シンガー + ギター = パフォーマンス
いよいよ佳境を迎えましたミヤジ・トライアスロン・フェスタ第三弾企画、
「小川町フォークジャンボリー」でございますが、皆さんお気に入りのギターは
ありましたでしょうか。
貴方の一生の相棒を見つけるためにスタッフ一同、努力してゆく所存ですので
ご来店の際にはお気軽にお声かけください。
さて、楽器店の店員として長年働いておりますと、
「いいギター」とは何か。というお話がしばしば出て参ります。
単に「いいギター」と言った場合、
「鳴りがよい。」
「弾きやすい。」
「見た目がキレイ。」
「装飾が凝っている。」などなど、その人によって価値観が様々です。
でも今日は、歌を歌う時に "最適なオケ装置"としてのギターというお話でフォークギターを見てみましょう。
むかしむかし、1970年代。
今ほどカラオケBOXなどなかった時代。
ヒットソングを友人と歌う方法は、誰かに楽器を演奏してもらうしかありませんでした。
ピアノなどで伴奏してもらうことももちろん出来たのですが、やはり持ち歩きを考えると、ギターで。ということになります。
時代背景を考えても、言いたいことがいっぱいあった時代。
人々は手軽にギターを抱え、ヒットソングを歌ったり、自分で歌を作ったりしました。
仲間うちではギターが弾ける奴はちょっとしたヒーローで、クラスの人気者、女の子にはモテモテ、スポーツが出来なくても簡単に彼女が出来て....。
なんて夢を追い求めて男子はギターをかき鳴らしたものです。
(数十年弾き続けても、僕はまだそんなモテ方をしていませんので、これからなのだと確信しているのですが。)
当時は今のように立派なPAはありませんから、人前で演るには、ギターの鳴りも生の状態である程度歌手とのバランスがとれていなければなりません。
歌手とセットとなって思いつく有名なギター(ギター単体だと鳴らないイメージだがシンガーと一体化して名器となる)としては、ざっとGIBSONハミングバード、J-160E、マーチンD-35あたりでしょうか。
この中でも日本ならではの伴奏ギターとしてはマーチンD-35が挙げられます。
D-28と比べると、派手さに欠けるようなイメージがあるD-35ですが、音のまとまりという点ですぐれています。
歌い手が何か情熱的に訴えているときでも、きわめてクールにバランスよく鳴りつづけてくれるギター。
歌い手の足りない部分をそっとフォローしてくれる、頼れる相棒、そんなギターがD-35ではないかと思います。
そんなことを考えながら、往年のフォークシンガーの名曲を弾いてみると、自然と歌を口ずさんでしまいます。
何か、ギターに「お前、歌えよ。」って言われているみたいです。
想い出の歌がある貴方、このギターで久しぶりに、歌わされてみませんか?
*トップ画像はD-35に歌わされ、D-35にインスパイアされ、陽水風に変装させられたモーダです。
演奏曲目は「リバーサイドホテル」といわれています。
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- 2009.06.27 Saturday