとなっているあたり、さすがはミュージシャンとのリレーション・シップから作成されたベースであることを実感します。

アトリエZの特徴であるピックアップ・フェンスもJBタイプのベースを弾く方には賛否両論あるものの、スラップをするときには右手ポジションを安定させるのに実に正確な位置に配置されており、最初はポジションを固定されるのに戸惑うものの、すぐにサム、プラック両方の音のツブが安定するのを実感するにつけ自分の悪いクセを発見できたりします。

気になるサウンドのほうですが、こちらのM#265はアクティブ回路。ベース界で様々なミュージシャンの意見を反映しながら成長してきた「バルトリーニXTCT」を搭載しています。
コントロールは2VOL、TREBLE、BASSですが、ノブをプルすることでパッシブ回路を選択することも出来ます。

アトリエに共通する音はやはりスラップ向きの派手なサウンド。
EQをONのままノブをコントロール。派手なドンシャリからPBっぽいサウンドまで自由自在なイメージですが、EQをどういう風にいじっても芯のしっかりした音が出ています。
このあたりは、やや重量感のあるボディが作っているこの個体がもつ本来の生鳴りの音なのでしょうか。派手なトーンの奥にしっかりとした芯があるというところ、ベースソロから空けてもすぐにバンドの背骨になるサウンドに戻れる自由度があると感じます。

XTCTの効きは定評通り幅が広いもの。ノブを少し回しただけでもレスポンスが非常によく、リハと本番で音場が変わった場合でもすぐに手元で補正ができるのではないでしょうか。

ノブをパッシブ位置にして弾いてみます。
アクティブ回路を搭載したベースの多くは設計段階からアクティブ・ポジション使用を念頭に作成されているものですが、その点どうでしょう。
おや?パッシブ位置にした場合、トーン・コントロールが効きません。これは少し不便かな?正直パッシブ育ちのワタクシは一瞬とまどいます。
パッシブ使用の場合はフロントとリアのVOLでバランスをとるしかなさそうです。
しかし、不便に思ったのも一瞬で、思えば普通のJBでもトーンなんか使ったことは一度もなかったと回顧。

パッシブでVOLコントロールを触っているとそれほど時間をかけずにベストなポジションを探すことが出来ました。

パッシブのサウンドはアッシュ・ボディの王道JBのサウンド。スラップでの派手なサウンドから一気にタイムスリップしたかのようなしっとりとした音像には先程までの派手な世界から真面目な職人気質を感じさせ、これがまたこのベースのもつポテンシャルを表現しているかのようであります。
こちらのモードでは2フィンガーやピック弾きでもOKなのではないでしょうか。

ちなみに、こちらのベースを所持しているスタッフSAWAは自宅で練習するときは「パッシブ」、スタジオでは「アクティブ」で勝負に出る?と話しておりました。

自宅での練習からスタジオやステージの大音量まで、様々なシーンで最適なサウンドを作ることができるということでご理解いただければ嬉しゅうございます。
(SAWAは神田店のレコーディング器材に造詣が深いスタッフですがPROTOOLSを使ったレコーディングなどにラインレベルで入力するにもアクティブEQはS/Nが良く相性が良いと申しております。)

神田店には現在数本のアトリエZが展示してあります。
M#265の他、ハムバッキングPUを搭載したモデルや、カラーヴァリエーションなど、ぜひ手にとってご覧ください。
さまざまな音楽シーンで納得行く使いみちがあるアトリエZ。
あなたはどんなシーンでお使いになりますか?
隣人がアトリエでどんなサウンドを奏でているか気になる今日このごろ。

秋深し 隣はアトリエで何する人ぞ?

 

 

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  • 2010.09.19 Sunday

この記事は2010.09.14 Tuesdayに書かれたものです。
 今年の夏は、本当に暑かったですね〜!なんでも日本の気象観測史上に残る猛暑だそうで皆さん、お変わりはありませんでしたでしょうか?ギター担当のたかだです。

さて、当店では、9月4日から、29日まで、猛暑に負けない熱さで、決算セールを熱血開催いたしております。決算特価のオススメ商品を揃えて、皆さんのご来店、お待ちしております!

