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デジタルが向かう先とアナログが行き着く先 3

この記事は2009.11.09 Mondayに書かれたものです。(古過ぎる記事の場合はこちらより最新の情報を閲覧下さい。)
 10/22日の「Eleven Rack セミナーイベント第一弾」はたくさんの皆様にご来場頂き、スタッフも含めまして大変盛り上がりましたことを、この場を借りまして御礼申し上げます。

さて、先日のセミナーは私も客として(?)あくまで頭をフラットにして司会進行役のデジデザインのM氏の説明を耳をダンボにして聞いておりましたが、Eleven Rack の概要に関してはコチラのコーナーの2回目で私が語ったこと、たとえばギタリストが開発に携わっているのではないか?とか、あえてアナログサウンドをマニアックに究極に突き詰めているのではないか??等、私が実際に弾いてみて感じたあらゆることは、デジデザインという会社自体がガレージメーカーの時代からギタリスト&ミュージシャンが深く製品開発に関わっており、このようにマニアックなこだわり製品を作るなんてのはお手の物であるというM氏の説明とほぼ同様でしたので、「やはりなー」というのと、なるほどと胸をなで降ろした次第です(笑)。

しかし、そのデジデザイン・スタッフの開発秘話の中でも私も想像しなかったのが、実はこのEleven Rack というのはアンプやエフェクターそのものであったという事実です。簡単にご説明すると通常のマルチ・エフェクターは出音をあくまでシミュレートするのに対して、Eleven Rack はというとたとえばフェンダーのヴィンテージ・ベースマンを壊して、回路やパーツの乗数を一つづつ調べ上げて、コンピュータの中でそれらを構築するらしいのです。つまりシミュレートと言うよりコンピュータ(デジタル)の中でアンプ一台、エフェクター一台それぞれ作っているわけです(苦笑)。
これには驚きと同時に感動すらおぼえました。どおりでただのマルチ・エフェクターとはサウンド的にかけ離れ過ぎているはずです。いやあ、ある意味恐ろしい時代ですね(笑)。


そんなわけでこのコーナーも3回目を迎えましたので、いよいよサウンドに関するインプレに入りますが、上記した様に今までのいわゆる宅録器材やマルチエフェクターと呼ばれているものの常識や範疇を超えてしまっている製品(?)の為、ここが良いとか素晴らしいを連呼しても、あまりにスペースが足りません。
ですので、こちらではあえて、大胆にもEleven Rack のダメな部分、要するに「いくらデジタル技術が進んだとは言え、アナログと比較するにはまだちょっとイマイチかなー??」と思われる部分をむしろ逆に探って行った方が、かえってEleven Rack の実体が判りやすいのでは?と独断と偏見で判断し、早速進めてみたいと思います。
ということで私が気になった点は大きく以下の3つでした。

1.全体的なサウンドにヴィンテージや高級ブティックアンプ&エフェクターのみが持つ艶と奥行がない。

2.デジタルアンプなので他の歪みと混ぜた時に(アナログアンプの様に)溶け込み切れず、サウンドがギクシャクする傾向は残っている。

3.出音が最終的にキレイ過ぎる傾向がある。


では1からご説明いたしますと、デジタル製品にアナログの艶や奥行を求めること自体間違っています(笑)。しかし、あえてヴィンテージアンプのシミュレートを謳っている以上、贅沢過ぎる要求であってもこの点は非常に残念!というか今後のデジデザインの課題でしょうか(苦笑)。
ただし、一点だけ言えますのは、たとえデスクトップ上でそう感じても(モニターの質も問題)、エフェクターとプリアンプ以外スルーして、チューブギターアンプのパワーアンプ・インに突っ込めば、かなり本物のアンプっぽくなるのは確かです。いや、「ぽく」は語弊がありますね。本物のアンプになります(笑)。
これはチューブ・パワーアンプ自体がサウンドに艶や奥行を与える役目を果たしているわけですが、それよりもプリアンプとしての実力そのものが決して悪くない…いやむしろデジタルだと考えたら、何度も言うようですが前例にないくらいリアルなサウンドであり、ウソっ!?と思わず口にしたくなります。
もしコチラをプリアンプ、あるいはエフェクターとしてお使いになりたい方は是非、店頭にて当スタッフに「チューブのギターパワーアンプで鳴らしたいんだけど」と一言おっしゃって下さい。デスクトップ上のそれとはまったく違った世界を体験出来ますので。

