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この記事は2019.05.29 Wednesdayに書かれたものです。

ブランドの新たなる基準

 

機械工学系のエンジニアの出身であるギタービルダーの”オーラ・ストランドバーグ”が人間工学に基づいたデザインと製作を行う、スウェーデンに拠点を置くカスタムギターブランドstrandberg。

 

その中でも旗艦商材群と言っても過言ではない国産モデル、それが「J-Series」と呼ばれるシリーズです。

以前ご紹介した「Order Tours Report 2019」に先立ち、そもそも「J-Series」とは何ぞやという部分から果ては各商材のクローズアップまで、担当が満足行くまで筆をとる次第です。

 

第3回目の今回は、そんな「J-Series」の多数を占める基準にして主力の「J-Standard」について綴りたいと思います。

 

 

ボディ

 

まずはトップ材の話題を以ってスタートを切りましょう。

 

連載初回の「壱:なぜなにJ-Series」でも述べましたが、5Aグレードのキルトメイプルやフレイムメイプル、ポプラバールやメイプルバールなどの人気材を中心に採用しております。

 

前回の記事「弐:J-Customに迫る」にてご紹介した上位機種「J-Custom」のトップ材と比較しても、全く遜色ないどころかお好みによっては今回の「J-Standard」に軍配をあげる方も存在するでしょう。

蓋し、それ程に妥協のない木材を採用していると言っても過言ではありません。

 

では、一例として今回もいくつかのお写真をご紹介致します。

 

〜5A Quilted Maple Top〜

 

〜Tigerwood Top〜

 

〜Popular Burl Top〜

 

〜Selected Popular Burl Top〜

 

〜Selected Popular Burl Top〜

 

〜Olive Ash Burl Top〜

 

〜5A Flame Maple Top〜

 

この様にバリエーションに富んだラインナップとなっており、各個体とも「J-Custom」に引けを取らない美しさです。

 

さて、ここからはボディバックの話へと参りましょう。

 

「J-Standard」ではその殆どでBasswoodをボディバックに採用しています。

こちらのBasswoodですが、特にこの日本においては些か毛嫌いをされる方が多い印象です。

 

これには2つの理由があるのではないかと考えます。

 

一つは、外観です。

AshやAlderやMahoganyなどの所謂往年のスタンダード的な木材は、塗装の仕方に左右されるとは言え割と確り杢目が出る傾向にあります。

対してBasswoodは、上記木材と比較すると些か杢目の見え難いものとなります。

故に、杢目の派手さという部分に絞れば甲乙をつけようと思えば出来てしまいます。

 

もう一つは、音響特性です。

というのもこの木材、凡ゆる周波数帯域をフラットにアウトプットすることで有名なのです。

故に、AshやAlderやMahoganyなど往年のスタンダード的な木材で耳が慣れてしまっていると、比較相対的に味気の無いサウンドに感じるのは無理もありません。

 

楽器選びにおいてボディバックの外観に重きを置いているクラスターがあるとすれば、その方々を掌返しさせることは正直難しいかもしれません……。

しかし、音響特性の方については少しばかりの反駁が存在します。

 

先述した通り、Basswoodは全周波数帯を均等に奏でる木材です。つまり、音作りに置いて余計な味付けがなされません。

従って、アンプやペダルでの音作りでは勿論のこと、デジタルプロセッサーやプラグインでサウンドメイクをする様な場面でも強みとなります。

更にこのBasswoodは、トップクラスの振動伝達性を誇るという特徴もあります。

故に、拘り抜いて作った音が弦振動を伝って惜しげも無くアウトプットされ、同時に相応の胴鳴り感も得られます。

 

こうした特徴に鑑みると、特に自宅やスタジオでのレコーディングの場面ではより一層の力を発揮しそうです。

 

カラーはNaturalかMahogany Brownの2種類が殆どです。

ここ最近ではWhiteがあったり、昨年の当店オーダーのオリジナルモデルでは潰しのBlackなんてものもありました。

 

〜Body Back(Natural)〜

 

〜Body Back(Mahogany Brown)〜

 