さて、そんな中、今回、皆さんに、特にオススメしたいギターが、フリーダム・カスタム・ギター・リサーチ(長いので、以下F.C.G.R.)の当店のショップ・オーダー・モデルの
RealSoundSpec Stratocasterです。
 


















昨年の7月に入荷いたしましたこのギター、ちょっと前にフリーダムに調整に出ておりまして、つい先日に帰ってきました。入荷当時にも、このブログでご紹介いたしましたが、ちょっと“ワケ有”なんです。


といっても、決して悪い意味ではなく、F.C.G.R.代表の深野氏が、このギターのボディ、ネックが上がってきて、組み上げたところ、そのアコースティック・ギターのような、“鳴り”にすっかり、魅せられてしまい、フォークギターの弾き語りをしているシンガーに、かき鳴らして欲しいという欲求を押さえきれずに、“12〜52”で3弦が巻き弦という、普通、エレキギターでは使わないゲージの弦をセレクトして調整されて、当店に入荷したわけですが、はじめは3弦が巻き弦ということで自分もかなり面食らいましたが、その鳴りの“凄み”に納得させられてしまいました。

自分だけでなく、普段は、ビンテージギターを愛用されていて、“新品のカスタム・ギターには、興味がない”というギタリストの方にも“この鳴り方はすごい”とのお言葉をいただきました。そんな訳で、弾き語りのシンガーのみならず、あらゆるギタリストにオススメしてきたわけですが、如何せん、チョーキング出来ないのは、(ゲイリームーア級のギタリストなら、、、中々いませんよね)ギタリストにとってはキビシイ。

そこで先日、私、思い切って、10〜46で、調整し直して貰うことにしたんです。
調整に出している間、あの“凄み”は失われてしますのではないか?と不安でした。
そして、先日、調整から帰ってきたわけですが、ドキドキしながら、ケースから出して、試奏室で音を出してみると、、、。な、な、なんと“前より良くなってる!!!”ビックリですっ!まあ、良くなってるというのは、いささか乱暴ですので、もう少し、丁寧に説明させて頂きますと、調整以前の“凄み”のうち、確かに“ゴツイ”部分(とくにローが?)は幾分、鳴りを潜めていますが、そのかわりに、プレーン弦のピッキングに対するレスポンスが、より、繊細になっている!ウォームなブリリアント感が増している!そして、極めつけは、巻き弦のエッジ感がこの上なく心地よい!と、自分にとって、新しい“凄み”を身につけての帰還です。思い切って調整してもらってよかった!フリーダムの小林さん、ありがとうございます!というわけで、一度お試しの方も、まだ、お試しでハない方も、是非一度、生まれ変わった“RealSoundSpec Stratocaster”をためしに来てください!



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  • 2010.09.14 Tuesday

この記事は2010.09.13 Mondayに書かれたものです。
 この間の台風一過のあと、少し過ごし易くなりました感じがします。
昨日は久しぶりにバイクで出社。自宅のある東京郊外K市から1時間ちょっとかけて出社してみました。日差しはまだまだ強いものの、身をさらす風にも少し秋らしさを感じられました。
さて、秋と言えば

宮地楽器決算セール。

今回は特価、掘り出し物がある他、なんとこちらのブログでも再三ご紹介している宮地楽器イチオシの人気のアンプシミュレーター「ELEVEN RACK」、そして動画をYOUTUBEに簡単にアップ出来るレコーダーZOOM「Q3」、さらに楽器革命とも言われる、YAMAHA「TENORION」が当たるスピードくじ を実施しています。

¥10,000以上お買い上げの方に引いていただいていますが、土曜日に始めたばかりなのに、もう初日でなんと3等TENORIONの当たりが出ております。
各等当たる確率は1/300ほど。この手のスピードクジは何回か企画したことがありましたが、正直初日で当たることなど初めての経験。お客様にひいていただいた当たりクジを見せていただいた瞬間、

「おめでとうございます」

がすぐ出てこなくて、

 「えーーーーーーっつ!?」

と言ってしまうほどのインパクト。
(ご当選のT様、この場をお借りしてお詫び申し上げます。失礼いたしました。)

賞品はどれも現在大ヒット中の人気商品。
期間は9/29(水)まで 
ですので、何かお探しの楽器がおありでしたら、ぜひご利用ください。
まだまだ当たりクジが入っています。

また期間中は
クレジット金利0%!
(店頭ご来店のお客様でジャックスご利用12回払いまで)

¥100,000の商品は¥10,000x10回
¥200,000の商品は¥20,000x10回
¥300,000の商品は¥30,000x10回
¥400,000の商品は.....(しつこいか。)

とにかく計算カンタンなお支払い。

少し秋らしくなってきた神田小川町。
熱中症の心配なさそうな日に遊びにいらしてください。
お待ちしております。

http://www.miyaji.co.jp/event/index.php
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  • 2010.09.13 Monday