ということでプリアンプとしての私のオススメと言いますか、是非お試し頂きたいのが、まずはプレキシ(60年代後半から70年代前半のマーシャル)です。これはElevenがプラグインだった頃から良い音だと感じてました。
次にVOXクリーン(クランチ?)モードのトレモロサウンドはかなりリアルでサイコーです(笑)。
またブラック・フェイスのクリーンモードはファンク系のカッティングに、80年代的なクールな感じでしたらデジデザイン・オリジナルアンプのクリーンはオススメです。
ソルダーノのリードモードも中々ニュアンスはよく出ていると思われ、ハイゲイン系は選択肢が結構あるので使い易いでしょう。
ツイード系は後述しますが、若干キビシイです(苦笑)。しかしながらデラックス・アンプのモードではブルースハープを突っ込みたくなる、いわゆる「そのカンジ」は再現されておりますので、いずれにせよ、工夫次第ではかなりハイレベルなバーチャル・ギターアンプになることだけは確かです。


さて次に2です。これはデジタルの宿命と言っていいですね。特に感じるのがフェンダーのブラック・フェイスやツイードを選択してクランチにアンプを設定して、前述しましたTSことJRCオーバードライブをブースターとして使用した際、顕著に現れます。
まるでデジタルいじめと言ってよいのですが(苦笑)、要するにSRVに代表されるブルージーなサウンドを作りたいわけですが、確かに良質なアナログのクランチ感は残念ながら再現されません。それをTSでブーストしたとしてもやはりギクシャク感は感じてしまいます。通常アナログですとナチュラル・コンプレッションが掛かったり、歪み成分がエフェクターとアンプで溶け込むのですが、そこはデジタル!さすがにそこまでは時代が進化してないのは仕方のないところでしょう。

しかしながら、これもデジタルに対しての非常に高度な要求なわけでして(苦笑)、もしこれでSRVの様なサウンドが本当に飛び出したら、それこそアナログアンプもエフェクターもこの世から必要なくなります。ただし、アンプ自体のサウンドは非常に良いので、ここでひとつ落ち着いてギターのVOLを若干絞ってソフトなタッチで弾いてみると、アンプのサウンドがそれに対応するかの様にクリーンでクリーミーでシャリンと倍音を含んだ音がします。タッチ&レスポンスもなんらアナログと変わりません。これは本物のチューブアンプのニュアンスを本当によく再現していると思いますね。

そして最後に3ですが、コチラも仕方がないと言ったらそれまでですが、アナログの良い意味の突拍子のなさはなく、全てにおいて計算され洗練されている印象は受けます。特にアナログだけが持ちえるプレイの100%を120%まで持ち上げる未知のマジック感というのは残念ながら持ち合わせていません(しかしアグレッシブなプレイに対応するキャパシティーは当然持ち合わせています)。


以上のことからデジタルの弱点は完全克服されてはいないものの、このくらいしか私には不満もストレスも感じなかったということです。それより逆に言えば、弾いていてデジタルであることをすっかり忘れてしまう為、上記のことを感じて、ふと我に帰ることが何度かありました。
また不満というのもかなり高度な要求に対しての不満です。それよりもこれらの実に本物っぽい多彩なアンプ&エフェクト群のサウンドに内側から燃えてくると言いましょうか(笑)、ある意味酔いしれられるので、しばらく弾きまくっていたのも事実です。

