楽天市場宮地ミュージックオンライン
yahoo
デジマート
アンプラウンジ
modsynth
Shop Information
アクセス
JR御茶ノ水駅より徒歩6分
JR秋葉原駅より徒歩10分
東京メトロ「淡路町」「小川町」「新御茶ノ水駅」より徒歩1分
>>アクセスマップ

営業時間
月曜〜土曜 11:00〜20:00
日曜・祝日 10:00〜19:00

定休日
正月休み(1月1〜2日)のみ

TEL:03-3255-2755
FAX:03-3255-0382

スタジオ予約専用番号
TEL:070-5599-4157

>>お問合せフォーム
>>アクセス、フロアガイド
>>ご来店予約



 

記事を検索

categories

selected entries

archives

【コラム】エフェクターボード製作記事 ちょっと変わったケーブル

この記事は2017.06.24 Saturdayに書かれたものです。(古過ぎる記事の場合はこちらより最新の情報を閲覧下さい。)
effector
エフェクターボード製作記事 ちょっと変わったケーブル
当店にてエフェクターボードの組み込みを承りました。
その際に、ちょっと変わったケーブルでの製作をご提案させていただきましたので、そのご紹介です。

知っている人は見ただけで分かってしまうでしょうが、一般的なギタリストには馴染みが無い人も多いと思いましたので。

effector

ボードに搭載されるペダル自体はスタンダードな物が中心です。
故に、ケーブルなどのマテリアルの善し悪しがそのまま反映されやすい環境。

effector

今回使用したケーブルはBelden製ですが、ギターの世界のライブ現場ではまず見かけることのないラインナップです。
しかし、オーディオやレコーディングの世界では深い寵愛を受けるモデル。

個人的にも、自宅のマイクケーブルやパワードのモニターSPなどのセクションに使用しているお気に入りのケーブルです。
似たラインナップがいくつかありますが、最も太くて固い型番を使用しています。これが一番音が良いです。

effector

特徴は圧倒的な高解像度とスピード感のあるサウンド。
どのレンジも完全に再生され情報の欠けが無いので、一般的なケーブルと比べて明らかに音圧が高く感じてしまうほどです。

これだけ良いケーブルなのに、いままでギター用のケーブルで使用されていないのは、大きなデメリットが2つあるからでしょう。

一つ目のデメリットは、取り回しの悪さ。
スピード感のあるケーブルは往々にして固くて取り回しの悪いものが多いですが、このケーブルも例に漏れず、尋常ではない固さです。
軽量なエフェクターだと、浮かせてしまうほどです。
実際、今回もボード右下のbananana effectsは別途インシュロックで固定しています。
ボードからアンプはさておき、ギターから伸ばすケーブルに使用するのはちょっと難しいでしょう。

二つ目にして最大のデメリットがマイクロフォニック効果。
あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、要はケーブルに振動を与えるとタッチノイズが出ます。
凄まじいレスポンスの良さ故なのかもしれませんが、ケーブルを叩くとポンポンとした音が出力されてしまいます。
これは可動部分のケーブルに使うのは厳しいです。
いままでオーディオやレコーディングの世界だけで寵愛されてきたのもうなずけます。

ただ、このデメリットさえ回避出来れば、前述通りの素晴らしいサウンドのケーブルなのは間違いありません。
私も初めて音を聞いた時、サウンドを覆っていた膜が2、3枚は取れたような衝撃を受けました。
「嘘偽りの無い情報、真のフラットサウンド」を実現するケーブルだと思うので、それ以来、オリジナルエフェクターの音決めや比較の際には全てこのケーブルでテストしているほどです。

前々から機会があればボードに使用してみたいと考えていました。
今回の様に、ボードにがっちり固定して使用するとタッチノイズは皆無。
取り回しの悪さも、組み込みの時に非常に苦戦しますが、そこは努力で解決(笑)。

慣れないとかなり大変ですが。

ただ、この固さもメリットがあります。
それは断線に非常に強いこと。多少強引に引き回してもOKです。
また、アメリカの非常ベルに使用されるケーブルとのことで、耐熱耐候性も非常に優れます。
タフな環境での使用という意味では、ツアーで酷使されるペダルボードには最適でしょう。

また、シールディングが一般的なシールド線の編み込みではなく、特殊な皮膜によって覆われているのも特徴的。
電源近くの引き回しでもノイズが気になりません。
ですので、電源ラインと信号ラインを分けるという現在のボード構築のセオリーもそこまで気にしなくても良いと思います。
この取り回しでそこまでするのも難しいですし、やはり最短距離でのストレートな引き回しのサウンドこそがこのケーブルには向いていると思います。

また、プラグを付けるのはソルダーレスではなく勿論「ソルダーユース」です。
前述の通り、火災現場にも耐え得るように設計されたケーブル故に、線材の皮膜も熱に非常に強いので、皮膜が半田と一緒に接点に溶け込んでしまうようなこともありません。
皮膜が溶けて半田付けされていると、音が濁りそうで嫌なんですよね。

ただ、何度も言いますが線材が非常に固く強いので半田付けは難易度高めです。
難易度を上げる要因は耐熱性も。
線材自体に半田が溶け込むまでも相当な熱量を必要とするので、プラグの接点と半田が繋がってからも半田が冷めて固まるまで時間が必要です。
この細さでここまで半田が乗りにくい線材はそうそうありません。
多少音が良いくらいだったら、絶対に使いたくないです。

effector

しかも今回はほとんどのDCケーブルにもこのケーブルを使用。
正直、これは本当に辛かったです。接点もハウジングも小さいDCジャックにこの線材は非常にハード。

ただ、その甲斐あって、サウンドは別物。
最近のトレンドは2本の依り線ですが、フルレンジできっちり鳴り、圧倒的なスピード感は電源でこそ活きて来ます。
今回のようにちょっとくたびれたペダルや、BOSSのような良くも悪くも平面的なサウンドのペダルに使用すると、レンジも広がりますし、きっちりとしたダイナミクスが呼び覚まされるような感覚です。

effector

ただ、今回のボードの場合、演奏の際は取り外して使用されるというcaroline guitar company / meteoleについては、別のケーブルにしてあります。
柔軟な取り回しを要求されるセクションでしたので、DCケーブルにはBelden 9497、通称"ウミヘビ"をチョイスしました。
若干太めのゲージですが、非常にしなやかで取り回しは抜群ですし、断線にも強いケーブルです。
シールドにはこれまで使用されていたというBelden 9395のまま。

ボードの最後段に接続され、常時ここをシグナルが通るようになっているので、ここに一点のみ使い慣れたサウンドのケーブルを使用してやることによって、今回の作業による音質の変化をマイルドに中和しています。

effector

スイッチャー以外にもプレイ中に頻繁にペダルを踏むとのことで、ペダルの配置もご相談の上で計画し、納得の仕上がりです。
あえてボード上部(右上)に設置されたワウは当店オリジナルモディファイのCBM95 miyaji vintage mod!
チューナーにLEDを反射させ、どの位置からでもインジケーターが確認出来るようになっています(笑)

ソルダーレスケーブルの流行で誰でも簡単に美しいボードが製作出来るようになってきましたが、楽器店にお申し付けいただいたならではのボードに仕上がったと自負しております。
手間はかかりましたが、エフェクターボードの「音」にこだわって製作した1台。
サウンドも使い勝手も遥かに向上しました。
ライブでご活用いただけるのを期待しております!

※エフェクターボードの製作につきましては、メニューのようなご案内はございません。
納期、金額など全て要ご相談となります。

お問い合わせ先



友だち追加