この記事は2008.09.23 Tuesdayに書かれたものです。
お話させて頂き、まず最初にお客様が言われたことが指板浮きが治るかでした。
1弦側20〜21フレットあたりの指板のローズが少し浮き上がっていたのです。この手の修理に関してはやはり専門家に任せることになりますので、早速S氏にTELしたところ剥がして接着というよりは隙間を埋めて気にならなくさせる方が賢明と言われ一応そういう方向で決まりました。
というわけでまずはネックまわりのお話からさせて頂いたのですが、参考までに上の写真が修理前、下が修理後です。
ご覧の通り、他の箇所と違和感無く指板浮きが治りました。
またよく見るとお解かりかと思いますが、指板を現代的なややフラットなアールにし、フレットは太すぎないJIM DUNLOP6105に交換しました。コチラは当店参号機と同仕様(参号機はメイプル指板ですが)で、6105の硬度と幅高がややフラットなアールとマッチングし、カスタムギターのようなスムースなフィンガリングを生み出すのです。
さんざんコチラのブログでもお話しました通り、ギターはネックでサウンド(鳴り)や弾き心地が決まる為非常に重要です。当然フレット、ナット、ペグといった直接弦に触れるパーツは特に重要ですので、どのようなギターにしたいのかという全体的なイメージと照らし合わせながらお客様と話し合い、ナットやペグも決めていきます。
今回のお客様のイメージされているギターは「ジェフ・ベックの白いストラト」でした。ですので当然3シングルなのですが、外観的な部分も大切ということで本家USA FENDERのジェフ・ベックモデルのような機能性重視のウィルキンソン・ローラーナットの装着は控えたわけです。ただし、ペグに関してはグレコのロトマチックタイプが最初から付いていた為、スパーゼルのクロームをお勧めしました。
コチラがもともとグレコに付いていたペグです。30数年経ってますので白錆が付着しております。サテンフィニッシュではありません(笑)。
コチラが新たに装着したスパーゼルのクローム。丸く見えているのは弦をロックする為のものでコレを回すことにより弦がロックされて無駄に弦を巻かずに済みチューニングの狂いを抑えるというもの。本家のジェフ・ベックモデルにも付いてますね。こうして見るとオーラが出ています(笑)。
つづく
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- 2008.09.23 Tuesday