前回も触れました様に、たとえばエレハモのBIGMUFFならば78年以降のオペアンプ仕様でなく、トランジスタ仕様でしかもラムズヘッドでもない、トライアングル・ノブのデジタル・リメイクですから本当にマニアックであり、サウンドの方も柔らかくて甘くもあるブーミーさがそのまま再現されていたり、オリジナル独特の必要ないアクまで残っています(笑)。
RATも高域がキャンキャンする感じがシミュレートされており(もちろんフィルターは実物通りに効きます)、TSに関しては実物通り歪みません(爆)。といいますか、逆に嫌味なミッドとコンプレッションが抑えられてむしろ使い易いオーバードライブになっています。JRCは前にも触れました通り、たぶんジョークかと(笑)。
その他エフェクトに関しまして印象に残った点はテープエコーのワウフラッターを修正出来るSWが画面上にあり、実際可変出来るのには参りました(苦笑)。ここまでくるともう「おバカさん!」と愛情を込めて言いたくなります。そして最後にこれも印象に残ったユニ・ヴァイブのサウンドですが、このエフェクターの実物は個体差が激しすぎますので、本物と言ってもジミヘンと同じサウンドが出るとは限りませんが、こちらはいい感じで掛かります。
と、長々書きましたが、なんと言いましても何度も申し上げております様に、ギターのVOL操作あるいはピッキングの強弱に機敏に反応するところが絶対の売りですね。このあたりはデジデザインの新技術が導入されている様ですので、詳細は是非Eleven Rack のページまでお願いします。



さあ、そろそろまとめと行きましょう。
実はこのアンプやエフェクターにはガリがありません。当たり前ですね(爆)。レコーディング時にチューブがカラカラ音を立てるとか、キャビがガサガサ音を立てることもありません(苦笑)。ステージで盛り上がったところで煙を吹いてそのままお陀仏ということもなく(苦笑)、使用する室内、あるいは野外温度にもちろん左右されません。いつでも同じ条件で同じサウンドを得られるところが最大の長所と言えるでしょう。チューブアンプに付き物のランニングコストはないに等しく、むしろそのお金をアップグレードに使えるわけです。

そして最後にちょっと話はズレますが、このEleven Rack にはREAMPというモードがあり、これはレコーディング時において、ギターの素の音を録音さえしておけば、アンプやエフェクターを後掛け出来たり、素の音を本物のアンプで鳴らしてそれをマイクで同時録音することが出来るというもの。
これはプロの現場ではよくやることですが、その場合のマイクの入力端子まで付いています(コンデンサーマイク対応なのでもちろん歌の録音も可能です!)。まさにギタリストにとってはいたれり尽くせりなわけですがさらにっ!!
全世界共通の音楽制作ソフト、PRO TOOLS 8.0.1まで付属していること。そしてEleven Rack はオーディオ・インターフェイスも内蔵しているので、要するにコレ1台とそれなりなコンピューターがあれば、即プロレベルのレコーディングまで出来てしまうというスグレモノなわけです。
以上のことから最初に申し上げた通り、これは「音楽をクリエイトするためのギタリストの道具」であることに間違いはなく、しかもギタリストにとって素晴らしく実戦的な製品であるというのは間違いないでしょう。


さあ、貴方もこのツールで音楽をクリエイトしてみませんか???




