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この記事は2019.05.27 Mondayに書かれたものです。

日本製モデル最高峰のシリーズ

 

機械工学系のエンジニアの出身であるギタービルダーの”オーラ・ストランドバーグ”が人間工学に基づいたデザインと製作を行う、スウェーデンに拠点を置くカスタムギターブランドstrandberg。

 

その中でも旗艦商材群と言っても過言ではない国産モデル、それが「J-Series」と呼ばれるシリーズです。

以前ご紹介した「Order Tours Report 2019」に先立ち、そもそも「J-Series」とは何ぞやという部分から果ては各商材のクローズアップまで、担当が満足行くまで筆をとる次第です。

 

第2回目の今回は、そんな「J-Series」の最高峰モデル「J-Custom」について綴りたいと思います。

 

 

ボディ

 

前回の記事「壱:なぜなにJ-Series」でも述べましたが、希少材を惜しげもなく使用し極少数生産である関係で殆どが限定モデルとなっているのが、この「J-Custom」モデルです。

 

特に外観の肝であるトップ材の高級感やエキゾチック具合は、語弊を恐れずに申すのであれば常軌を逸しているとも言えましょう。

まずは復習がてら、当店オーダーのオリジナルモデル「Boden Special」の個体から抜粋したボディトップのギャラリーをご覧下さい。

 

〜Selected 6A Quilted Maple Top〜

 

〜Selected Buckeye Burl Top〜

 

〜Selected Claro Walnut Top〜

 

〜Selected Popular Burl Top〜

 

ご覧の通り、流石は最上級モデルに君臨するだけあります。

 

お馴染みのキルトやフレイムのメイプル、ポプラバールにメイプルバール、エキゾチック材でも人気なバックアイなどなど。

つい見惚れてしまう上質材ばかりです。

 

尚、これは「J-Standard」にも共通する話ではありますが、基本的にstrandbergのモデル名はトップ材によって付けられています。

(ex . Boden J6 Custom Burl Maple・Boden J8 Standard Olive Ash Burl...etc)

故に、トップ材についてはスペック上で特に定まったグランドデザインがあるという訳ではありません。

強いて挙げるならば「J-Custom」と「J-Standard」でトップ材の組み込み方が異なりますが、その話は今後に執筆予定の比較記事にて詳しく……。

 

さて、ボディトップの素晴らしさはご理解頂けたかと思いますが、次はボディバックに迫っていきましょう。

 

基本的に「J-Custom」ではSwamp Ashをボディバックに採用しています。

このSwamp Ashは所謂Ashと比較すると些か黄色味があり、より中音域を突いてあげた音響特性があるとされています。

 

カラーはNaturalかMahogany Brownの2種類が多くありましたが、ここ最近ではWhiteやTrans Blackなど様々なカラーリングが増えてきています。

 

〜Body Back(Natural)〜

 

〜Body Back(Mahogany Brown)〜

 

Ash系統の材で屡々見られる、稲妻が迸っている様な独特の筋がある杢目は、やはり渋さが際立つ格好良さがありますね。

 

因みに、先日のオーダーツアーではMahoganyやAlderなども選択可能でした。

流石は自由度の高いカスタム級ですね。

 

尚、この「J-Custom」のボディはChambered(チェンバード=中空構造)の形を採っており、ボディ内部をくり抜いて空間を作っています。

これによりボディ内での共鳴度を高め、所謂「箱鳴り感(アコースティック感)」が得られます。

また、体積量がくり抜いた分少なくなるので、重量の軽減ににも貢献しています。

 

 

ネック

 

まずは、ネックシェイプについて。

既知の方は多いかと思いますが、ここでstrandbergの全モデルに共通する話をおさらい致します。

 

 

所謂「Cシェイプ」やら「Uシェイプ」やらの概念は、このstrandbergにおいては当て嵌りません。

通常のギターでは丸みを帯びた蒲鉾型が殆どですが、お写真でも分かる様にstrandbergでは台形の様になっています。

 

これは「EndurNeck(エンデュアーネック)」と呼称されますが、面白いのはいざ弾こうとして構えた時です。

特にクラシカルスタイルで構えた時、ハイフレットポジションに向かって行く際に親指が常に適切な位置取りをしてくれます。

奇抜な形状からは想像も出来ない程に弾きやすく、これはロックスタイルで握り込んだ時も違和感が殆どありません。

 

さて、人間工学メソッドの素晴らしさを再確認したところで、本題の「J-Custom」の話に戻ります。

 

はじめに、別角度から撮ったネックのお写真をご覧下さい。

 

 

ネックに2本のラインが入っていることが視認出来ます。

 

これはFillet(フィレット)と呼ばれる接合材で、主にネック耐久性の補強と音質調整を目的として組み込まれます。

strandbergなど多弦種を扱うブランドではネックの強度は特に重要なファクターで、そうした部分にも強い拘りを感じます。

 

因みに、上のお写真では主材のWengeに対してPurpleheartのFilletを用いていますが、ネック材に関しては熱処理を施したメイプル材=Roasted Mapleを基本として様々な木材が採用されています。