この記事は2010.09.12 Sundayに書かれたものです。



ヴィンテージ・ギターを所有することを考える場合、大きくふた通りの考え方があります。
ひとつは嗜好品として捉える場合、もうひとつは自身のサウンドを奏でる道具として捉える場合。
そのどちらも間違いなくヴィンテージを所有する大きな理由でありますし、このどちらかでないといけないのではなく、両者のグレーゾーンももちろん存在します。
ギター雑誌等を見ると若手/ベテラン、国内/国外問わない多くのギタリストがヴィンテージ・ギターを所有し、その愛器の写真が何本も掲載されていたり、それを見て「自分も生涯の一本を…」なんて感じてしまうことはよくあることでしょう。

ではヴィンテージ・ギターというのは何故そこまでギタリストの憧れであり、現在でもその輝きを放ち続けるのか?そして内外のギターメーカーがこぞってヴィンテージ・レプリカを発売し続けるのか??その理由に迫ろうと去年から続けているコチラのコーナーですが、今回は1本のギターを掘り下げるのではなく、大きくヴィンテージ・ギターのその魅力について一緒に考えていきたいと思います。


さて、実は数ヶ月前に私が接客させていただいたお客様に、年のころなら20代半ばのおとなしめでとても綺麗な女性がいらっしゃいました。

それは土曜日でした。
珍しくヴィンテージ・ギターのブースにその女性がずっとギターを眺めてたのです。しばらくの間そこはちょっとした異空間であり(苦笑)。 そして何やら紙にいろいろ書いている。なんだろう??ちょっと気にはなったので、コチラも恐る恐る

「なにか興味おありですか?」

すると「…い、いえ」

自分の世界に入り込んでいるゆえ、まあ邪魔してはならぬとそれ以上はこちらも何も言わず。
その後、何十分か経過後、結局その女性は楽譜というか本を一冊もってレジに来ました。ふむふむ。 土曜日はそれで終わり、普通なら全く記憶から遠ざかる出来事です。


そうしたら翌日、日曜の午前中か昼頃、その女性がまた同じ場所からヴィンテージ・ギターを眺めている。たまたま近くにあるPCの場所にいてそれに気付いた私はそっと近寄りつつ、またまた恐る恐る(笑)

「ヴィンテージ・ギターに興味がおありなんですか?昨日もいらしてましたね」

かなり緊張気味のその女性

「え、ええ…すごく好きなんです。え、でも実は私ギターのことってよくわかってないんですけど、素敵だなあと思って…」

「そうなんですか…」


そしていろいろ話を聞いていると、実はレッチリのジョン・フルシアンテのファンの方らしく、ギターを始めたいのだが何にして良いかわからなくて、だったらジョンと同じモノをと考えていろいろ調べていたら、彼が使っているのがヴィンテージのストラトで100万以上するものなのがわかったらしい。でもストラトキャスターが何なのか?テレキャスターが何なのか??とにかく何も知らないわけで、その説明を彼女は楽器屋に聞きたかったのだが、いろいろ心境的に複雑だったと。そんなわけだったらしいのです。
というわけでっ、ここぞとばかりに教えてあげました(笑)。ヴィンテージとは何か、フェンダーとは何か、ストラトとは何か、そしてエレキギターとは何か…。もちろん、新品のフェンダーも紹介しつつ(何故か女性は全く興味を示さない)、興味はあるというこれまたヴィンテージのムスタングの歴史も説明し、全くもって歴史の勉強の様な接客でしたが(苦笑)、その女性はいちいち納得しておられたので相当頭が良い人だろうとは感じたわけです。



そしてまたその方が戻った場所は土曜と同じ場所…。
目線で言えば45度上の方に立てかけてある66年製のストラトをじっと眺めている。

「やはりストラトがいいです」

どこかうつろな目をしながらそう呟きました。
66年製のストラトがジョン・フルシアンテのギターとは年代が違うことはすでに説明済みであり(彼のは50年代のサンバーストとプリCBSのサンバーストローズで、実は私もジョン・フルシアンテってマニアでないけれど好きなギタリストなので、彼の使用しているギターは大体知ってたわけです)、それでも本物のヴィンテージからのみ発せられるオーラに惹かれているのは横にいてわかって、実は私も以前そういう時期があってこんな仕事をやっているので、そんな彼女の気持ちがよーく判るわけです。