デジタルが向かう先とアナログが行き着く先 2

この記事は2009.10.18 Sundayに書かれたものです。(古過ぎる記事の場合はこちらより最新の情報を閲覧下さい。)
皆さんこんにちは。当店ベテランスタッフです(笑)。

では早速Digidesign Elevenrackの音質についてインプレッションさせて頂きたいのですが、その前にElevenrackの主な概要をお話させて頂きます。
カタログを開くと初めに書いてあることが、「ギタリストがスタジオやステージで直面する問題を解決するようデザインされた」とありますが、たぶんこの言葉が全てを表しているような気がします。
言い換えればこれはマルチエフェクターでもアンプシミュレーターでもない、独自のコンセプトの元に開発されたギタリストの為の道具と申しますか、ある意味、音楽を創造(つまり聴き手を感動させたり、高揚させたり)することを目的とした道具であるということです。

ですので、たとえばヴィンテージ・アンプやエフェクターを嗜好品としてお持ちになられている方が、それらを横に並べてElevenrackとどちらのサウンドが最高であるかと比べた場合、もちろんそれら(あくまでも状態の良い本物)にElevenrackのサウンドが匹敵するかと言えば私はNO!と答えます。たとえば高級アンプのリッチ感(艶や奥行、温かみ等)は無論本物だけが持ち得るのであって、その素材の良さは決してシミュレートで出せるものではないでしょう。

ただ、それ以上に感じることは、もし自分が音楽をクリエイト、すなわち創造する立場なら、様々な状況下で使用するわけですし、そのようなデリケートな楽器をいつでも持ち歩けるとは限りません。
しかもどのような状況に於いてもある程度のサウンドクオリティーを常に維持しなければならない場合は道具としてのサウンドの良さ、機能性の良さ、そしてその発展性は非常に重要なファクターであると考えられます。
このElevenrackのサウンドが現時点で発売されている他の機種のどれよりもそのような使用方法に於いて特化したモノであるかは、そのサウンドを実際に体験しないと判らないことであり、そのサウンドを一度でも体験すれば「ギタリストがスタジオやステージで直面する問題を解決するようデザインされた」ツールであることは容易に理解出来ます。よって、私自身もその“道具としてのサウンド”に感動したわけであり、そのことを頭の片隅に入れた上でこれから先をお読み頂けると、誤解もなく幸いと考えます。


さて、折角コチラのブログで取り上げるわけですから、デスクトップ・ミュージックのツールとしての使用方法はひとまず置いておき、あくまでプリアンプ&エフェクター単体としての性能に重点を置いてサウンドを探っていきます。
私がコチラの製品を初めて試した時、まず驚いたのが、エフェクターの種類とそのネーミングでした。

「むっ、こ、これはよくある、ただのマルチエフェクターという類のものではないぞ!」

と申しますのもモニターに映し出される歪み系の中のオーバードライブの色が、緑でツマミが3つ、そして名前がなんと、「JRC OVER DRIVE」となっていたからです。エフェクターに詳しい方ならもうこれだけでお判りになるでしょう(笑)。
つまり、キング・オブ・オーバードライブとして90年代以来、君臨しているIbanezのTS-808/TS-9を確実に意識しているのはアリとしても、さらにオペアンプまで「JRC4558D」のTSであるといった主張です(笑)。ここで思わずニンマリしてしまうわけですね。外人特有の一種のジョークであることは感じるのですが、「このツールをナメるなよ」といった、相当ギタリストをよく判っている、あるいはギタリスト自身が開発に携わっていることがこの「JRC」という文字で垣間見えるわけですね(笑)。

さらに歪み系はこの他には潔く2つしかありません。ひとつは黒くてツマミが3つの正方形、もうお判りでしょうがPROCOのRAT、そして銀色のラージボディーにツマミがトライアングルで3つ、そうです、E/HのBIG MUFF、と以上の3種類だけ。単純にオーバードライブ、ディストーション、ファズが入ってるだけなのですが、それらの特色が良い部分も悪い部分も(ここが重要!)リアルに再現されているあたりがいわゆる派手さと奇抜さと多機能重視のそんじょそこいらのマルチエフェクターと一線を引くものであるわけです。これらのサウンドの詳細は後述いたします。

