さて、VANZANDTオーダーギター3本目のご紹介は80年代前半、当時の音楽専門誌でも騒がれ、フライングアローと共に人気が高かった「ロッキンエヴリナイト!」GMのフェスタレッド・ストラトです。
このフェスタレッドというカラー、80年代の前半から中盤にかけてFENDER USA及びJAPANのカタログや広告でも使われたり、当時人気を博したカラーですね。ただし、コチラも実は色合いが微妙です。お解かりになる方はご存知と思いますが、一口にフェスタレッドと言いましても、本当に様々な解釈と言いましょうか、色の雰囲気があり、やはりコチラも今回こだわらさせて頂きました。
当店が意識したのは別称“サーモンピンク”と呼ばれている色合いのフェスタレッドです。82年当時のGM日本公演のパンフレット写真に、かなり分かり易くそのギターの写真が載っておりましたのでカラーリングはそちらを参考にいたしました。
また色とは別にそのパンフレットには指板も部分的にアップで掲載されており、ジャンボフレットであることは確認出来ましたが、斜め下からの角度で写っている写真もあるものの、アールは正確には判断できません。フラット気味に修正されていることは確かでしたので、検討した末、TYPE-0のFENDERスタイルネック(21F)を210Rのややフラット気味にし、且つジャンボフレット(J/D 6100)を使用することに決定!!もちろんグリーンガードのミントパーツで、ピックアップはROCKが3個と侠(おとこぎ)溢れる仕様(笑)にしてあります。
次に写真には載っておりませんが4本目のオーダー品です。モディファイストラトと言えばコレという感じの定番(?)であるSRVストラトにも今回あえて挑戦させて頂きました。
当店がこだわった個所は2点、1点は決してどこか万人向け的な仕様には絶対にしない。2点目はあくまでブルーズプレイヤーを対象にした「かきむしるようなワイルドなプレイから撫でるような繊細なプレイ」をスタイル信条としている方に捧げる仕様にする(ブルーズプレイヤーでなくても良いのですが、苦笑)ことでした。
ネックはVANZANDTの中では極太といえるTYPE-4で指板は若干フラットの210R(ラウンド)に。そしてフレットはGMタイプと同じ、J/Dの6100。もちろんFENDERを意識した21Fです。もうこれだけで、手の小さな日本人には手におえない感じですね(苦笑)。でも好まれる方も絶対にいそうです。
ピックガードは黒白黒の3プライ、ゴールドパーツ、ピックアップはフロントにTRUE VINTAGE、センター&リアにBLUESとVANZANDT SRV仕様に。またカラーの方ですが、コチラもサンプルありの3トーンサンバーストでオーダーをかけました。ちなみに左用のアームユニットではありませんが、ご希望であればVANZANDTにて左用に(わざと汚く?)改造もいたします(別途料金)。
魂のこもった1本をどうかお試し下さい。