この記事は2017.06.21 Wednesdayに書かれたものです。
ハイレベルな国産ペダルブランドchocolate electronicsの久々の新製品がやって来ました。
本機IRON GODDESSはMarshall ”1987” を再現する王道のプリアンプ。
サウンドはやはりレベルが高いです。
一聴した印象はとにかく綺麗な音像が特徴的でした。
雑味が薄く、ピュアにエフェクト音が乗るイメージです。
アンプの前に設置するプリアンプ・ペダルとして、ギターとアンプのトーンをスポイルすることなく、
前後のエフェクターとのマッチング問題も起こらないようなストレートでクリアな音像です。
ゲインの質感も上から下まで満遍なく歪みが乗り、線の細さを感じないのでアンプの鳴りに近いです。
勿論言うまでもなく、ギター本体へのボリュームにもスムースに追従するのはお約束です。
そしてEQが超パワフル。普通のEQとは比較にならないほどに、効きすぎるほど効きます。
トリッキーなサウンドを作ることも可能ですが、
サウンドのエディット力と、どんな環境でもイメージ通りのサウンドに仕上げてしまう補正力が魅力です。
Plexi直系のブルース・ロックサウンドや、改造マーシャルのブラウンサウンド、ドンシャリのメタルサウンドまであらゆるトーンに対応。
ただの便利なだけのEQではなく、本機ならではの特徴として前述の美しい音像が非常に効いています。
どんなEQセッティングにしても健在で、無理なイコライジングをした時に特有の音像の破綻がありません。
デジタルのアンプシミュレーター以上にスムースなコントロールが可能なハイエンドアナログペダル。
綺麗目なテイストでいながら、1987サウンドを自在にエディットできてしまいます。
重心の座り方も自然で、昔ながらのこてこてハンドメイドという感じではなく、ブティックライクなフィーリングです。
クリア目で高解像度なサウンドはどんな環境のどの位置への設置にも対応するのと共に、
ライン出力で使うようなシチュエーションにも最適です。
S/Nも非常に良いので、ライン環境下でアナログのスパイスを加えるのに向いています。
一か八か、質感が好みかどうかの乗るか反るかのタイプのハンドメイドペダルではなく、
全方位に対応するクオリティの高さを見せつけてくれる1台。
綺麗だけどちゃんとPlexi。それでいてアナログ・ハンドメイド。
ピンと来た方はぜひ一度お試しを。
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- 2017.06.21 Wednesday