さらにもっと言えば、コンプは近年様々なブティック・エフェクターメーカーのリメイク母体となっているROSSのコンプレッサー、フェイザーはMXR PHASE90、コーラスはBOSS CE-1はお決まりとしても、エコープレックス、E/H デラックス・メモリーマン(アナログディレイ)、ユニヴァイブ、そしてワウはJENとVOXの切り換えが可能、等アナログストンプBOX&ヴィンテージ名器のオンパレード!!であり、しかもそのどれもが良い意味でも悪い意味でもそれっぽい。一言、よく研究されています。
また、何と言ってもスゴイのが、このElevenrackにはデジタル系のエフェクター群、たとえばデジタル・ディレイやピッチ・シフター等が入っていません。デジタルなのにですっ!!(笑)センド・リターン端子が付いており、LOOPは好きな順番(位置)にかませられるので、そういうのはそっちで勝手にやってくれっ!!といったアナログサウンドへの追求、こだわり様はむしろ痛快過ぎるとも言えます。

確かに現在の音楽状況では、ギタリストのアナログ器材回帰は当たり前のものであり、それは内外問わないわけですからこうした時代のニーズに沿ったレイアウトは必然であっても、今までのデジタル・マルチエフェクターであれば「うわべ的にそれっぽいサウンドを作る」に終始していたものが、それを本当に使用している錯覚に陥らせてもらえるあたりにシンプルでありながらも斬新さを感じるわけですね。


そして忘れてならないと言いますか、むしろメインと言えるのがアンプ、つまり「プリアンプ」です。
コレの接続順も好きな場所に持っていけるのですが、より本物のアンプの使用方法に近づける為には最後に持ってくるのがよりそれらしいでしょう。
マーシャル、フェンダー、VOX、メサ・ブギー、ソルダーノといった大スタンダードのサウンドは当然レイアウトされているものの、特筆すべきはサウンド自体の奥の深さとタッチ&レスポンスでしょうか??まさかっ?と思うのですが、ギター側のVOL操作に対応してくれるのです。弱くクリーンに弾けばクリーンに、しかも高域のキラキラした倍音が残ってくれます。これはプレキシをイメージしたプリアンプに顕著に現れます。
しかも、たとえばマーシャルならあのクセのあるJCM800のサウンドや、フェンダーならばブラック・フェイスの他、デラックス系のツイードタイプのサウンドを数種シミュレートしてあり、そのどれもが「それっぽさ」という点で格段に今まで発売されたどの製品をも上回っています。
スピーカーキャビネットも当然選べるわけですが、私が感動したのはレアであるグリーンバックと言われるマーシャル・キャビネットが再現されていた点。
これは技術者が理屈で作った製品というより、ギタリスト自身が直接開発に携わって、耳で作っている、つまりジャンルや方法は違っても、ブティック・アンプ&エフェクター・ビルダーたちの音作り、つまり製品作りの工程とさほど感覚的に違わないのでは??というのが率直な感想です。


以上のことから、次回はElevenrackの各音質についてのインプレを独自の視点からしてみます。あと一回お付き合い下さいます様お願いいたします(笑)。




<Eleven Rack セミナーイベント第1弾!!>

関東に初上陸!
Eleven Rack がやってきた!ヤア!ヤア!ヤア!!

日程:10月22日(木) 16:00〜/19:00〜
場所:宮地楽器神田店 2Fライブホール「Zippal Hall」
参加費:無料

詳しくはコチラをご覧下さい。

デジタルが向かう先とアナログが行き着く先 1

この記事は2009.09.29 Tuesdayに書かれたものです。(古過ぎる記事の場合はこちらより最新の情報を閲覧下さい。)
 ここ数年、家電品や携帯、また仕事で使うPC等、いわゆる生活必需品と呼ばれるものに関しては便利で多機能になり、めまぐるしく進歩しているようです。
当然そこにはデジタル技術というものが存在し、いよいよTVもアナログからデジタルへと放送方法まで変わりつつある現在、デジタル技術の進化イコール生活便利性の向上と言えなくはないでしょう。また数年前なら数万したようなモノが今は数千円で買える…そんな急進歩時代であるのも確かです。