するとためらいがちに奥ゆかしく66年製のストラトを見上げながら

「あのストラトが好きかもしれません」


私「ぢゃ下に降ろしますんで心ゆくまで見て触って良いですよ」

2本あった同じ年代のストラトをスタンドに立てかけて見せたのですが、直感的にというか触りもしないでそのうちの片方が良いという(バックパネルのスプリングカバーが付いていたというのもあったのかもしれません)。
ちなみにああいった時の女性の決断力の早さと芯の強さは半端ではないです(汗)。

もう片方のストラトは見向きもせず、ただ迷っているのは買うか買わないかだけといった様子。
目に落ち着きが全くなくなり泳いでいる。その表情がなんとも素敵であって、しかも奥ゆかしいゆえコチラも何故かキュンとくる(笑)。ただ普段接客する時ほど簡単に背中を押せないのは、それが98万もするギターだからであり。


「とりあえず音聴いてみます??」

「いえ、あのー」

「わかってます。自分が弾きますんで横で聴いていて下さい」


そうしますというので試演室に入ったんですが、そこから緊張するのは逆にこちらです。だってあれだけウンチクたれておいて、これで音のイメージが違うと一言言われたら楽器屋としてしばらくは立ち上がれませんっあせあせ(飛び散る汗)
そんなわけで気合いの演奏(苦笑)。
ちなみにその女性ですが、これからギターを始める人です。音楽教室にも通いたいとおっしゃっていたので私が「こんなギターを教室になんて持っていったら先生ビビりますよ(笑)」なんて言ったら真顔で「やはりヤメた方がいいですか?生意気ですよね全然弾けないのに」と言うから私
「いえいえいえいえいえいえっ」と首を何回も横に振りました次第です(苦笑)。



音を出してしばらくしたらご満悦の表情(ほっと肩の荷が下りる)。するとまた落ち着きが無くなり、目が泳ぐ。考えてるなあ…と思ったのですがあまり余計なことを言うのはやめてその方の意思にその場は任せました。
で、ちょっと間を空けて、軽い感じで「いっちゃいますか?笑」と言うと「はい」と女性。

「ありがとうございます」


そんなわけで最終的にそのお客様ですが、98万円もする66年製のストラトとアンプも必要ですよね?とおっしゃるので勧めた練習用マーシャルギターアンプ12,600円をお買い上げになったんですが、そのギターとアンプのアンバランスさと言ったら今まで見たことが無いくらい究極でありました(爆)。
でもカッコ良いですっ。買い方がまさに音楽が好きで、憧れて、自分も弾きたくなってという久々に爽快でコチラを感動させてくれる様な素晴らしいお客様でした(アンプなんて本当はサービスで付けたい金額なんですが、事情がありまして申し訳ないですって感じであり)。

そして清算の際、支払いのデビットが通らず、銀行に引き出しに行ってくれたんですが、待っている間は複雑でした。このまま帰ってこないんぢゃないかとか。こういったカタチで裏切られるとショック大きいんですよねトラウマになるというか(笑)。
しばらくして戻って来てくれて「ほっ」。時間がかかったのは50万までしか引き出せなかったかららしい(今は一日に50万以上の現金引き出しは無理なんですねー、そんな大金ないからわかりませがっ、苦笑)。まあそれはそれで50万という頭金を頂き目出たく商談成立。ちょっと可哀想だったのは銀行側の都合でこの日にお持ち帰り出来なかったということです。代わりに写真を撮らせてくれとおっしゃるので、いかようにもなわけでした。


それにしてもっ。私のキャリアの中で歴代3本指に入るこの日の出来事でした。
もう、その女性がギターを取りに来られるまで完璧に調整してあげて待っていようかと思いまして、嫁に出すというより婿に出す感じ??(笑)
そして数日後めでたく、そのギターはその方の所有物になったわけです。



ヴィンテージ・ギターというものを考える時、前述いたしました通り、嗜好品として持つという考え方と道具として持つという考え方はあります。それはどちらでも良いのです。
ただし、私の考え方を僭越ながら申し上げるならば、それはいつまでも音楽に対する愛情だったり、憧れだったり、夢であって欲しい。ただ金儲けの為だけに右から左へ取引されるのはこういう仕事をしていて矛盾はしておりますが、悲しいことです。
やはり楽器ゆえ、ギターの方も大切にして下さるお客様のもとに嫁ぎたいに決まっております。

そして、ヴィンテージ・ギターというのはコレクターズ・アイテムとしても、プロユースな道具に於いてもある意味究極なギターたちです。
オーナーが大切にすればするほど“数10年熟成してからでしか出ない本当の豊潤なサウンドとその奥深い魅力”を放ち続けてくれることでしょう。

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  • 2010.09.12 Sunday

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