Filletは先述のPurpleheartの他に、Walnutも多く見られる印象です。

 

では次に、別個体でもう少し接写したお写真をご覧下さい。

 

 

主材とFilletの間に、更に細いラインが左右2本ずつあるかと思います。

 

これはCarbon Fiber(カーボンファイバー)と呼ばれ、文字の通り炭素繊維となります。

こちらもネックの補強が目的ですが、炭素と言えば同素体の1つにダイヤモンドがあります。

天然で最も硬いとされる物質と仲間であるというだけでも、やはり安心感がありますね。

 

 

指板

 

Ebonyを基本として、MapleやRosewood果てはCocoboloなどが使用されています。

因みにオーダーツアーでは、PurpleheartやPau Ferroなどの選択肢もありました。

 

〜Ebony Fingerboard〜

 

〜Birdseye Fingerboard〜

 

〜Cocobolo Fingerboard〜

 

〜White Ebony Fingerboard〜

 

 

ピックアップ

 

続いて、サウンドの要であるピックアップについて触れていきましょう。

 

これは「J-Standard」とも共通する話ですが、strandbergはデフォルトで「Lace Alumitone」というパッシブピックアップを搭載しておりました。

 

 

この「Lace Alumitone」ですが、他のピックアップと比較して格段にノイズが少ないという強みがあります。

ピックアップ内部にコイルが殆どなく、いみじくも中空構造になっていることがミソです。

かと言って出力が弱い訳でもなく、クリーンからハイゲインまでオールレンジに再生します。

 

音響特性としては、良く言えば無駄なものを払拭してスッキリした感じ。しかし同時に、少々無機質過ぎるという意見も頂戴します。

担当の主観に基づく話になりますが、チューブアンプなどのアナログ機材で鳴らすよりは、マルチプロセッサーやアンプシミュレータープラグインなどのデジタル機材で弾いてあげた方が芳しい印象でした。

無機質だと感じるくらいにフラットなアウトプットをするので、機材側での音色決めがスムーズに出来るのは大きな加点要素であると考えます。

FractalやKemper果てはBIASプラグインなどのデジタル機材を使っての音作りや録音および制作が普及しつつある今、理想の音というのは寧ろこの様な方向性を指すのかもしれませんね。

 

さて、そんな「Lace Alumitone」がいるデフォルトの座を奪わんとしているのが、次にご紹介する「FISHMAN FLUENCE」です。

 

 

こちらもかなり革新的なアクティブピックアップで、圧倒的なノイズレスを誇ります。

この「FISHMAN FLUENCE」の内部も面白い構造で、なんと回路基板が組まれていたりします。

その回路でゲインをコントロールする形でコイルタップを実現しており、もはや一種の機材と言っても過言でありません。

 

気なる音響特性ですが、まず再生能力が異常に高く素晴らしい高解像度感を誇ります。

このFISHMANからシグネイチャーPU「PRF-MS-TA」をリリースしているTosin Abasi(トシン・アバシ)が当店開催のイベント「ABASI GUITARS 販売会」の際には、クリーントーンは「ピアノサウンド」であるとまで語っていました。

実際この表現は言い得て妙であり、弦が鳴っているその音とそれを取り巻く雰囲気までを再生していることの裏付けとも言えるでしょう。

 

これまた担当の主観的な話ですが、上質なゲインサウンドを得るには上質なクリーントーンの存在が前提であると考えます。

クリーントーンにエフェクトを掛けたり電気的な負荷を施して得られる音がゲインサウンドである以上、クリーントーンの良し悪しはそのまま楽器のサウンドの良し悪しに直結するとも言えるでしょう。

 

そうした中でこの「FISHMAN FLUENCE」は、最高峰のクリーントーンを軸にハイゲインサウンドもしっかりとアウトプットします。

アクティブピックアップなので多少硬質に感じる方もいるかとは思いますがポテンシャルはかなりものであり、strandbergを含め様々なギターのピックアップ換装依頼がFISHMAN指名で当店に舞い込んでいる事実は、このピックアップが素晴らしいことの証左と言えるでしょう。

 

「Lace Alumitone」と「FISHMAN FLUENCE」の二大巨頭を中心に、今では様々なピックアップを載せたモデルが存在します。

 

〜Dimarzio DP Ionizer〜

 

〜Bareknuckle Aftermath〜

 

〜Bareknuckle Boot Camp 7st〜

 

 

おわりに

 

今回は「J-Custom」について掘り下げて来ましたが、如何だったでしょうか。

国産モデル最高峰のシリーズどれ程のものなのか、少しでも感じて頂けていれば幸いです。

 

次回は「J-Standard」にフォーカスして、今回の様に徒然なるままに筆を走らせたく思います。

 

それでは、最後までお読み頂きありがとうございました。

また次回、お会いしましょう。

 

 

次回:<参:J-Standardを探る>

前回:<壱:なぜなにJ-Series>

 

 

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