〜Body Back(White)〜

 

〜Body Back(Black)〜

 

尚、この「J-Standard」のボディはSolid(ソリッド)になっております。

8弦などの多弦ギターであれば、寧ろソリッドボディが醸し出す質量感は嬉しいファクターかもしれませんね。

 

 

ネック

 

では、はじめにネック全体像のお写真をご覧下さい。

 

 

まずは復習がてらネック形状のお話から。

 

この台形の様な形のネックは「EndurNeck(エンデュアーネック)」と呼ばれます。

クラシカルスタイルで構えた時、親指が常に適切な位置取りをキープしてハイフレットポジションへシフト可能です。

勿論ロックスタイルで握り込んだ時も違和感が殆どなく、奇抜な形状からは想像も出来ない程の演奏性を誇ります。

 

次に、もう少し接写したお写真をご覧下さい。

 

 

「J-Standard」では基本的にローステッドメイプルをネック材に採用しています。

これは文字の通り熱処理を施したメイプル材で、強度の向上を目的としています。

 

故に、前回ご紹介した「J-Custom」の様にFillet(フィレット)やCarbon Fiber(カーボンファイバー)での補強は不要となります。

蓋し、「J-Standard」がコストダウンに成功した理由の一つとも言えるでしょう。

 

尚、店舗オーダーモデルに置いては通常のメイプルを選択し更なるコストカットをすることも可能です。

強度についての不安があるという意見も頂戴したりしますが、あくまでロースト加工は加点材料としてお考え頂ければと思います。

 

 

 

指板

 

これまで「J-Standard」では、店舗オーダーモデル以外はRosewoodかMapleの二択が殆どでした。

しかし、2019年のモデルからは続々とEbony指板の個体が入荷し、「J-Standard」の指板材に新たな可能性が生まれました。

 

〜Rosewood Fingerboard〜

 

〜Maple Fingerboard〜

 

〜Ebony Fingerboard〜

 

 

ピックアップ

 

続いて、サウンドの要であるピックアップについて触れていきましょう。

 

前回ご紹介した「J-Custom」とも共通することですが、strandbergはデフォルトで「Lace Alumitone」というパッシブピックアップを搭載しておりました。

特に「J-Standard」では、最近まで「Lace Alumitone」以外にピックアップの選択肢はありませんでした。

 

とは言え、この「Lace Alumitone」の仕様と「J-Standard」の音響特性に鑑みればデフォルトとしてはナイスチョイスな気もします。

ボディの項でも述べました通り、「J-Standard」のボディには凡ゆる周波数帯域をフラットに奏でトップクラスの振動伝達性を誇るBasswoodを採用しています。

そんなモデルに、フラットでスッキリとしたアウトプットが好評の「Lace Alumitone」が搭載されている訳です。

 

レコーディングやデジタル方面のカホリを匂わせていたのは、こうしたスペックからの思惑でした。

 

 

そして、2019年には朗報が舞い込んできます。

なんと、あの「FISHMAN FLUENCE」をはじめとして様々なピックアップを搭載したモデルがリリースされます。

「J-Custom」に続き「J-Standard」においても、「Lace Alumitone」とデフォルトの座を競う好敵手が登場です。

 

〜FISHMAN FLUENCE〜

 

〜DiMarzio PAF Master〜

 

因みに、2018年の当店オーダーオリジナルモデルでは「Bareknuckle Boot Camp」を搭載したゲキシブな個体もあったりします。

 

〜Bareknuckle Boot Camp〜

 

 

おわりに

 

今回は「J-Standard」について掘り下げて来ましたが、如何だったでしょうか。

国産モデルの主力にして基準であるシリーズの魅力を、少しでも感じて頂けていれば幸いです。

 

次回は「J-Custom」と「J-Standard」の比較にフォーカスして、今回の様に徒然なるままに筆を走らせたく思います。

 

それでは、最後までお読み頂きありがとうございました。

また次回、お会いしましょう。

 

 

次回:<肆:Custom 対 Standard>

前回:<弐:J-Customに迫る>

 

 

 

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