さて、では音楽の世界ではどうなのか??特にレコーディング器材に関して言えば10数年前からデジデザインのプロツールズがレコーディング機器としてグローバルスタンダードとなり、現在はそれを生業とするプロからコンシューマーまで、幅広い層の支持に支えられ、音楽制作の現場にはなくてはならない存在にまでなった様です。
何故そこまでになったかと言えば、圧倒的なコストパフォーマンス性でしょう。
たとえば、ひと昔前の様にSSLやNEVEのコンソールがあるスタジオを作ったとします。当然予算は数千万から億単位。とても素人や個人が手を出せる代物ではありませんでした。
ところがプロツールズの場合は4〜5百万でそれ相応のレコーディング環境が出来てしまう為、アーティスト自身が自宅にそれらを常備しクリエイトに励む様になりました。プリプロ(デモ)というよりも本番録音もそこで出来てしまう為、当然莫大な経費の削減にもなりますし、そこからデータだけを持ち出して同じプロツールズの入ったレコーディングスタジオにおいてサウンド作りをすることも可能です。
あるいは、別のミュージシャンにあるデータを送り、録音してもらってデータを返してもらうといった時間がなく忙しいミュージシャンにとって、貴重な時間を有効に使える手段も活用されだし、そのコンパクト性からライブ録音のツール等、幅広く使用され始めたわけです。
まさに時代を席巻したプロのツールと言えるでしょう(笑)。


今回何故このようなお話からスタートさせていただいたかと言えば、私ども宮地楽器神田店ではこの10数年、上記したようなプロツールズ等のレコーディング器材と、それとは全く正反対と言えなくもない、ヴィンテージ・ギター及びヴィンテージ・アンプ&エフェクター等の販売をさせて頂いております。
当然、お客様の層が違うのはいたしかたないことのようにも思えますが、実は水と油とか、そういった類のものではありません。
音楽をクリエイトすなわち創造するに当たりましては、どちらも究極な器材(道具)と言えるのも確かであり、世界中の多くのミュージシャンがヴィンテージ・サウンドをこよなく愛し、ギター等に限らず、レコーディング機器に於いてもヴィンテージ・コンプやマイクプリアンプ等はいまだに目指すサウンドの中心になっているわけです。それはプロツールズのプラグインにヴィンテージ・エフェクトのサウンドがシミュレートされていることでも容易にわかることであり、すなわち、時代に流されない普遍的に良いサウンドというのは絶対的に存在するのであり、それは逆に言えばシミュレートでは再現不可能なそのものでしか出せない「究極の味」というのが存在し、それを求めているからこその現状ということでしょう。

つまり今現在に於いて、デジタルVSアナログといった観点でモノを考えたり、アナログよりデジタルが優秀といった考え方は単に生活必需品においての便利性だけであって、何かをクリエイトする場合にはむしろ時代遅れなのかもしれません。
デジタルとアナログのそれぞれの良い点で結ばれた融点の高い製品作りが現在の主流であり、デジタルはよりアナログなサウンドを追い求め、アナログはいかにしてより高音質を求め保ちながら、それと並行してデジタルの便利性と融合するかが時代の潮流に思えてなりません。


そんなわけで前置きが非常に長くなりましたが(苦笑)、今回ご紹介させて頂く商品は以下です。

Digidesign Eleven Rack

商品ページはコチラ


これをあくまでアナログの観点、つまりヴィンテージ・ギター、ヴィンテージ・アンプ、そしてエフェクターと本物を実際に扱ってきた我々スタッフがインプレッションするとどうなのか??どういう感想を持つのか???
メーカーサイドではないので辛口な意見も出るでしょうがそれがお客様にとって多少でもお役に立てばと考えまして、次回はインプレに本格的にチャレンジしたいと思います。


つづく。

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